倒産する理由で一番多いのは、販売不振

人生を掛けた戦い、起業。

しかし、思いも儚く倒産する場合もあったりするのが事業の難しさだといえるかもしれません。



近年の倒産件数は減少していた


中小企業白書によると企業の倒産件数は、2009年から10年ほど減少傾向にあることが確認できるといえます。

しかし、2019年は11年ぶりに倒産件数が前年を上回りました。

ただ、それでも2019年の倒産件数自体は1990年以降の30年間で3番目に少なかったようです。

また、規模別に倒産件数をみると倒産件数の大部分が小規模企業が占めていることが下のグラフで確認することができます。

ここでいう小規模企業者とは「主に従業員数が20人以下の企業。」とのこと。

なので、従業員数が少ない状態または従業員を雇っている小規模な企業が倒産しやすいといえるのかもしれません。

日本の企業は99.7%が中小企業ですが、そのうちの大多数が従業員数20人以下の小規模事業者になっています。


倒産の原因の一位は販売不振


倒産原因の第一位は「販売不振」となっており、倒産の状況の約70%を占めています。

販売不振というのは、おそらく売上高が経費よりも少ない状態をいうのでしょう。

経費 > 売上高

たしかに売上高が経費よりも下回り赤字になっている状態では、永続的な経営というのは難しいといえます。

売上高を増やすためには、

売上高 = 顧客数 ✖️ 顧客単価 ✖️ 購入頻度

となる計算式の「どこに手をつけるか。」を考えなければなりません。

計算式で書くと簡単なように見えますが、実際の経営としては簡単ではないでしょう。

「さあ、顧客単価を上げていこう。」

としても「購入頻度が下がり、顧客数も下がってしまった。」というジレンマも起きるものです。

「だったら、顧客数を上げていくか。」

としても顧客単価を下げることになるので、その商品を買える顧客層は増えるかもしれませんが、売上が増えるかは難しいところでしょう。

「事業は難しい。」

といっても「どこを戦略として重視するのか。」の経営をしなければ、販売不振の状態から抜け出すことはより難しくなってしまいます。


1日1回は営業をする


「倒産の多数を占めるのが小規模企業者。」

そして「倒産理由の圧倒的一位が販売不振による倒産。」

すると考えられることは、

「規模が小さいために市場の顧客にほとんど知られていない。」ため事業が行き詰まってしまうといえるかもしれません。

「自社の商品・サービスへの認知度が低いため、売上高が思うように伸びずに経営が行き詰まる。」

その影響で倒産をするといえるのでしょう。

なので、販売の不振を避けるためには認知してもらうために積極的に営業活動をすべきだといえます。

世の中には「良いモノだけど売れない。」という話しは少なくないのでしょう。

「なんで良いモノなのに売れないんだろう。。。」

「これだけ質の高いサービスを低価格で提供しているのに、なぜ売れないのか。。。」

おそらく、その良いモノや質の高いサービスがほとんどの人に気づいてもらえないのです。

販売不振に陥らないために「じぶんや自社を知ってもらうための営業活動を最低でも1日1回はする。」

小規模な組織やひとり組織ほど知ってもらうための営業活動は欠かせないといえるかもしれません。

これを怠ると、販売不振で倒産してしまう確率は高くなるのでしょう。

「どう創るか。」

「どう販売するのか。」

そのためにまずは、最低でも1日1回は営業活動を行い続けていくべきなのかもしれません。


【おわりに】

最近は、熱中症で亡くなる人の方が新型コロナウイルスで亡くなる人よりも多いそうです。

どうみても日本の夏は、温暖で過ごしやすいとは言えない状況ですよね。


【一日一新】

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