預金残高が減っていくと、本業よりも資金繰りに気が行ってしまい、そのため売上げも下がりと。。。負の連鎖に陥ることもあります。
借入金で預金残高が増える
新型コロナウイルス対策によって、銀行から融資が受けやすくなっています。
通常期の平時であれば、売上が増加して、利益が出ているから、銀行から融資が受けられる可能性が高くなります。
また、融資を受ける内容も、資金使途として運転資金なら、何ヶ月分の運転資金が必要かどうかを詳細に検証し、銀行員に説明をする必要があります。
設備資金として借りるなら、何の設備にいくら投資をするのか。
その設備投資をした場合は、設備投資しなかった場合と比べて、業績がどのように変化していくのかを示す必要があります。
しかし、いまは非常事態ということで、売上が上がっていて業績が良いから融資が受けられるというのではなく、売上が下がっていることによって融資が受けられやすくなっているということがあります。
さらに、一定の要件を満たすと、無利子や元金返済を一定期間据え置いてもらうこともできます。
無利子で融資を受けられ、一定期間元金が据え置かれるならば、お金を借りたけど、返済がないため、そのお金が減らないということも考えられます
そうすると、いままで借りたことがない金額の融資が受けられ、預金残高が増えていることも起きてきます。
こういう時こそ、その資金の使い道を真剣に考えなければなりません。
資金の使い道に厳しく処する。浪費をしてはいけない
普段の銀行口座にいままでの常識以上の金額があると、その資金は、売上で稼いだものか、融資を受けて借りたものか分からなくなってしまいます。
別の銀行口座に資金を移す
まずは、この融資の資金は別口座で管理をするようにしましょう。
普段の口座に入れてしまうと、どれだけ経理を日常的に正確に行っていても、売上で得たものか、借りたものかは分からなくなります。
銀行口座に通常よりも多くの資金があると、気も大きくなってしまいます。
いつの間にかなくなっていたということがないように、別の口座で管理し、浪費して使わないようにするべきです。
不要不急の資金を使わない
いまが、非常時であるために、通常時では考えられない程、簡単に多額の融資が受けられるようになっているのです。
そのようなときは、キャッシュ・イズ・キングの考え方で、不要不急な支出は避けるべきです。
たとえば社長車の購入。高すぎるボーナスの支給。
こんな時だからこそと経営理念の構築、そのコンサル費用に資金を使うのは間違っています。
売上が通常時まで戻るのか。またいつ戻るのかが、誰にも見通せない状況になっているので、正常な営業活動の資金に絞って、支出を考えましょう。
仕入資金や、必要な人材への給与などの投資。あたり前にある最低限の経費に、お金を使っていくべきです。
思考をアップデートさせる。時間も浪費してはならない
いずれは、非常事態が終わります。
しかし、いつまた別のかたちの非常事態がやってくるか分かりません。
そうすると、その非常時に耐えうる事業構造にしなければなりません。
たとえば、特に人との接触を避けなければならないということであれば、接触を避けるためのツールに投資をする。
飲食店であれば、いままで従業員が注文を取っていたのであれば、券売機やタッチパネルなどで接触を減らすことが出来ないかを検討する。
インターネットで先に注文が受けられないかを検討する。
その結果、従業員は注文取りだけの仕事から、別の仕事ができることになります。
それによって、店舗での従業員数が減り生産性も上がり、濃厚接触も減らせる。
旅行業であれば、VRやARを使用して、新たな体験を生み出せないかを考え、商品化する。
FAXやハンコの文化から、メールやチャットの文化に変える。
移動という時間を省略するためには、場所を選ばずにできる方法を考える。
また、時間を制限して実行できる手段を検討する。
ひとに直接会わなくても、世の中はスムーズに進むようになっています。
そのようなツールを積極的に使用してみる。
預金残高が安心を生む
預金残高が一定以上積み上がれば、ひとまずは安心をすることができます。
ひと安心したら、その資金を浪費しないように資金がなかったときよりも注意して、お金の使い方を考える。
そして、世界は絶えず進んでいるということを認識して、時間も浪費しないようにしていきましょう。
【おわりに】
今年は、まだそんなに暑い日が多く感じられませんが、湿気が増えてきた印象です。
【一日一新】
ロールスクリーン
スカルスタ
ポエング
