「黒字決算なのにお金が。。。」ということもあったりするものでしょう。
利益はまぼろし
銀行融資の返済原資とみなされるため、
「黒字決算であってくれ。。。」などという思いで担当先の決算書を確認するともいえる銀行員。
「あそこの会社の決算は赤字ばかり。。。」と悪態をつくことがあるともいえる銀行員。
といった印象があることは、事業を営んでいると感じていたりもするでしょう。
それこそ「銀行さんのために黒字決算にしているけど(税金がさぁ)。。。」などと、
黒字決算であることに対してそれほどいい印象を持っていない社長も少なくないといえるかもしれません。
「黒字決算って言ったって、儲かっている感覚なんてないんだし、税金払わなきゃだし。」といったように。
また「黒字決算って言ったって、預金残高は全然増えてないよ。」とも感じたりするものでしょう。
入金が遅すぎるから黒字決算でもお金が貯まらない
「黒字決算なのに預金残高は増えない。」といったような感覚。
などということがあるからか「利益はまぼろし。」とも言われていたりもするものです。
「利益は主張にすぎない。」とった意見もあるといえるかもしれません。
なぜ、このような言葉が利益という黒字決算の状態に使われるのかといえば、
「お金。」というリアルな世界と「利益」にはタイミングのズレがあるといえるからです。
たとえば「今月の売上の入金は、月末締めの翌月末に120日サイトの手形で受け取ることになっている。」
といった状態だと、手元にお金として入金されるまで約150日(5ヶ月)も待たなければならないズレが生じるといえます。
この手形サイトが長過ぎるからか、
2024年11月1日以降は、手形サイトの多くが60日サイト以内になるというルールがつくられていったといえるのかもしれません。
「社長、手形サイトは60日以内となるように法律が変更されるみたいですよ。」といったことが最近までのトレンドだったりもしたものでしょう。
とはいっても、この60日サイトで手形取引をしている場合でも、売上代金が入金されるまでは約90日。
なので「黒字決算となっている決算書に載っている金額は、90日後に入金される世界を先取りされた金額。」ともいえるように、利益とお金の動きは同じタイミングにならないのです。
「売上代金をすべて前金で受け取っている。」ともなれば、黒字決算以上の預金残高は増えていくといえるかもしれません。
ただ、そのような事業は圧倒的少数派だといえるので、
「売上代金の入金が遅いから黒字決算だったとしても、お金は増えない。」となってしまうのです。
銀行借入金の返済にお金を使っているからお金がない
「黒字決算なのにお金がないのは銀行融資が原因なんじゃないか。」と感じたりもするものかもしれません。
「黒字になっている金額以上に銀行借入の返済をしてるんだもん。」といったように。
そんな「銀行融資の返済を原因として黒字決算なのにお金がない。」ということも、資金繰りのあるあるだともいえるのです。
だからか「やっぱり銀行さんのせいでお金がないのかぁ。」とも誤った認識を持ったりするのかもしれません。
なので、決算書を確認する際には、
「よっしゃ!黒字決算だから銀行員に文句を言われない。」といったことだけではなく、
「この決算で銀行借入金はいくら減っているんだろう。。。」ということも確認していきましょう。
決算書を2期分並べて長期借入金や短期借入金の残高を比較してみるといいかもしれません。
その金額が決算書の利益額と減価償却費を足した以上に減っていれば、お金がない大きな理由になるといえます。
「利益以上に銀行融資の返済をしてるからお金がないのか。。。」と。
だからこそ、銀行融資を受けて事業を営んでいる場合には、定期的に借り換えなどを検討していくべきなのです。
「銀行融資は定期的に借り換えていく。」と動いていくと、
「今期は黒字決算なのにお金がない。。。」といった事態を防げる確率は高くなるからです。
また、銀行員にも「黒字決算なのにお金がない状態を避けたいから手形貸付とか当座貸越で融資を受けたい。」とも相談していきましょう。
すると返済をほぼしないような形態での銀行融資を受けられて「黒字決算なのにお金がない。」という状態になりにくくなるといえるのです。
まとめ
「黒字決算なのにお金がない。。。」といったことを避けるためにも、実態としてのお金を残す資金繰り戦略を立てていきましょう。
【おわりに】
借りているオフィスが半地下だからか、かなり極寒になってきたという。。。
ヒートテックを着て、エアコンを付けて、ルームシューズを履いて、毛布に包まりながら仕事をするような状態になっています。
【一日一新】
マクドナルド 濃厚デミ&タルタルグラコロ