「この決算書は放置しよ。。。」と銀行員に思わせてしまうと銀行融資の対応が遅くなるといえます。
早く終わりそうな仕事から手を付けたい銀行員
どんな仕事もでもそうかもしれませんが、
「この仕事は早く完成させられそうだなぁ。」というものから取り掛かるのが人間だったりもするものでしょう。
「この会社の経理はほとんど完璧だから、会計チェックを含めて月次決算書まで30分もあればできてしまう。」
というお客様であればデータを見ていい段階になったら、税理士であるわたしもすぐに取り掛かるといえるものです。
それとは反対に「こことあそこと、こっちも直して。。。」となる会社の場合には、
「フルパワーで動けるときに対応しよう。」などと、仕事をちょっと置いておくということもあったりするといえます。
などというようなことが銀行員にもあったりするものです。
「こっちの案件は、手を入れるところが多そうだから一旦置いておこう。」といったように。
決算書を手直しするのは燃えるけど手間
「この案件は手間がかかりそうだなぁ。。。」と銀行員が感じる案件は、
「決算書は表面上黒字だけど、叩いていくとホコリだらけ。。。」といった決算内容の会社だといえるかもしれません。
それこそ「うちの決算書は黒字だから審査も早いっしょ。」などと自信を持って決算書を持ってきても、
「いやいや、あんたの会社の決算書は当てにならないから手直しするのが手間なんだよ。」と銀行員は感じていたりするものです。
などというように銀行員は、
「決算書の数字をどこまで実態に近づけられるのか。」といったことが担当者としての腕の見どころだといえます。
まずは、決算書の数字を何の手直しをすることなく銀行のシステムに取り込む。
その後「その決算データが反映されたらタイミングをみて、数字に手を加えていく。」というのが担当の銀行員に求められている仕事だといえるのです。
だからか、銀行員としての仕事をしていると、
「なんとなくこの決算書は臭うよなぁ。。。」といった嗅覚が磨かれていくといえます。
そして、いな臭がする決算書といい香りがする決算書であれば、
「臭う決算書は、手直しする手間がかかるからまずは放置。」となったりするのです。
決算操作はバレている
「流動比率を意識した決算書をつくる。」
「営業利益を意識した決算書をつくる。」といったことに対しての銀行員がその仕事を放置するというのは少ないともいえます。
「毎期、退職金が計上されていますけど何で販管費から除外しているんですか。」といった質問を社長や顧問税理士の方に聞けば、解決することも少なくないからです。
また、流動比率を意識して1年基準で流動負債や固定負債を振り分けていることに対しても「臭うなぁ。」とまでは銀行員は感じないものです。
「決算書の見栄えを意識したお化粧をしている会社。」といった印象くらいだといえます。
とはいっても「在庫を調整して黒字にする。」
「売上債権を調整して売上を大きく見せる。」
「減価償却費を計上せずに黒字に見せる。」
「役員報酬を下げた代わりに役員貸付金が増えての黒字。」などといったことが想定される決算書は放置しておきたくなるものです。
そのようなトリックを暴けなければ「担当としてこんなことも見抜けないのか。。。」などと本部の人間に揶揄されるともいえますし、
「コメントの文字数や修正箇所に対するグラフ作成などに手間を感じる。」となるからです。
なので、銀行員が「この案件は放置しよう。」と感じてしまう決算書のつくり方はなるべく避けたほうがいいといえます。
「なんか臭うんすよ、この決算書。」などということと担当の銀行員が支店内や本部にでも伝えてしまうと、会社としての印象も悪くなってしまうからです。
すると「せいぜい信用保証協会付きでお茶を濁す感じで。。。」といったような融資しか受けられないともいえます。
だからこそ「この会社、手を加えるのが手間だから。」と銀行員に感じさせてしまう決算書のつくり方は避けたほうがいいのです。
まとめ
「顧問税理士が勝手につくったから、じぶんは知らない。」というのも銀行員に対して使ってはいけない言葉だといえます。
じぶんの会社の決算書には、じぶん自身で責任を持っていきましょう。
【おわりに】
Tate McRaeというカナダ人女性シンガーのライヴを豊洲PITで観てきました。
Tate McRaeもよかったのですが、ドラムとギターが結構気持ちよかったです。
ダンスミュージックのライヴにちゃんとドラマーがいると、ノリがぜんぜん違うんだなぁと。
【一日一新】
Tate McRae LIVE