「出向で受け入れた銀行員に簿記の知識がないらしい。。。」といったことはあるあるだともいえるかもしれません。
決算書を分析することは得意かもしれない
「いまはもう本部が財務分析する時代なんだよね。。。」などということもあるあるだといえる銀行員の仕事。
だからか「決算書が読めない銀行員も増えている。」といったこともあるのでしょう。
とはいっても「預金の時代。」などというように、以前から決算書が読めない銀行員というひとも少なくなかったものです。
「オイ、ヤマグチ、これデキるか。。。」などと、高齢の銀行員から決算書を譲り受けて格付けなどの決算書分析を行っていたともいえるものですから。
などということもあるかもしれませんが、
融資業務をメインとして行う銀行員というのは決算書を分析するといったことは慣れているものです。
財務指標の意味などもある程度は頭に入れているものですし、粉飾決算っぽい形跡を見つけるのも得意だといえるかもしれません。
なので「決算書の数字を料理する。」といったように、決算書からその会社の実情を読み解く力には優れているのが銀行員だといえます。
簿記の知識はない
だからか「決算書が読めるから簿記なんてのもお手のものでしょ。」といったことを銀行員に対して感じたりもするでしょう。
「だって、かなりの数の決算書に触れているんだろうから。」と。
とはいっても、決算書をつくる力と決算書を読む力は別物だと考えたほうがいいものです。
「うちの経理よりも指摘が鋭い。」
といったことを銀行員に対して感じるかもしれませんが、それは決算書を読む訓練を受けて日々実務にあたっているからだといえます。
それでも「経理を行う知識に関する訓練」といったものを銀行員は通常受けていないのです。
銀行員には役席になるためのペーパーテストがあったりするものですが「簿記の仕訳。」といったジャンルはなかったりするといえます。
なので、何となくの簿記のルールを知っていても、
「完璧に簿記のルールを知っている。」といった銀行員はかなり少数派だと考えたほうがいいでしょう。
それこそ、隠れて税理士試験の簿記論の勉強をしていた際には、
「そういえば、簿記ってこういう仕組みだったっけ(学生時代に簿記の勉強をしていたので)。」とひさびさ感を覚えたものです。
などというほど、簿記には触れないのが銀行員だといえます。
言葉を大雑把に使えば、
「料理(簿記)はできないけど、料理(決算書)を食べてうんちく(分析)を述べることができる。」というのが銀行員のひとつの実情だといえるかもしれません。
税金関係もわからない
なので「銀行経験者を経理部長に。。。」と考えた人事を行っても、その銀行員は思ったほどの能力を発揮することはないといえるかもしれません。
「簿記もままならないのに経理なんてデキるはずがない。。。」といったことを銀行員も考えているといえるでしょう。
また「Excelはかなり使いこなせるよね。。。」などと期待をしても、それほどExcelを使いこなせないひとも少なくないといえるかもしれません。
「融資稟議書に説得力を持たせる一筆をつける。」
とする際に、華麗に分析したExcelの資料を添付する銀行員もいたりするものですが、そんなひとは少数派だといえるものです。
「なぜなら銀行独自のシステムを使っているだけで、それっぽい融資稟議書が書けるから。」というのが銀行員の仕事風景だともいえるからです。
ましてや「貸借対照表や損益計算書、勘定科目内訳明細書を読み解くのは得意だけど、法人税の別表や消費税なんて全くわからない。」
といったように、税金に関する知識などもほとんどないといえるかもしれません。
だからか「経理面からうちの会社を立て直して、財務面も引っ張っていってほしい。」といった期待を込めて銀行員の出向を受け入れると、肩透かしを食らったりもするかもしれません。
「会計ソフトの見方もわからないし、総勘定元帳勘定なんかもほとんどみたこともない。」
「そもそも簿記が。。。」というのがほとんどの銀行員の実情だといえますから。
すると「経理面での期待。」といったことは、ほどほどにして別の期待を込めて銀行員の出向を受け入れてみるといいかもしれません。
まとめ
ときおり「簿記を学んでいた。」「かつては公認会計士や税理士を目指していた。」
というように簿記の知識に明るい銀行員もいるものかもしれませんが、ほとんどの銀行員は簿記を知らないと考えて出向の受け入れを検討したほうがいいといえます。
【おわりに】
今日はかなりの雨のなか車の運転をしていました。
そんなかなりの大雨なのに結構なスピードで一般道を飛ばしていく車って何を急いでいるんだろうかなぁと。。。
【一日一新】
あること