銀行融資の際にこんな損益計算書は印象が悪いかもな3選

銀行から受ける評価で、こんな損益計算書は良くないよというものを挙げていきます。


たまプラーザ駅の一角


損益計算書は操作がしやすいものだけど


借入金の返済原資は、

税引き後当期純利益 + 減価償却費 = 返済原資

と計算されます。

この返済原資が、銀行借入れの年間返済額を超えることによって、安全に返済が行えるということになります。

「だったら、税引き後当期純利益をより高くするために、損益計算書をイジっちゃえばいいのでは。。。」

なんてことをおもうこともありますよね。

たしかに、損益計算書は貸借対照表よりも操作がしやすいものです。

だからといって、その操作をしていることが「銀行融資の現場でバレないか」といえば、そのようなことはありません。

ただ、銀行員が貰った決算書について、面と向かって、

「なんで粉飾決算なんてしてるんですか。」

ということはありません(穏便に仕事したいものですから)。


銀行融資の際にこんな損益計算書は印象が悪いかもな3選


こんな損益計算書は。。。といったものを挙げていきます。

売上が下がったのに粗利益率が上がっている

一般的には、売上が下がるとその金額に比例して、粗利益額も減ることになります。

粗利益が下がるということは、当期純利益も下がりますし、それによって赤字になることもあります。

ここで、損益計算書の見栄えを良くしようと、

「売上が下がったほど、粗利益を下げなくてもすむ方法。」

というものを、思いつくことがあるかもしれません。

それは、貸借対照表の在庫の金額を本来の金額よりも増やして、売上原価を減らすという方法です。

売上原価の計算式は、

期首在庫金額 + 仕入金額 ー 期末在庫金額 = 売上原価

この計算式を悪用して、本来の仕入金額の一部を期末在庫の金額に振替えれば、売上原価が減ることになります。

なので、売上が減ったときには見栄えを良くしようと、このようなテクニックを使っている雰囲気が出ている、損益計算書というものはあるものです。

「いやー、前期は売上が減ったけどあれは不採算事業だったから、逆に粗利率が上がって、粗利益額はそれほど下がらなかったんだよ。」

といっているような社長には、

「嘘つけ。在庫の金額が増えてんじゃん。」

などと銀行員は考えているものです。

売上が下がったけど、本当に不採算事業から撤退をして粗利率が上がったのであれば、商品ごとの損益の資料を作成するなどして、

「損益計算書を操作したわけではない。」

ということを銀行員に説明をしたほうがいいです。

正確な資料があれば、納得することができますから。

営業利益がちょびっと黒字で当期純利益は赤字

本業が儲かっているかどうかを示す金額が、営業利益金額になります。

当期純利益は赤字だけど、営業利益は黒字という損益計算書も、いまいち信じ難いというものがあります。

損益計算書の見栄えを良くするためのテクニックとして、営業利益を黒字にするために、

「経費の一部を営業外費用や特別損失などに振替えて、営業利益を黒字にする。」

そのうえで、

「いやー、本業では黒字だったんだけど、思わぬ経費がかかってしまって赤字になっちゃたんだよね。」

と銀行員に説明をする。

こういった、場合にも、「本当にそうなの?」と銀行員は、考えるものです。

「なんとか営業利益を黒字にして、見栄えを良くするために、経費を付け替えただけでしょ。」

と銀行員は考えてしまうので、この際にも、

「なぜ、営業外費用や特別損失が生じたのかの資料を作成」して、丁寧に説明をしましょう。

銀行員が納得できる説明であれば、

「この営業利益が本来の儲けで、突発的な経費だったんだね。」

と考えて審査を行ってくれることになります。

雑費などの曖昧な科目に金額が多い

損益計算書の経費のなかで、雑費などの経費が売上に比べて異様に多い場合も注意が必要です。

雑費というのは、質問をしても何が雑費に計上されているのかが、わからないということが多かったりします。

そんな雑費が多いと、

「なんでもかんでも雑費にしていそうで、この決算書もどこまで信じていいものか。」

と決算書の信憑性自体も疑わしくなってしまうものです。

「科目を考えるのがめんどうだから、とりあえず雑費でいいかなぁ。」

といったように、雑費を多用していると「思ってもみなかったかたち」で、決算書の精度まで疑われてしまいます。

そうならないように、経理をする際には、なるべく雑費を使わないようにしましょう。

「消耗するものは消耗品費。」

「カード手数料などは、支払手数料。」

カードの会費などは諸会費など、手間がかかっても「なるべくそれっぽい適正な科目」を使うことで、信頼度が増す損益計算書となります。


まとめ


損益計算書が操作をしやすいものだとしても、その操作はバレているものです。

「操作なんてしてるつもりはなかったんだけど。。。」

ということもあるとおもいますので、銀行融資のときに疑われそうなことは、

「資料を作成して先に説明をする。」

そして、

「めんどうでも、経理はきちんと行う」

ということで、疑われない損益計算書にしていきましょう。


【まとめ】

最近、行きつけのガソリンスタンドがいくつか潰れていたりします。

ガソリンスタンドって、入るタイミングが難しかったりするんですよね。

だから、いつもの慣れたところで給油をするんですが潰れちゃったのはいたいなぁ。


【一日一新】

あるカスタードシュークリーム

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