じぶんで経理を行なっていると、このような悪魔の囁きが聞こえてくるかもしれません。
「ちょっとくらい誤魔化しても税務署や銀行にバレないでしょ。。。」という囁きが。
それこそ税理士に顧問を依頼していても、
「誤魔化したことが税理士にバレなかったぜ。」などと感じることもあるかもしれません。
といっても、今回挙げるようなことは「やってはいけない。」と認識していきましょう。
売上を抜いてもイケるかもしれない
「この売上は現金で受け取ったから、なかったことにしちゃうかぁ。。。」
「現金売上だから足が付くこともないだろうし。。。」
などというような考えが、じぶんで経理を行なっていると頭を過るかもしれません。
「完全犯罪にできるかも。」と。
たしかに「現金売上などは銀行口座を通さないので、その売上を抜いてもバレにくい。」といえるものです。
そして「抜いたことがバレなければ無税の収入。」とはなるものでしょう。
とはいっても「売上を抜くのはやってはいけないこと。」というだけではなく、
癖になるので「一度だけならイケるだろう。。。」と考えていても繰り返してしまうものです。
売上を何度も抜いてしまうと、さすがに周りの専門家も気がついているといえます。
また「専門家に気づかれないから。」といった思考からは脱すべきです。
「今期の売上はいくらだったか。」
といったものは正確な数字と向き合い、次に向けた一歩を思案すべきだといえます。
経費を水増ししてもイケるかもしれない
「さすがに売上を抜くのは大掛かりすぎるから、ちょっとプライベードの支出を経費に入れちゃうか。」などと考えて、
「事業とは関係ない支出を節税のために経費に入れる。」ということも、じぶんで経理を行なっている場合には頭を過るかもしれません。
「事業の必要経費かどうかは結局、事業者であるじぶんしかわからないよね。」と。
たしかに、いくら専門家といっても「事業の経費に該当するのか。」といったことを正確に判断するのはかなり難しいといえます。
なので「経費に該当するかどうか。」といったことは、本人に委ねられているといえるものです。
とはいっても「少しでも事業と逸れたものは経費にはしない。」ということを徹底していきましょう。
「この経費を使えば将来の売上につながる。」
「この経費を使わなければ、売上は達成できない。」
などという「経費の定義」は曖昧かもしれませんが、
「経費さえ増やせば節税になる。。。」などというような税金だけの思考に陥ると広い世界が見えなくなるものです。
「じぶんで経理を行なっているからこそ、どんな大企業よりも経費計上のルールは厳しくする。」
というように誇れる経理をしていきましょう。
架空売上を増やして利益を増やせばイケるかもしれない
「税金の支払いを抑えるために。。。」と考えるのとは異なり、
「税金なんかよりも資金調達のほうが重要だ。」と感じる事業者の方も少なくないといえるでしょう。
そのような際に「銀行融資を受けるためには、もう少し利益が必要だから売上を水増しするかぁ。」
などということもじぶんで経理を行なっていると考えるかもしれません。
また「売上の水増しはやりすぎだから在庫で調整するかなぁ。。。」といったことも考えるかもしれません。
たしかに、銀行員が決算書を預かった際に想定以上の利益が計上されていれば、
「よしっ。そこそこの金額の融資が実行できるかも。」などといった考えが頭を過るといえます。
とはいっても、銀行員は「粉飾決算」といったものをかなり警戒しているものです。
それこそ「中小企業の決算書は粉飾されているもの。。。」などといったスタンスで、決算書を精査しているのが銀行員の日常だといえます。
そのような「粉飾決算を見抜くテクニック。」といった支援体制が銀行には豊富に用意されているため、
「ここの社長やってる(粉飾している)な。。。」などと粉飾決算はいずれ銀行員にバレてしまうものです。
「いやいや、いままで売上の水増しや在庫調整をしてきたけど、銀行員に指摘されたことなんかないよ。」と感じることもあるかもしれません。
ただ、それはあたりまえなことだといえます。
銀行員がわざわざ「社長、何で粉飾なんてやっちゃうんですか!」などとは言わないものです。
そのようなセリフを言ってトラブルになってしまうと、あとの対応が大変なのです。
なので、粉飾決算に気がついた場合も「気づいてないフリ。」をして、当たり障りのない対応をするのが銀行員だといえます。
だからこそ「多少の利益調整をしても銀行にはバレない。」と考えて経理を行うのはやめましょう。
多少の赤字であれば、銀行員も知恵を絞って使える融資商品を探してくれますが、
粉飾決算などをしていると「支援する気持ちになれない。」と考えるものだといえますから。
まとめ
じぶんで経理を行なっていると「無敵」だと感じて経理のルールを逸脱しそうになるかもしれませんが、
じぶんで行なっているからこそ「どこよりも厳しいルール。」で経理を行なっていきましょう。
【おわりに】
「1970年代から80年代の国産エレキギターがジャパンビンテージとして価格が高騰している。」
というニュースを見ると悲しい気持ちになります。
「レフティモデルはないんだろうなぁ」と。。。
【一日一新】
あること