経営状態がいいときでも悪いときでも変わらずに、仕事の依頼を断る基準を持つようにしています。
フィーリングが合う人なのか、どうかということ
仕事の依頼を受ける基準でも、断る基準にも優先順位を1番高く置いていることが、ひととして合う人なのかどうかということです。
わたしと合うかどうかというのは、主観的な問題ですがこのフィーリングを1番重視しています。
会って数秒で、「この人とは合いそうだなぁ」と言ったことや「この人とはうまくやっていけなさそうだなぁ」ということを感じることってありますよね。
この会って数秒の第一印象は、その後に付き合っていくことでもそれほど変わることはないと感じています。
合う人とは仕事をすることも飲みに行ったりすることも楽しいですが、合わないひとと仕事をするのは苦痛でしかないです。
じぶんとは合わなそうだけど、「仕事だから仕方がないことだよね」ということは勤めていた頃はそこそこあるものです。
そういった経験からいまは、合わなそうだけど「ひとまず仕事を請け負ってみる」ということを、しないようにしています。
合わないなと思ってお付き合いをしていると、気持ちが乗らなくて失礼な対応になってしまうことにもなりかねません。
まずは、わたしとのフィーリングが合う人かどうかということを、仕事の依頼を受ける上で1番大切にしています。
料金が合うかどうかの金額のこと
ひととして合う人だったとしても、料金が合わないとその仕事を受けることは難しいものです。
税理士業の仕事の依頼を受けるにあたっては、HPの方に料金表を明示しています。
この料金表は、料金表が基準だけど「場合によっては別途見積もりで、料金が変動する」といったものではありません。
「この料金でやります。」といったものですので、値下げをすることも値上げをすることもありません。
「だったら、この料金表からいったら割に合わない、規模の大きなクライアントから依頼があったらどうするの。」
などと聞かれることがありますが、「そのような仕事は受けないと決めています。」
税理士業のメイン業務と言える、税務顧問業務は複数の依頼者に対してサービスを提供するもの。
なので、たとえひとつの法人で、わたしが抱えている複数社を合わせた顧問売上よりも多く上げるからといわれても、その仕事を受けることは難しいです(月額顧問報酬が2兆円なら考えます)。
売上を一社専属にしてしまうと、独立して事後業をやっているというよりも、その一社に勤めているというような感覚になってしまうのです。
一社専属だと、仕事の幅もわたしの人間としての幅も広がらないということもあります。
また、売上シェアが偏りすぎるのも経営上の大きなリスクになります。
なので、わたしの料金表に合わない方には「出来ることはない。」
と諦めています。
「いまが苦しいから」と料金を下げるというようなことや、「今後規模が大きくなるからと低い料金から段階的に上げていって貰えないか」というような依頼も受け付けていません。
税理士業というものは、料金を下げても仕事としてやることがそれほど変わらないものなのです。
料金を初めから交渉してくるような人は、「今後に〜」といっても、いざそのような状態になると正規の料金に戻すことを嫌がるものだったりすることもあります。
もし「料金が高いから」というのであれば、実は税理士が対応するわけではない料金体系の他の税理士事務所に、依頼をするべきだと考えています。
ITに興味がない人・使いたくない人は難しいということ
ITに興味がない人と仕事をするのは、非常に難しいと考えています。
たとば、ある会の連絡でも、やたらと電話が掛かってくるということがあります。
そんな中でも、わたしはその会からは意地でも電話に出ないと決めているので、「メールで連絡をしてもらうか、せめて用件を留守電に入れてほしいなぁ」と感じています。
電話は便利な面もありますが、タイミングが合わないと「不在着信の応酬で時間を果てしなく無駄にしてしまう」ということがあります。
じゃあ、「電話に出ないんだったら、その会からの連絡はどうするの。」と思うかもしれません。
その会には、メールアドレスを伝えてあるので、「本当に必要ならメールをしようよ」と考えています。
メールやチャットであれば、不在着信の応酬にはならないので時間をうまく使うことができます。
むしろ事務連絡などのようなものは、メールなどの文章の方が確認がしやすいものです。
電話で連絡をもらっても、忘れてしまうこともあります。
それが文章であれば、その文章を再度確認すれば忘れても安心です。
その会の連絡も、いまはわたしが全く電話に出ないのでメールで送られてくるようになってきました。
電話でなければならないときには、わたしも電話で対応しますし、電話は便利なものです。
しかし、多くの事務連絡などはメールなどの文章で伝えたほうが行き違いがないものです。
「お互いが気持ち良く生きるためには、便利なITを積極的に活用する。」
というスタンスがない人と接していくことは、難しいと考えています。
基準を持っていたほうが、判断しやすい
お金を得るためだといっても、「なんだかこの仕事をやっていても、得るものが少ないなぁ」と感じながら仕事をしていくのは辛いものです。
人としてのフィーリングが合わない。
料金が合わない。
時間軸やITツールに対する考え方が合わない。
このようなことは、避けていきたいというのがいまの仕事のスタンスです。
「あまりわがままを言ってると食べていけなくなるよ。。。」
と感じるかもしれませんが、お客様との関係で幸せな関係を築くためには、スタンスを示したほうがいいと考えています。
仕事を断って、次の依頼がなくなるかもしれないと思っても仕方がないこと。
それくらいのスタンスで、価値提供していける方にできればいいと考えています。
その変わりに合うお客様には気持ちよく、全力で仕事に当たれるので「お客様のために」というスタンスになることができています。
【おわりに】
持続化給付金をだまし取ったとして、税理士の方が逮捕されたという報道から今回の記事を書いてみました。
1億円以上を不正に受給申請して、2割の報酬(2千万円とうことでしょうか)を得ていたということみたいですね。
2千万円は金額にしたら大金ですが、それによって今後の仕事に支障が出るくらいならやらないという判断になると思うのですが、そうではなかったんですね。
周りが見えない人間にならないように、このスタンスを崩さないように気をつけたいと思います。
でも、報酬が2兆円だったらスタンスを崩すことも考えるかも。。。なんて。
【一日一新】
マウントレーニア ハニーハグラテ
ある施設に車で行く