月次決算を行うときには損益計算書の確認をして、
「予定通りの売上高に到達しているのか。」ということは気になりますよね。
そんな売上以外にも「この金額は確認したほうがいいよ。」というものを挙げていきます。

預金残高・売掛金残高・借入残高を確認する
月次決算を行うときには、
まず「会計の残高が実際の残高と合っているか。」ということを確認していきましょう。
「預金残高が合っているか。」といったことや、
「売掛金や買掛金が合っているか」を確認して、合わせていく必要があります。
その際に「売掛金が予定の残高と違っているなぁ。」
「んっ。あの取引先から入金されていない。。。」
というような予定通りの入金などがされていない場合には、すぐに催促をしましょう。
「あの売掛金は今月入金予定だったはずだけど、資金繰りに余裕があるから来月にまた請求するかなぁ。」
などと考えていてはいけません。
「あの取引先は支払いが遅れてもなんの催促もしてこないから、何なら踏み倒そう。」
ということを、取引先に思われてしまっては大変です。
「手掛けた仕事の売掛金は全力で回収する。」
「何なら仕事はすべて前受で貰う。」
ということを考えながら残高確認を行なっていきましょう。
そして「借入金の残高はいくらあるのか。」という確認も忘れてはいけません。
- 山口翔のプロフィール
- 執筆・取材・講演の依頼
- 山口翔税理士事務所HP
- スポット税務相談
- 単発メール税務相談
- 山口翔YouTubeチャンネル
- 山口翔TikTokチャンネル
- 山口翔ヘヴィ・メタル税理士note
利益金額を確認し税金の支払い予定額を確認する
「いまの利益金額はいくらになっているのか。」
ということも確認していきましょう。
「今月の売上はいくらだったんだろう。」
ということは気になるものですし、必ず確認をしているといえるかもしれません。
そんなときに「売上さえ確認すれば、利益なんて見なくても何となく分かるんだよね。」
と考えていると、
「あれっ。こんなに税金を払うことになるの。。。」ということも起こり得るものです。
なので、利益金額を確認しながら「税金の支払いは、いくらになりそうか。」
ということは、常に確認していくべきです。
「思ってもみなかった税額になっている。」といっても、
その税金を支払わないと税務署から督促を受けてしまいます(しかも延滞税などをプラスして)。
「いくらの利益があるのか。」
そして「税金はどの程度の予想金額になるのか。」
ということを毎月確認しながら、お金と心の準備をしていきましょう。
棚卸金額を確認する
「毎月、在庫の確認をするなんて面倒だなぁ。」
「むしろ、在庫なんて確認する必要もないっしょ。」
というようなことは「じぶんで経理を行なっていても考える。」かもしれません。
とはいっても「在庫の金額」は、月に一度は確認していくべきでしょう。
「この製品は、かなり長いこと在庫になっている。」
「在庫が最近多くなってきたから、商品在庫の保険金額を増やそうかなぁ。」
というようなことも、在庫を確認することで気づけるものだといえます。
また、銀行員というのは在庫に敏感なものです。
「在庫を調整して、利益操作をしているんじゃないか。」
といった「数字あそびの粉飾決算。」などは常に懸念をしているといえます。
さらに「いまの在庫でいいんで、どんなものがあるか見せてもらえませんか。」
などというように「在庫の数量や売れる在庫なのか。」といった「在庫の実物を見る。」ということも行うものです。
「在庫。」
というと「ただのモノ。」と感じるかもしれませんが、
その在庫は「お金が一旦化けたもの。」で、お金なのです。
「お金の管理ができているかどうか。」ということは、経理の基本になります。
なので、在庫を確認しながら「お金に交換できる常態か。」ということを確認していきましょう。
まとめ
経理というのは、月ごとに締めながら「あらゆる残高。」を確認していくべきです。
その際には今回挙げたものは、重点的に確認してみてはいかがでしょうか。
【おわりに】
1週間前は、ジェケットでさえ着ていなかったのに、今日はコートを着ました。
「四季折々を楽しむ。」というのは、どんどん難しくなっていくのかなぁと。
【一日一新】
西新宿 李宮