本ほどではありませんが、マンガもよく読みます。
鬼滅の刃は、生きる儚さを教えてくれます。
経費に出来るって、そもそもどういうこと?
事業を営んでいる人が使う、「この支払い経費で落としておいて。」
この言葉は、魔法のような言葉です。
お金を支払っているのに、まるでお金を支払っていないような大人な感覚。
しかし、事業をしていても、支出したものが何でもかんでも経費になるわけではありません。
法人税法には、経費について以下のような条文があり、
内国法人の各事業年度の所得の金額の計算上当該事業年度の損金の額に算入すべき金額は、別段の定めがあるものを除き、次に掲げる額とする。
一 当該事業年度の収益に係る売上原価、完成工事原価その他これらに準ずる原価の額
二 前号に掲げるもののほか、当該事業年度の販売費、一般管理費その他の費用(償却費以外の費用で当該事業年度終了の日までに債務の確定しないものを除く。)の額
三 当該事業年度の損失の額で資本等取引以外の取引に係るもの
法人税法22条第3項
所得税法には、以下のような条文があります。
あその年分の不動産所得の金額、事業所得の金額又は雑所得の金額(事業所得の金額及び雑所得の金額のうち山林の伐採又は譲渡に係るもの並びに雑所得の金額のうち第三十五条第三項(公的年金等の定義)に規定する公的年金等に係るものを除く。)の計算上必要経費に算入すべき金額は、別段の定めがあるものを除き、これらの所得の総収入金額に係る売上原価その他当該総収入金額を得るため直接に要した費用の額及びその年における販売費、一般管理費その他これらの所得を生ずべき業務について生じた費用(償却費以外の費用でその年において債務の確定しないものを除く。)の額とする。
所得税法37条
上の条文は読まなくて大丈夫です!
簡単に言うと、経費にできるものは、売上を上げるために支出した金額になります。
売上を上げるために必要ではない支出は、経費にはならないのです。
たとえば、税理士業をメインとしているわたしは、鬼滅の刃から生きる儚さ、努力をしなければならないということを学びました。
この学びは、掛け替えのないものです。
このマンガを読んだことによって、どうやって、いまを未来に繋げて生きるのかということを学べたのは大きな経験です。
わたしが税理士業を営んでいるのも、生きるため。そして、「すこしでも世の中をより良い未来に繋げるため。」
そうすると、税理士業のわたしの理念と、鬼滅の刃で学んだことは一致している。
だから、これは経費になる。。。
ということには、無理がありますよね。
経費にできるのは、あくまでもその事業の売上を上げるために、支出したものが該当します。
なので、鬼滅の刃を読んでわたしの人格に影響を与えても、税理士業の売上を上げることとは、何も関係ありません。
税理士業では、鬼滅の刃は経費にはならないということになります。
税理士業でも、マンガすべてが経費にならないということではありません。
わたしが税理士業で経費にできるマンガは、税金などに関するものだといえるでしょう。
たとえば、マンガでも下のようなものを読んだ場合は、経費にします。
マンガと言っても、税金のことが書かれていたり、どのようにお客様に伝えることが効果的かを、学ぶことができるからです。
ちなみに銀行員時代に、以下のようなマンガを経費で買ってもらい読んだことがあります。
銀行業にもM&Aは事業として行うことがありますので、これもマンガですけど経費になるでしょうね。
課題図書のリストにありましたし。
マンガが経費にできる場合もある
その事業で売上を上げるために必要な支出が、経費となります。
すると、マンガを経費にできる事業というものも、世の中には存在します。
漫画家
漫画家の方が、その作品を書くために市場調査として買ったマンガ。
これは、経費になります。
自らが作成しているマンガ作品に関係あるので、売上に直結している支出になるからです。
しかし、その作品とは関係のない趣味で買ったマンガは、経費にはなりません。
この線引きは難しいところですが、マンガを書くために支出したものは経費で、趣味で買ったマンガは経費にならないということになります。
ただ、これを第三者が判断をするのは、税理士でもなかなか難しいです。
100人中100人を納得させられる説明ができるなら、経費になると考えて貰えればといったところです。
飲食店や理美容室に置くマンガ
飲食店や理美容室には、マンガが置いてあったりします。
わたしもむかし、マンガ雑誌モーニングが置いてある定食屋に、お昼を食べるためと、そのマンガを読むために通っていたことがあります。
このようなマンガも、売上を上げることに関連しているので経費になるといえるでしょう。
これも、店主の趣味で買っていてお店に置いてあるのか、売れ筋のマンガを調べて置いているのかは第三者にはわかりません。
お店のお客様のため、売れ筋である鬼滅の刃を読んでもらうために買った、鬼滅の刃は経費になると言えます。
マンガと言っても、その業種や内容で経費になることがあります。
「これは、売上を上げるための重要な支出だ。」と100人中100人に納得させられるものであれば、それがマンガを買った支出でも経費になります。
反対に100人中100人が納得できないものであれば、経費ではないと考えるべきです。
マンガでも、学ぶことはある
わたしは、本をよく読みますが、マンガも読みます。
マンガ雑誌モーニングは、もう20年以上毎週読んでいます。
マンガでも、学べることはあります。
カバチタレは、ある種税理士になるキッカケになったマンガとも言えます。
ナニワ金融道やクロサギも勉強になりました。
いまだと、正直不動産というマンガも勉強になっています。
仕事に役立つからといって、これらの支出を経費にはしていませんが。。。
100人中100人を納得させられるものではありませんので。
【おわりに】
わたしが、行政書士だったらカバチタレを買った費用は、経費にするかな。。。
【一日一新】
三國一のあるうどん