税金がゼロだと何がおもしろくないのか

「支払う税金がゼロ。」ということは、おもしろいことではないといえるのです。


税収の推移。


税金を払いたくないがおもしろくない


「税金を払いたくない。。。」ということを考えたりもするものでしょう。

税理士業を営んでいると「税金を支払ったって。。。」といったセリフをたびたび聞いたりするものです。

それこそ「税金を支払わない所得にすると税金が還付される。」

「保育園の費用がめちゃくちゃ安い。」

「何なら国家から補助を受けられる。」などと意気揚々にアドバイスしてくる税理士さんにも出会ったことがあるといえます。

「だから商品券を交換し合おうぜ。」というメガンテのような魔法の言葉とともに。。。

(商品券を買って誰かにあげれば接待交際費となり節税になるという悪魔のささやき(税務調査ではツッコミが。。。)。)

たしかに、税金の金額を見ていると驚くことはあるとはいえます。

「学生時代のアルバイト代よりも高いかもしれない。。。」といったような。

そして「税収がちょっと前の2倍くらいに増えているのにまだ足りないの。。。」と税金の使い方に憤りを感じることもないとはいえないかもしれません。

財務省HPより。

(2025年度は78.4兆円の見込みらしい)

とはいっても「税金なんて払いたくない。」というセリフはおもしろくないかなぁと。



税金がゼロは儲かっていないからおもしろくない


事業を営んでいるひとのなかで、好きなタイプのひとを挙げるとすれば、

「あぁ、税金なんてどうでもいいから。。。」と言ってくるひとだといえるかもしれません。

税理士業をおこなうにあたって、業績予測を毎月出すとともに納税シミュレーションをおこなっているなかでのできごとだともいえます。

そのような際に「今期はどのくらい利益予測か。。。」ということに注力をしている方が大好きだといえるのです。

なぜなら、事業というのは「儲け。」というものをベースに運営されていくものだからです。

税理士を目指して独立まっしぐらで来たのも、

「うまくすればエリート会社員よりも儲かるかもしれない。」といった儲けへの超絶な欲望からだったといえます。

そして、運が良いからなのか、

「エリート会社員よりも時間もお金も儲かっている。」とはいえる状態になったといえるのかいえないのかわからない状態になっているといえるかもしれません。。。

だからか、税金というのは「儲かっている証。」として支払い権利がやってくる資格証くらいに考えています。

「税金の支払金額がゼロ。」というのは儲かっていない証だとも感じているのです。

たしかに「税金がないくらいの所得だと最近の政府はやたらお金をくれるんだぜ。。。」とも言われると、そのお金が欲しい気持ちにはなったりするといえます。

とはいっても「今期の業績はどうなっている。」

「儲かっているから税金は払うよ。」というほうが、気持ちのいい生き方だといえるのです。


銀行融資が受けづらいからおもしろくない


「税金がゼロだとおもしろくない。」ということには、

「税金がゼロになるほどの赤字(もしくは非課税所得)だと銀行融資が受けづらい。」といった資金繰りの面での感覚もあるといえます。

たしかに、事業を営んでいくなかでのベテラン選手になっていると、

「うちはここ最近ずっと赤字続きだけど、ずっと銀行融資は継続的に受けられているよ。」ということがあったりするものでしょう。

わたしが銀行員だった頃にも赤字決算の会社にも躊躇なく融資稟議書を書いて実行していたものでした。

とはいっても、赤字決算の会社は信用保証協会付き融資一辺倒だといえますし、そのほとんどがその信用保証協会付き融資の折り返しだったといえます。

上司や信用保証協会の担当者を揺さぶるために、

「真水込みでもトライしてみましょう。。。」などと増額しての折り返しを提案もしていたものでしたが、多くの場合には上司や信用保証協会の担当者に返り討ちにあっていたものでした。

などということが多少あったとしても、

税金がゼロになるような状態の会社や個人事業主であれば銀行員もそれほどやる気が出ないので、本気で融資対応をしてくれないものです。

本気を出すどころか「こんな事業なんか続けていく価値なんてないっしょ。。。」などと考えられているといえるかもしれません。

銀行員の性格によっては、口からこの発言が飛び出していたりもするものでしょう。

なので、税金がゼロだと「銀行員に事業を全否定される。」といったおもしろくなさもあったりするのです。

事業を営んでいるといっても「銀行から融資なんて受けない。」と考えている事業者の方もいたりするかもしれません。

そんなことを言っていていると資金繰りに目詰まりを起こしたときに後悔をしたりするものなのです。

「銀行から融資を受けられる状態にしておく。」というのは、事業を営んでいくなかでの最低限の嗜みだといえます。

「税金がゼロだから銀行から融資を受けられない。」といったことではなく、

「税金をめちゃくちゃ支払いまくっているから銀行員が頻繁に融資を受けてほしいと飛び込んでくる。」という方が事業におもしろさも出てくるものでしょう。


まとめ


「この税金で車を何台買えるんだよ。。。」となるくらいが、事業のおもしろさだといえるかもしれません。


【おわりに】

もう確定申告が終わったというひとをTwitterで見かけると「えっ、ETCは。。。」と感じてしまうという。

ネットの世界だと事業で車を使って高速道路に乗るひとは少数派なのかなぁとも。

わたしは近場でもすぐに高速道路に乗っちゃうんです。横浜駅に行くだけでもとか(130円だし。15分くらい早く着くし)。。。


【一日一新】

Fast Notion

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