「当座貸越契約を担当の銀行員に勧められたんだけど。。。」といった場合には、受けるの一択でいいといえます。
銀行融資とは証書貸付
銀行から融資を受ける際には証書貸付といった融資形態がスタンダードだといえるでしょう。
むしろ「ショウガシしか知らないよ。。。」という社長も少なくないかもしれません。
そんな証書貸付のメリットのひとつは、返済期間を長期にできて月々の返済額を少なくできるということ。
「今回の融資は5年返済の60回払になります。」
「コロナ融資なので10年返済でいけちゃいます。」といったように、完済するまでの期間が数年に及ぶので返済計画も立てやすいといえるかもしれません。
だからか「銀行からは証書貸付の長期借入金でしか融資を受けない。」と考えたくなる気持ちも理解できるものです。
「あの看板の銀行の貸し剥がしが忘れられない。。。」というなかで、
月々の返済を滞りなく行って入れば期限の利益が守られて妙な督促を受けずにすむので、証書貸付は融資を受ける際に計算がしやすい形態だといえるでしょう。
当座貸越は借入も返済も自由
とはいっても、銀行取引をしていると担当の銀行員から、
「当座貸越契約を結んでみませんか。。。」といったように、いままでの証書貸付とは異なった融資形態での融資提案をしてくる場合もあるかもしれません。
そのようなときには「返済は期限が来た際に一括での返済契約になります。」と言われて驚いてしまったりもするでしょう。
たしかに、証書貸付などの長期借入金とは違い当座貸越は「短期借入金。」という短期融資になるので、
返済方法が「期限一括返済型」になることが多く、その返済に対する恐怖心を持ってしまう気持ちは理解できるものです。
ただ、当座貸越契約に慣れている社長からすると、
「こんなに楽な融資はないよ。。。」というセリフが漏れてくるものだったりもするのです。
「同じ短期融資の手形貸付とは異なり、借入金額を(枠内で)機動的に変更できる。」
「定期的(年に一度が多い)に契約の更新を行ったら、その後は使いまくろうが店晒しにしようが何の手続きもいらない。」
「ついつい使いすぎてしまう。」といったように。
そして、このような貸しっぱなしにできてしまう当座貸越は、銀行も提案をする事前の段階でふるいにかけているともいえるのです。
「決算書の内容がいいからこの会社には当座貸越契約を提案していい。」といったように、その支店の重点支援先だともみなされているといえます。
期限一括返済を強行的にせまることは少ない
「枠内であれば借りっぱなしにできて、手間が少ない。」ともいえる当座貸越契約。
とはいっても「期限一括返済には怖さがある。」とはやはりいえるものかもしれません。
なぜなら、当座貸越契約という融資形態は「業績がいい会社だから提案できる優良商品。」だともいえるからです。
なので、業績が悪化していくと「当座貸越契約の終了」となる場合もあるといえます。
「このところ毎期赤字を繰り返しており、債務超過の懸念がある。」という場合には、当座貸越契約が終了になり期限一括返済を求められるようになるともいえます。
ただ、当座貸越契約の期日が来て「一括返済してもらいますよ。。。」といった強硬手段をとる銀行は少数派だといえるでしょう。
多くの銀行は、業績の悪化とともに「当座貸越契約の枠を小さくしていきながら差額を証書貸付に借り換えてもらう。」といった手綱を引いてくれるものです。
「次の期日に一旦全額を証書貸付に借り換えましょう。」といったように、
一括返済をせまって資金繰りを困らせるのではなく、会社の資金繰りに影響がない範囲での借り換えを提案してくれる場合も少なくないものです。
すると「期限一括返済だからいざというときに返せなくて倒産しちゃう。」ということは、当座貸越を受けていても想像以上に少ないものだといえます。
だからこそ、銀行員から「当座貸越契約はいかがですか。」と提案されたら受けてみましょう。
運転資金というのは事業を営む限りは生じ続けるものなので、その運転資金を借りっぱなしにできる当座貸越は資金繰りの不安を和らげるものだといえます。
そして、多くの銀行は「期日が来たんで一括返済をしてください。」とは言ってこないものです。
使っていなければ「使ってもらえますか。。。」などとお願い営業をしてくるものですし、ピンチのときには証書貸付への借り換えで助けてくれるといえますから。
まとめ
当座貸越契約を銀行が提案をしているのは、会社の資金繰りを思っての方針だといえます。
その提案に乗ってみると資金繰りは楽になるかもしれません。
【おわりに】
家でハンバーグをつくると、家中が油臭くなるような。。。
そして、焼き加減がわからずにぼろぼろになっちゃうという。
そんなことをハンバーグをつくってみて感じました。
【一日一新】
あること
ちいかわのフェイスタオル