「この会社は黒字化できるのか。」といったことを社長以上に銀行員は気にかけているものです。
業績の悪い会社を担当していると上司から詰められる
「この会社はどうやったら黒字化できるんだよ!!!」などと赤字会社を担当していると、上司から詰められるともいえる担当の銀行員。
ときには、現場を全く見ていない本部の担当者からも同じように詰められるともいえる銀行員。
そんな際には「じぶんだってわからないっすよ。。。」と考えたりもするものかもしれません。
とはいっても、そのようなことを上司にも言うわけもいかないといえる銀行員という仕事。
「あの支店長はイライラすると灰皿を投げてくる癖がある。。。」
などという支店長はいまはいないかもしれません(いまだにいるとか)が、業績の悪い会社に対しては多くの銀行員がストレスを抱えているともいえます。
そして、一番ストレスを抱えているのがその赤字会社を担当している銀行員だといえるでしょう。
「黒字化できるのか。」は銀行員もめちゃくちゃ気にしている
「この会社はどうなるかわからないっす。。。」といったことを口にするのが難しいといえる担当の銀行員。
なので、業績の悪い会社には「どうすれば黒字化できるのか。」といったことを担当の銀行員はめちゃくちゃ気にしていたりするものです。
だからこそ「黒字化できる行動計画。」といったものを社長が銀行員に伝えていくべきだといえます。
売上をどう増やすか
業績が悪く赤字体質の会社というのは、売上で経費を賄えていないから赤字になっているといえるものです。
なので、銀行員としても「黒字化できるほどまで売上を増やせるのか。。。」といったことを気にしているといえます。
だからか、銀行員というのは「今期の売上はどうなっていますか。」とあいさつかのように聞いてくるといえるかもしれません。
そのような際に「まあまあいい感じだよ。。。」と曖昧に答えるのはやめましょう。
「いまはいくらの売上を達成していて、今期の売上はどのくらいで着地しそうか。」という具体的な数字を銀行員に伝えるべきだといえます。
また、その売上を達成するための具体的な行動計画を銀行員は気にしていたりするものです。
だからこそ「前期よりも単価を上げて売上を増やしていく。」
「前期よりも単価を下げて販売個数を増やして売上を増やしていく。」といった話を入り口として、受注明細などで未来の売上についてのデータを見せていきましょう。
なぜなら、銀行員というのは詳細なデータや証拠資料を見せてもらうことで安心できるからです。
そして、社長から受けた説明や資料をもとに銀行内部までその情報を伝えていき上司を説得していくといえます。
経費をどう下げるか
「売上を簡単に増やせたら赤字になんてならないっしょ。。。」といったことを銀行員も考えているものです。
ましてや、社長から聞いた売上増加計画に嘘があったりすると、
「事業計画とは全く異なった売上になっている。」などと次の決算書を預かった際に銀行員は心配が募っていくといえます。
だからこそ、損益分岐点を下げるために「経費を下げる。」といった行動を銀行員に示していくべきです。
たとえば「じぶんは社長だからその辺のひとよりは多く給与を取る。」というように、役員報酬が高いが故に赤字会社になっているということもあったりするものです。
そんな役員報酬は赤字が続いている状態であれば意識して下げていきましょう。
銀行員というのは「ここの社長は役員報酬が資金繰りに与える悪影響に対して無頓着すぎる。」といったことを考えていたりするものです。
また、社長の個人的な社用車が複数台あるのであれば売却をすることも実行していくべきです。
経費削減というのは「売上の増減に関わらず支出される固定費を意識して削るべし。」といったような格言もあるものですが、
「社長関連の固定費が業績悪化のおもな原因」となっている中小企業は意外に少なくないといえます。
なので「社長関連の経費を徹底して削る。」ということを銀行員に示していきましょう。
たしかに、社長の役員報酬を下げすぎて、
「生活費が賄えないから会社からお金を借りる(役員貸付金が登場する)。」という事態を銀行員も嫌うものですが、最低限の生活費水準まで引き下げることは必要だといえます。
「じぶんの身を切れる社長なのかどうか。」といったことは、銀行員も注視しているといえるので率先して実行に移す必要があるのです。
個人的な資産を投入できるのか
赤字が続いている会社には、
「社長の個人的な資産をどの程度まで会社に投入できるのか。」といったことも銀行員は気にしているものです。
それこそ、社長の個人的な預金がある程度高額な場合には「役員報酬をゼロ付近まで下げる。」ということもできたりするものかもしれません。
だからか、銀行員というのは赤字が続いている会社には、
「社長の個人的な資産の詳細を教えてください。」と伝えてくるのです。
なので、会社の決算書に載っていない「社長の個人的な資産。」という簿外資産に関する明細をつくり銀行員に渡していきましょう。
たとえば、事業を営んでいたりすると、
社長の個人預金のうち「いざというときには会社に入れる用の預金。」といったものも持っていたりするものかもしれません。
そのような簿外資産となる預金なども通帳をベースに銀行員に見せていくべきだといえます。
銀行というのは「社長の個人資産がいくらあり、会社に投入できる余力があるからまだ危機的な経営状態とまではいえず、支援できる。」といったようなサポート体制にもあったりするのです。
そんな「社長の個人資産を会社の事業資産の一部として活用すれば黒字化できる。」という情報を業績が悪い会社ほど銀行員に伝えていくべきだといえます。
「この資金を使えば、資金繰りが向こう何ヶ月は安定し、その間に売上高の増加や経費削減に努めれば景色は変わる。」
といったように、社長が事業の再構築に積極的であるという姿勢を確認したいと銀行員は考えているのです。
まとめ
黒字化できる姿勢を示していきましょう。
【おわりに】
最近の株価の好調さが怖くてなかなかマーケットに入れなかったりします。
このまま3月くらいまでは上昇局面だったりするのかなぁと。
【一日一新】
ひとりでもりもり寿司