紹介を受ければ銀行員との面談は受けやすくなるものですが、審査のポイントはあくまでも決算書と事業内容だといえます。
アポ無しで飛び込んでくる社長に多くの銀行員は不安を覚える
銀行の融資窓口で、
「事業を営んでいて融資を受けたいんですけど。」といったことを銀行員に伝えた場合には、銀行員は次のようなことを考えたりするものです。
「よっしゃ、これで今月の融資目標を達成できるかもしれない。。。」
「いやいや、何でうちの銀行に来たんだろう。。。」といったことを。
なので、銀行員というのは新規の方から融資の申込みを受けた際には、
「前向きに検討したい。」という気持ちと「後ろ向きに対応していこう。」という気持ちが重なり合っているといえます。
だからか「銀行にアポ無しでいきなり行っても融資を受けることは難しい。」などと言われたりもするのでしょう。
「うちは地元で名の通った会社だから大丈夫。」
といったことも思われるかもしれませんが、名の通った会社だったとしても銀行員は同じように期待感と警戒感を抱くものです。
むしろ、名の通った会社ほど「なんでわざわざうちの銀行に。。。」などと疑心暗鬼になるといえるかもしれません。
紹介自体は銀行員も安心する
融資案件の獲得に日々汗を流している銀行員というのは、融資を実行する金額が多ければ多いほど支店内での地位も上がるものです。
「彼はデキる銀行員。」といった評判が銀行内に広がっていくともいえます。
なので、銀行員というのは「融資案件のストックをできるだけ多く持っておきたい。」といったことを考えていたりするのです。
「社長の知り合いで近々銀行融資を受けたいと言っている会社に心当たりはありますか。。。」などといったセリフを銀行員から聞いたこともあるものでしょう。
わたしも銀行員時代には「紹介先ありませんか。。。」などと口癖のように言っていたといえるかもしれません。
そして、紹介を受けたりすると希望の光が見えてくるともいえます。
「今月の目標はこれでいけるかも。」と。
取引のない会社だったとしても紹介してもらい面談にたどり着く社長と、アポ無しでやってきた社長とでは印象が違うのです。
紹介先の方が「あそこの社長の紹介だから安心できる。。。」といったことを感じたりするといえます。
だからか「銀行融資を受けたいなら銀行に飛び込むのではなく、紹介を狙え。」とも言われているのかもしれません。
紹介先でも審査で有利になることはほとんどない
たしかに「紹介先は心理的に有利。」ということは、銀行員の心情としてもあったりするものです。
ただ、銀行融資の審査における譲れないポイントとなるのは「決算書の業績。」だといえます。
銀行員の仕事というのは、新規開拓先に1年間足繁く通ってやっと「じゃあ、融資を受けるよ。」と言われたのに、
いざその会社の決算書を確認してみると「この決算内容だったら無理じゃん。途轍もない時間を無駄にしたわ。。。」などというようなことが頻発するものだったりします。
「借りてください⇢借りるよ⇢じゃあ決算書を見せてください⇢融資謝絶。」などというような日々だともいえるかもしれません。
などというように銀行融資にとっては「決算書が融資の可否を決める最重要資料。」だといえるものなのです。
それは、紹介を受けた会社でもアポ無しで飛び込んできた会社でも同じだといえます。
なので、紹介を受けると銀行員との面談の場が設けられて話を聞いてもらいやすくなるけど、融資の可否は決算書の内容や事業の将来性で決まると認識していきましょう。
「うちの会社は各種金融機関と繋がりがあります。」などと言われても、
その繋がりが活かされるのは「面談のセッティングだけ。」となり融資の可否には大きく影響しないと考えたほうがいいものです。
「支店長を抱き込めば。。。」とも感じるものかもしれませんが、その支店長にも人事異動はあるもの。
そして、抱き込めない支店長が後任になった場合にはちょっとした事件にもなったりするので、
紹介に頼りすぎるのではなく、事業内容を磨いていくのが銀行融資を受けるにあたっての本筋だといえます。
まとめ
銀行にアポ無しで飛び込むよりは、紹介を受けたほうが対応する銀行員の心理面としても楽だといえます。
ただ、紹介とはいっても決算書に魔法がかかるわけでもないということを認識したほうがいいものです。
【おわりに】
愛用しているビジネスバッグを眺めていたら、めちゃくちゃ使用感が強く(赤い持ち手が黒ずんでいる)て「そういえば、これ6年は使っているよなぁ。」と。。。
「タイヤのゴムチューブを使用している(だから雨も平気)。」というSEALが好きなので、またSEALのバッグを注文したという。
【一日一新】
神戸コロッケ チーズとろけるトマトリゾットコロッケ