「うちの担当者は優秀な銀行員なのか。」
ということは気になるものかもしれませんが、そればかりを気にするのはやめにしましょう。
融資実行の決裁権限は支店長や本部
「うちの担当の銀行員がどうにも優秀でないような気がする。。。」といったことも事業を営んでいるとあったりするものでしょう。
たしかに、銀行員もひとなので仕事の出来不出来はあるものだといえます。
なので、優秀だと感じる銀行員が担当となった場合には「いままで以上に取引の深耕を図る」としたほうがいいともいえるものです。
とはいっても、担当の銀行員が優秀だったとしてもそうではなかったとしても、融資実行の最終決裁は支店長や本部が決めるものです。
だからか、融資の実行にある程度積極的な支店長であれば、
「たとえ担当の銀行員が優秀ではない。」としても銀行融資が受けられる難易度は下がるともいえます。
その反対に、融資の実行に保守的な支店長であれば、
「散々求められた追加資料を提出したのに融資が受けられなかった。。。」ということも起こりうるのです。
それでも「担当の銀行員の腕によって、最終決裁者である支店長や本部への融資稟議書の説得力が変わる。」ということもあったりするものかもしれません。
担当の銀行員が優秀かどうかの見極め方
「担当の銀行員によって融資実行の難易度が変わってくる。」
ということは、融資実行の最終決裁者が支店長や本部であってもあるものだといえます。
そんな「優秀な銀行員とは。」といえば、次のような銀行員だといえるものです。
連絡をしたら数日以内に打ち合わせの場を設けて必要資料を貰っていく
「新規融資の依頼を担当の銀行員にしたのに一向に打ち合わせの場が開かれない。。。」
ということがあった場合には、その銀行員の実力は疑わしいものだと考えてもいいかもしれません。
なぜなら、融資業務をメインとして行っている銀行員の銀行内部での最大の評価ポイントといえば、
「何件、新規取引先を獲得したのか。」といったことや「融資量が純増となる融資をいくら実行したのか。」ということだからです。
だからか、多くの銀行員は「手持ちの融資案件が多い分には構わない(少ないのは困る)。」と考えているといえます。
そして「複数の銀行と融資取引をしている。」という担当先の状況を気にかけながら融資案件を進めていくともいえます。
なので「時間をかけすぎると競合他行に融資案件が盗られてしまう。。。」
ということを考えながら融資案件の取り組みをしているのが優秀な銀行員なのです。
だからこそ「融資の話が持ち上がった際にはなるべく早く動く。」ということを優秀な銀行員は行っているといえます。
優秀な銀行員であればあるほど、担当先から「近々融資を受けたいと思っているんだけど。」
というような連絡が入った場合には、その当日や少なくとも数日以内に打ち合わせの場を設けて必要資料の提示をするのです。
すると、新規融資の依頼を担当の銀行員をした場合に、
「何の動きもなく1ヶ月経っても融資稟議が進んでいる感もない。。。」という場合には、その銀行員は優秀な担当者だといえないかもしれません。
ただ、新規の融資が難しい場合には「何の動きもしない。」ということもある
というように融資の依頼をしたにも関わらず、
「何の動きがない。」と感じる銀行員は優秀ではないといえる場合が少なくないものです。
ただ、銀行員も「融資実行の目標金額」に向かって毎月仕事をしているといえるなかで、
「この会社に新規融資は難しいよ。」と感じている場合には動きが鈍くなるともいえます。
そして「打ち合わせの場を設けず、さらには何の経過報告もせずに時間の経過を待つ。。。」
ということで、融資申し込みの進捗状況を伝えないということもあったりするのです。
なので「銀行員が優秀かどうか。」ということだけではなく、
「融資が受けられる財務内容かどうか。」といったことを社長であるじぶん自身でもある程度把握したほうがいいともいえます。
- 資金使途は適切か
- 債務超過に陥っていないか
- 新規融資を受けた上で債務償還年数は10年以内に収まっているか
- 粉飾決算をしていないか
- 折返し融資を数ヶ月前に受けていないか
などといったことに該当している場合には「銀行員ではなく自社に問題がある。」ともいえるものです。
間違っても銀行員とケンカをしてはいけない
「担当の銀行員が優秀だとは感じられずイライラする。」ということも事業を営むなかではあるものかもしれません。
だからか「担当の銀行員に喧嘩腰になってしまう。」ということをされる事業者の方もいるのでしょう。
とはいっても「銀行員にケンカを吹っかける。」ということはすべきではないといえます。
「銀行融資の決裁権限は目の前の銀行員ではなく支店長や本部の人間だから。」といっても、
「喧嘩腰になる社長。」という情報は、その銀行内部では共有されてしまうものです。
また「銀行員というのは役席や支店長になってその支店に戻ってくる。」ということが地方銀行や信用金庫では少なくないともいえます。
さらには「本部で融資稟議書の判断を行なう部署にその銀行員が異動する。」ということもあったりするものです。
その際に「かつて理不尽にケンカを吹っかけてきた社長の会社。」ということが判明すると、融資稟議書にケチを付けたくなるものかもしれません。
なので「社長が銀行員を評価するとともに銀行員も社長の人柄を評価している。」ということを頭の片隅に置いて、銀行融資対応をすべきだといえるでしょう。
まとめ
優秀な銀行員かどうかは気になるものかもしれませんが、自社の業績の方に重心をおいていくべきです。
【おわりに】
気を抜いているとホントに頭をぶつけてしまいます。
今日はひさびさに豪快に頭をぶつけて、たんこぶができてしまいました。。。
【一日一新】
マクドナルド オレオ® クッキー チョコフラッペ