「決算書は社長の判断で変えることができる。」と認識しよう

「こんな決算書になるはずだったっけ。。。」

と慌てないためにも「決算書の内容は社長の判断で変えることができる。」と認識した行動をしていきましょう。


じぶんの東京タワーと羽田空港をつくっていきましょう。


じぶんの事業の決算書じゃない感じがする


「税理士から決算報告を受けたけど、これホントにじぶんの事業のものなんだろうか。。。」と感じることがあったりするものかもしれません。

「もっと利益が出ているような気がしていた。。。」

「もっと利益が少なくて税金の支払いも少なくなると思っていた。。。」などといったこともあるものでしょう。

そして「社長。今回頂いた決算書の内容が、以前に見せてもらった試算表とだいぶ数字が異なるようですが。。。」

などと担当の銀行員から疑問を投げかけられることもあるものかもしれません。

このように決算書というのは、法人税などの税金の支払額にも影響するものですし、銀行融資を受ける際の重要資料ともなるものです。

それこそ「決算書はその後1年間に渡って、その内容により社会的な評価を受け続けるもの。」だといえます。

そのような決算書は「社長のじぶん次第で変えることができる。」ということを認識していくべきでしょう。



決算書は社長の判断で変えることができると認識しよう


それでは決算書は社長の判断で変えることができるというお話を挙げていきます。

固定費は変えられる

「本来はもっと売上が増えるはずだった。。。」というように、

「想定よりも売上が伸びなかった。」というような場合や「売上が想定以上に下がってしまった。」ということは、事業を営んでいると日常茶飯事だといえるかもしれません。

「受注は入ってるんだけど新型コロナウイルスの影響で「モノ」が入ってこない。。。」

「新型コロナウイルスの影響で街からひとがいなくなり売上が急減してしまった。。。」

などというように「想定外のことは案外起こりうる。」ということを経験した事業者の方も少なくないものでしょう。

なので、事業というのは「想定した売上。」に頼り過ぎてはいけないものだといえます。

「売上に頼れないのであれば何を意識して利益を出せばいいんだろう。。。」といえば、経費を管理することです。

特に「売上の増減に関わらず一定の割合で必要となる固定費(販売費及び一般管理費)」を管理すべきだといえます。

たとえば、銀行員としても「売上が前期よりも落ちているのに役員報酬が減ってないじゃないか。。。」といったことや、

「いまの状態であれば事務所移転も行なったほうがいいのでは。。。」などといったように、固定費を気にしていたりするものです。

それこそ「社長、いまの人員は事業規模としては過多になっているのではないですか。。。」などと、

人件費などを筆頭に固定費に関して銀行員から提言を受けることもあったりするものでしょう。

たしかに、事業とはいつでも快晴というように視界良好とはいかないもの。

だからこそ、固定費の確認は適宜行ない決算書への影響度合いを変えていくべきなのです。

「売上が減っているのに固定費は増加して赤字。」となってしまうと、

「今回の格(格付け)は要注(要注意先)にするしかないなぁ。」と銀行からの評価も下がり資金繰りに影響が出てしまうものですから。

資金調達は変えられる

「もっと早めに銀行融資を申し込むべきだった。。。」

といったことを赤字決算となった場合には実感したりするものかもしれません。

たしかに、銀行融資に関しては「支出しているのに経費にならない銀行借入れの元金返済は厄介なもの。」だと考えて敬遠される事業者の方もいるものです。

また「借りても返さなきゃいけないから無借金経営を目指す。」などと考えて、

「資金がギリギリの状態となるまで銀行に融資を申し込まない。」という事業者の方もいたりするものでしょう。

とはいっても、銀行というのは「社長にとって都合のいいタイミング」で融資を行なうのではなく、

「銀行にとって都合のいいタイミングで融資を申し込んだから受けられるもの。」だといえるものです。

なので「決算書が黒字の状態。」で融資を申し込むというのが、中小企業における資金調達のツボだといえます。

「前期は黒字決算だったから、赤字決算となる今期の決算が出る前に銀行融資を受けておくことにした。」というように、

「赤字決算だったけど前期の黒字決算書を使い、銀行借入れを増やして現預金も増やした。」

資金調達のタイミングも、これから完成する決算書を見極めることができれば変えられるものです。

役員貸付金は変えられる

「税務署はそれほど目くじらを立てないけれど、銀行員が猜疑心を抱く決算書の科目。」といえば「役員貸付金。」だったりするものです。

決算書に「役員貸付金」があることによって、銀行員というのは粉飾決算の疑いを持ってしまうものだといえます。

そのような粉飾決算の疑いを銀行員に持たれてしまうと、プロパー融資などの条件が良い融資を受けることが難しくなるものです。

だからこそ「うちの決算書には役員貸付金なんて載ってないよね。」といったことは試算表の段階で確認しておきましょう。

「試算表ではいつも損益計算書ばかり見ていて、貸借対照表は確認していないんだよね。」

ということもあるものかもしれませんが、貸借対照表も毎月確認すべきだといえます。

また、試算表の段階では「現金や仮払金」という科目であっても、

「実際には社長が使い込んだ金額だから決算では役員貸付金に振替えよう。」ということも経理においてはあったりするものです。

なので「現金残高が実際の残高よりも多い。」という場合や、

「多額の仮払金残高がある。」という場合には「じぶんが使い込んだ使途不明金かもしれない。。。」と考えて試算表を確認してみましょう。

「決算書を見たら行き場がなかったので役員貸付金になっていた。」ということになってしまうと後の祭りだといえるものです。

それが決算日前であれば「銀行員に嫌われることない決算書にできた。」と変換できるものですから。

このように決算日前に役員貸付金があることを確認できた場合には、

決算日までに解消することによって、資金調達で不利にはならない決算書に変えることができたといえるものでしょう。


毎月試算表を確認し疑問点を解消していこう


「決算書の内容は社長次第で変えることができる。」

といっても、粉飾決算をするなどということは禁じ手だといえるでしょう。

そのような禁じ手に頼ることはなく決算書を変えるためには「毎月の貸借対照表と損益計算書を必ず確認すること。」だといえます。

「数字なんか見なくてもじぶんの勘ピュータで十分だ。」などと考えていると、銀行員も塩対応にならざるを得ない取引先となってしまうものです。

だからこそ「決算書を見て慌てる。」ということがないように、

「月に一度はじっくりと業績を確認する。」

という時間をつくり「決算書を意図した内容にする。」ためにも、社長であるじぶん自身が主体となって行動をしていくべきだといえます。


まとめ


「決算書をつくるのは社長であるじぶん自身だ。」と考えて、意図した通りの決算書をつくっていきましょう。


【おわりに】

今日は新しい車が納車されて慣らし運転をしてみました。

いままでの車よりもサイズが大きく、気を抜くと擦りそうなので気をつけなければなぁと。。。


【一日一新】

京都の税理士ジンノユーイチさんとの飲み会(想像通りのナイスガイで楽しかったです)

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