「銀行が融資を行いやすいタイミングがある。」ということについて書いていきます。
借りたいときに借りられるわけではないのが銀行融資
「晴れの日に傘を差し出し、雨の日に傘を取り上げる。」などと言われることもある銀行融資。
なぜこのような対応になるのかといえば、
「銀行としては、融資の貸し倒れはなるべく避けなければならない。」ともいえるからです。
たとえば、銀行や信用金庫などのその金融機関の規模にもよりますが、
「各支店で年間に1,000万円の(ハダカの)貸し倒れが起こるだけで、業績が赤字になる。」ということはあったりするもの。
もし、そのような事態が常態化してしまうと、
「預金者に預金の元本を返す。」ということも難しくなりかねないものだといえます。
なので、銀行といっても「じぶんたちの体力を削ってまで融資を行なうことはできない。」ものなのです。
だからこそ、銀行融資というのは「銀行にとって都合のいいタイミングを見極めて受けていくべき。」だといえます。
銀行が融資を行ないやすいタイミング3選
それでは、銀行が融資を行ないやすいタイミングというものを3つほど挙げていきます。
決算書が完成した直後で黒字決算のタイミング
「決算が黒字だったから銀行融資を受ける必要はなさそうだなぁ。」
などと黒字の決算書を眺めながら考えることもあったりするものでしょう。
ましてや「決算も黒字で預金もある程度あるしなぁ。。。」などという状態であれば、
「わざわざ銀行融資を受けようとも思わない。」ということも考えるかもしれません。
とはいっても、銀行が融資を行いやすいタイミングが、
「黒字の決算書が完成した直後のタイミングで、それほど資金需要がないとき。」だといえます。
このような業績であれば銀行としても「貸し倒れの心配はない。」ということを考えるものです。
なので、黒字の決算書が完成した直後には「条件のいい融資が受けられるタイミング。」だと考えて対応したほうがいいといえます。
銀行融資というのは、
「決算書が黒字でフリーキャッシュフローがプラスの状態。」と、
「決算書が赤字でフリーキャッシュフローはマイナス。」
という状態では、銀行員の労力というのはかなり変わってくるものです。
業績がいい状態であれば「その融資案件に取り組んでいることに対して、支店を挙げた応援を貰える。」ということもあったりするもの。
ただ、業績が悪ければ「そんな案件を真剣に取り組むな。。。」などというように風当たりも強くなるといえます。
だからこそ、黒字決算直後のタイミングには、
「いまはそれほど資金需要がないんだけど。」
という状態だったとしても、銀行に決算報告をする際に資金需要の話を積極的にしていきましょう。
このような状態であれば「いままでよりも条件のいい融資が受けられる。」ともいえるので、銀行融資を受けるベストなタイミングのひとつだといえるものです。
既存の融資を完済する前
「資金繰りを軽くするためにこの融資は完済してしまおう。」
などというように「借入額を減らしていく。」ということを、資金繰りの戦略にしていく場合もあるものでしょう。
また、銀行融資の返済というのは、
「支出しているにも関わらず経費にはならない。」といえるので「返済の負担が重い。」と感じることもあるかもしれません。
そして「銀行には一旦完済して実績をつくろう。」という考えで「銀行借入の完済を目指す。」ということを考えることもあるでしょう。
たしかに、銀行融資取引というのは「返済をしてくことで実績がつくられる。」といえるものです。
ただ、完済してしまうと「その銀行との取引が一旦終わってしまう。」ということになります。
銀行員というのは融資先だからこそ「ここはじぶんの担当。」ということで、
「定期的な訪問や取引振りを確認」して取引先の理解に努めようとするものです。
それが「融資が完済」となってしまうと、
「この会社はうちの銀行とはもう付き合いたくないのかなぁ。。。」などと考えて、銀行員の足が遠のくということもあったりするのです。
なので、銀行融資というのは「完済を目指す。」ということではなく、
「定期的に借り換えをしていく。」ということを意識した対応をとるべきだといえます。
定期的に借り換えることで「預金残高も一定額が保たれ、銀行員とも定期的なコミュニケーションが図れる。」ものです。
このように「借入残高が減ってきたら一定のタイミングで借り換える。」というのも、銀行が融資を行いやすいタイミングのひとつだといえます。
銀行員が融資提案を行なったとき
予想もしていないタイミングで銀行員が、
「金額を提示して融資を勧めてくる。」といったような経験をした事業者の方もいるものでしょう。
「社長、今月に1,000万の融資はどうですか。」
「何なら一週間で実行まで持っていけますけど。。。」
などというように「かなり前のめりに銀行員が融資の提案をしてくる。」ということはあったりするものです。
そして、このような提案があった際には、
「社長がYESといえば、融資が実行されるのは既定路線。」だといえます。
銀行というのは、支店長以下の多くの人間が融資量のノルマを毎月抱えているということがあるもものです。
このような提案の裏にはミーティングなどで、
「あの会社に何とかして今月中に1,000万円借りてもらえるようにプッシュして来い。」
というようなやりとりが行われていたりするものなのです。
なので「銀行の事情に合わせて借りておく。」というのも必要な資金繰りの戦略だといえます。
銀行からの提案なのでプロパー融資となる場合も多いものですし、金利などで強気の交渉をしても問題ないものです。
さらには「銀行員から提案を受けた金額よりも増額して申し込む。」といった対応を取るのもありだといえます。
銀行員が銀行の事情によって「借りてほしい。」と感じている場合には、
「融資を受けておくタイミング。」だと考えて、このような提案を断るのはやめておきましょう。
まとめ
「タイミングを逃さない。」ということも銀行融資対応には必要だといえます。
【おわりに】
最近WordPressが書いている途中で頻繁に落ちたりして、だいぶ調子が悪いです。
Feedlyとの連携もうまくいきませんし。。。
【一日一新】
Longeye 電子ピアノ