銀行借入の返済が進んで残高が減ってきた場合には、返済金額分の新規融資を受けることを検討していきましょう。
銀行借入の残高は常に把握しておくべき
銀行融資を受けた後に行なっておくべきことのひとつといえば、
「銀行借入の残高を毎月把握しておく。」ということだといえます。
毎月返済型の融資であれば、月々の返済によって銀行借入残高は減っていくものです。
そして「気づいたらこんなに銀行借入の残高が減っていた。。。」などという方もなかにはいるかもしれません。
たしかに銀行借入の返済というのは、銀行口座から自動で引き落とされていくので、
「返済をしている感覚。」というのをあまり持っていないということもあるかもしれません。
とはいっても、銀行借入の残高というのは返済をしていけば確実に残高も減っていくというものです。
また、銀行借入の元金の返済は経費にはならないにも関わらずお金の支出があるものの代表格だといえます。
なので、損益計算書だけを見ていると確認を怠りがちなものだといえるでしょう。
だからこそ、毎月の銀行借入の返済額や残高というものを把握しながら、
「銀行融資対応について戦略を練る。」というのも事業には必要なことだといえます。
銀行借入の返済が進んできたらその銀行から折り返し融資を受けるべき理由
それでは、銀行借入の返済が進んできたらその融資を受けた銀行から折り返し融資を受けるべきという理由を挙げていきます。
返済額分の新規融資は実行されやすいものだから
銀行員が取り組みやすい融資のひとつといえば、
「既存融資の返済が進んできたことによる、折り返しの融資。」だといえます。
たとえば、3,000万円の融資を受けていた会社の返済が進み、残高が1,000万円になっているということがあったりすると、
銀行としては「返済を確実に行っている実績がある会社。」というようにその会社評価するものです。
それとともに「これだけ返済が進んできたから、もう一度3,000万円の融資に借り換えて欲しい。」などということを考えるものだといえます。
また、銀行というのは融資先の借入残高というものを定期的に確認しているので、返済が進んできているような会社に対しては、
ミーティングなどで「そろそろ、あの会社に新規融資を実行したい。」といったことや、
上司から「そろそろあの会社に新規融資の実行をお願いにいったらどうか。」などといったようなやり取りが行なわれているものです。
そして、このような既存の銀行借入の残高が減ってきた場合には、元の融資金額までの折り返し融資は受けやすいものだといえます。
なので、銀行借入の返済が進んできた場合には銀行員に対して、
「そろそろ、この融資を折り返したいんだけど。」というような提案をしてみるべきでしょう。
さらには、銀行員から「この融資を折り返しませんか。」という提案があった場合には、その提案に乗っておくべきだといえます。
この際に、たとえ決算書の内容がそれほど良くなかったとしても、このような返済実績がある場合の折り返し融資というのは受けやすい融資だったりします。
完済してからの融資は難しい場合があるから
「銀行とはそれほど長い間付き合いたいと考えていない。」
「銀行借入はどんどん完済していくのが経営方針。」などといったように、
「銀行から融資を受けない無借金経営を経営の最重要指標としている。」と考えている社長も少なくないといえるかもしれません。
また「銀行借入というのは、完済した方が銀行からの評価が上がるはず。」などといったようなことを考えている社長もいるものでしょう。
たしかに銀行融資取引というのは「返済実績をつくる。」というような取引振りが重要な指標だといえます。
とはいっても、銀行員というのは「現在融資を実行中の会社だからじぶんの担当先。」というようなことも考えているものです。
融資実行中の会社だからこそ「決算書を預かる。」ということに対して引け目を感じずに行えるといえますし、
融資を実行している会社だからこそ「経営内容の深いところまで社長と話したい。」と考えていたりするといえます。
ただ「融資が完済されてしまうと、うちの銀行との取引は終了してしまった。。。」などというようなことを銀行員は考えるたりするものです。
そのようなことを銀行員は考えるので、融資が完済されるとその銀行員の足が遠のいてしまうということもないとはいえません。
銀行融資の完済があってもしばらくは銀行員も定期的に訪問をするものだといえます。
とはいっても、銀行員が定期的に訪問をしていても新規融資の見込みがない場合には、
「いずれは銀行員の訪問頻度が減る。」というようなこともあるものです。
そして、銀行の担当者変更があった際には、
「かつて融資を実行していたことすら忘れ去られている。。。」ということもあったりするもの。
このように銀行から忘れ去られてしまうと融資を受ける難易度というのは、
「既存の銀行借入がある場合の折り返し融資よりも難しくなり、決算書の内容もより厳しく見られてしまう。」ということになるといえます。
銀行借入は事業を営む限り必要な保険だと考えるべきだから
「銀行から融資を受けるのはいいけど、支払い利息があるからなぁ。」といったことや、
「銀行員に事業についてとやかく言われるのもなぁ。。。」などということを銀行融資を受けていると考えることもあるでしょう。
たしかに、銀行融資を受けていると借りたお金に対する手数料としての利息や決算書の内容について執拗に質問されることもあるものです。
とはいっても「銀行から融資を受ける。」ということを極端に避けることはやめておきましょう。
銀行融資を受けることで「自己資金が貯まる前に新規事業を行える。」ともいえますし、
「資金繰りの不安が減り夜にぐっすり眠れる。」ということもあったりするものだといえます。
だからこそ、銀行融資を受けた際には借入残高を毎月把握しながら時期をみて折り返し融資を検討していきましょう。
既存の銀行借入の折り返し融資を受けることは、事業を安定させるために必要な保険だといえるものですから。
まとめ
借入残高を把握しながら折り返し融資を活用していきましょう。
【おわりに】
MacBookの新型が6月に発売されたら嬉しいです(そのような噂もあるので)。
2年近く使っているからか、いまのMacBookはちょっと塗装が剥げてきたりしています。
今後は躊躇なく1年サイクルで買い替えていこうかなぁと。。。
【一日一新】
山形ビール