銀行員と話すときには想いよりも数字で話すべき理由

「事業者の想い。」

大切なものですが、銀行員と話すときには数字を明確に伝えたほうがいいでしょう。

なぜなら、数字の話がないと稟議書が書けないからです。


景色よりも島の数を。


銀行員は挨拶と同じ感覚で資金需要について尋ねている


銀行員と打合せをしていて、

「社長、そろそろ資金のご入用はいかがですか。御社なら善処しますよ。」

というような会話になることってありますよね。

そんなときに「そうだね考えておくよ。」と、平静を装いつつも内心、

「ってことは、銀行融資を確実に受けられるという話かなぁ。」

と舞い上がることもあるかもしれません。

しかし、銀行員というのは、ほとんど挨拶のように「融資どうですか。」というような言葉を使うものです。

なので、銀行員からこのような言葉を受けても、「挨拶代わりの言葉。」として冷静に受け止めましょう。

銀行員は挨拶代わりとして、「融資どうですか。」と聞いているだけともいえるので、

「おっ、じゃあ貸してよ。」

などと言われると、「あれっ、まじで。」と、言った銀行員自身が驚くという、不思議なやり取りもあったりするものです。



想いだけの事業プランを話されてもピンとこない


銀行員と打合せをしていて融資の話になったのなら、たとえそれが挨拶代わりのひと言だったとしても、

資金需要があるなら、「さっきの話だけど、2,000万円くらい入用なんだよね。。。」

と、そのまま話を進めて問題ありません。

すると銀行員は、「そうですか、わかりました。資金使徒はどんな感じですか。」

と資金使途を確認することになります。

そのようなときに、

「いまうちの業界では〇〇が来ていて、〇〇に事業資金の投資をすれば大化けしそうなんだよ。」

「そしたら、従業員も増やさなければいけないんだ。」

「うまくいくことが、じぶんには見えているんだよ。」

と、事業プランの話を熱量を持って長々とするということもあるでしょう。

このような、「社長の頭には描けている」事業プランを、壮大に何十分にも渡って話されると、

「話しが長いし、いまいち何を言っているのかピンとこない。」

ということを銀行員は考えてしまいます。。。

なので、熱量を持って銀行員に事業プランの想いを訴えても、銀行員はそれほど熱心には聞いていないということがあります。

そんなときに、「この銀行員は大丈夫か?」ということを思ってはいけません。

なんだか銀行員の関心が薄いなとなっているのは、じぶんのせいだといえます。

なぜなら、銀行員が聞きたい資金使途というのは「想い」の話ではなく、「数字が中心」の話だからです。

数字の話が見えてこない事業プランだと銀行員としては、「掴みどころがないなぁ。」と感じているといえます。


数字がないと稟議書が書けない


熱量を持って銀行員に「融資の必要性を訴えた」のに、いまいち反応が悪い。

反応が悪いどころか、融資案件が進んでいるように思えないということもあるでしょう。

なぜそのようなことが起きるからかというと、

「資金需要があるという数字の根拠。」が、伝わっておらず、銀行員も稟議書が書けないからです。

銀行員というのは、その日の営業活動をミーティングで発表するということを毎日行っています。

そして、そのミーティングで一番誇らしく安心して話せる題材は、新規の融資案件の話になります。

そのときに、

「〇〇社の社長が、業界では△△が来るということで資金需要があるということです。」

「社長の熱意がすごいので、この案件進めていいですか?」

などと報告をしたら、「おまえちゃんとヒアリングしてきたのか。」

「何を言っているのか全然わからないよ。」

というように、その上席に呆れられてしまいます。

なので、融資案件を進めるというのは、「想い」を聞いてくるのではなく(想いも重要な要素ではあります)、

「具体的な数字を聞く。」ことで、まともな報告ができることになるのです。

たとえば、設備投資が主な資金使途となるのであれば、その設備投資にかかる金額と請求書など数字の明細が必要となります。

運転資金としての資金使途であれば、いくら運転資金が必要なのかといった具体的な金額が必要なのです。

運転資金などは、すぐにうまく伝えられないのであれば、

「次の製品をつくるために、原材料代として1ヶ月に200万円追加になるから、それの3ヶ月分として600万円は欲しい。」

といったように、売上を増やすために必要な原価の金額や、必要になる人件費の金額などを伝えてみるといいでしょう。

「想い」だけを熱弁されるよりも、簡単でもいいので数字の話をすると、銀行員も会話のなかで数字の部分を補ってくれることになります。


まとめ


銀行員というのは、事業の本質の部分はなかなかわからないものです。

なので、事業の中身は決算書などをベースにして、数字で把握をしています。

このような銀行員の特徴を理解しながら、銀行融資を申し込む際には数字の話をメインにしましょう。

「今回の稟議は書きやすそうだなぁ。」

と銀行員が感じるのは、数字の情報が豊富にある場合ですから。


【おわりに】

まだ、序盤ですけど進撃の巨人面白いですね。

EURO→仕事→進撃の巨人。いやー、忙しいわぁ。。。


【一日一新】

進撃の巨人4巻以降

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