銀行が融資を決める基本的な3つのポイント

今回は、銀行が融資を決める基本的なポイントの話しをしていきます。


中華街には壊滅的にひとがいません。。。


銀行員は融資をしたくてうずうずしている


毎朝ミーティングがあり、メインの話しは融資案件となるのが銀行員の仕事。

そのミーティングで、

「1週間も融資案件の話しがない。」

ということはありえないという状態で、現場の銀行員は仕事をしています。

だからこそ、欲しい融資案件があると「よっしゃあ。」と心のなかでガッツポーズをしています。

そんな融資をしたくて「うずうず」している銀行員でも、融資の申し込みに対する基本的なポイントがズレている事業者のかたと話していると、

「この融資案件は、やめておこうかなぁ。」

融資に後ろ向きになってしまいます。


銀行が融資を決める基本的な3つのポイント


資金使途、返済原資、保全。

この3つのポイントによって、融資ができるかどうかの取扱いが8割方が決まってきます。

基本的なこの3つのポイントを今回は書いてみます。

資金使途

銀行に融資を申込む場合の入り口は、

「どんなことに、今回融資をされたお金を使うのか。」

という資金使途が大切なことです。

「銀行から融資を受けて値上がり確実な(?)ビットコインに投資をしたい。」

「受取手形の資金サイトが重たいから、運転資金をとして使いたい。」

「設備を入れ替えたいから、設備資金として使いたい。」

このように、「何のために」融資を受けるのかという説明ができるかどうかは大切なことです。

融資を担当する銀行員としても、資金使途がはっきりとしないと

「さて、今回はどうやって稟議書を書けばいいのか。。。」

と悩んでしまいます。

また、融資を受けたあとは、その資金使途通りに借りたお金を使わないと

「資金使途違反。」

として大きなペナルティを受けることがあるので、資金使途には注意が必要です。

融資を受けるのは、

「何のための資金か。」

という資金使途を、まずは説明できるようにしましょう。

ちなみに、「ビットコインに投資をするから融資をしてくれ。」といって銀行が融資をすることは通常はありえません(カードローンで借りられる可能性はありますが)。

なぜなら、本当にビットコインが値上がり確実であれば、銀行が直接ビットコインに投資をしちゃうからです。

返済原資

銀行は、

「貸したお金に、利息をつけて返してもらうことで儲ける。」

という商売をしています。

なので、融資を確実に返してもらえる見込みがある先に融資を行います。

その融資を、返す見込みがあるかどうかとして挙げられる返済原資の計算式は、

税引き後当期純利益+減価償却費=返済原資

ということになります。

「利益があるから銀行融資を返済できる。」

この考えが返済原資の基本なので、「赤字だと融資を受けにくい。」

ことになります。

だからといって、

「利益がない赤字の状態だと必ず銀行融資を受けられない。」

というわけではありません。

「赤字の状態が一過性であることを説明できる場合。」

「返済に十分な預金などを持っている場合。」

などといった場合には、銀行融資を受けられる見込みはあります。

銀行融資の返済というのは、お金さえあれば「できる」もの。

すると、決算書が赤字でも、今回の融資を受けても実質無借金の場合などの状態で、

「手許に預金を持っておく。」といった理由などであれば借りられることができます。

さらに、会社に預金がなくても、社長個人に預金があれば借りられるということもあります。

銀行から融資を受けている場合には、その融資残高に応じて、「社長個人の預金もバランスよく預金をしておく。」ことをおすすめします。

「いま、うちの銀行からこれだけ融資を出しているけど、社長個人にあれだけの預金残高があれば今回の融資は問題なく実行できそうだなぁ。」

といったことを、銀行は考える場合があります。

返済原資の根本は、事業を営んで出した利益。

そして仮に利益がなくても、預金残高がある程度あれば返済原資はあると銀行側は踏みます。

保全

資金使途が分からないと、銀行員は融資の稟議を上席に上げることは出来ません。

また返済原資が不明確だと、これもまた稟議書を書くことに難儀してしまいます。

対外的には、資金使途と返済原資が融資を受ける場合の重要なポイントになります。

とはいっても、銀行内部では「保全(担保は何かということ)」が1番重要だったりします。

融資案件があると上席に真っ先にいうことは、

「保全は〇〇です。」

といったことです。

銀行というのは、預金者から預かった預金は元本を必ず返さなければなりません。

そういう事情があるので、

「融資が焦げ付いた。」ということは「あってはならないことだ。」

というスタンスになります。

極端な話だと、資金使途が不明確(ビットコインに投資をするかもしれない)、返済見込みが薄い(もしかしたら2、3年持たないかもしれない)会社でも、

「保全が100%されている状態。」

であれば融資は実行されるということもあります。

「あの担保が取れるのであれば、銀行経営としても濡れ手で粟。」

などと銀行が担保を狙っているという場合は少ないかもしれませんが、

「銀行融資にとっては「保全」が何かということは、とても重要なポイント」になります。


まとめ


銀行融資の基本的なポイントは、

「資金使途は何か。」

「返済原資は何か。」

「保全は何か。」

ということになります。

この基本ポイントをあたまに入れながら、銀行融資の対応を行っていきましょう。


【おわりに】

今回(2021年2月3)のアーセナルは、見ててしんどかったです。

ダビド・ルイスはあれでレッドカード?な判定でしたし、GKのレノは一体どーした?

と残念な気持ちになりました。

楽勝で勝てそうな雰囲気だったのに。。。


【一日一新】

確定申告電話相談センター対応

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