何でも瞬時にできたら良いなとは思うのですが、なかなかそうではありません。
「できます。」よりも、「できません。」「わかりません。」を伝えることは大切だと感じています。
何でもできるようになりたいけど
どんな質問にも瞬時に答えられて、どんなことでもすぐにできて、いつも元気でいられる存在。
そんな人間になりたいと常に考えていますが、なかなか難しいですよね。
営業の成功体験などでは、「できないと言わないこと。」
と言ったようなことが、よく言われています。
たしかに、「できない。」といってしまうと、それだけでその関係は終わってしまうこともあります。
しかし、無理してまで「できます。」と言ってしまうと、あとあと大きな事故にもなりかねません。
わたしの営業スタイルも、
「FAXはできません。電話はできません。会計入力はできません。。。」
と、できないことを示すことに価値があると考え、営業活動をしています。
何でもできると言わない3つの理由
何でもできるといいたいけど、何でもできると言わない理由を書いてみます。
無理するといつかできなくなるから
仕事を受ける際には、多少のハッタリをかまして、
「ええ、できますよ。何度か経験をしたことがありますから。」
と言ったほうが、受注に繋がる確率が高くなるはずです。
わたしが銀行員のときも、とにかく何でもできそうな会話を営業先でしてきて、
「支店に戻ったら、先輩や上司に質問を浴びせまくっていた。」ということをしていました。
じぶんが目指していて、努力をすればできそうな仕事に対しては、多少背伸びをしてハッタリをかますことはありなことです。
そうすることによって、じぶんの守備範囲を広げることができることになるので、
「やりたい仕事で、やれそうな仕事。」であれば、
「できます。」
ということは必要な手段です。
ただ、「なんでもできます。」と言ってしまうと、やりたくない仕事や避けたい人に対してもアプローチしてしまうことになります。
本当はできないし、やりたくないのに、
「できます。」と言ってしまうとどこかで、事故を起こしてしまいます。
そのためには、何でもできますとは言わないというスタンスを重視しています。
費用対効果があるから
ひとり税理士という、ひとり事業を行っている場合だと、
「能力的にはできるけど、時間的にできない。」
ということが多くあります。
たとえば、支社がいくつもあるような会社の会計入力などは、「能力的にはできるけど時間的にはできない。」
ということになります。
こういった仕事は、どれだけ効率化を進めても時間を要する部分ができてしまいます。
仕事も生きていることにも、費用対効果があります。
能力的にはできるけど、時間的にはやりたくないことを「できる。」と、仕事では言わないということを意識しています。
わたしは、基本的には電話は受けません。
それは決して、ひとと話すことが苦手だからではありません。
電話を受けすぎていると、「やるべき・やらなければならない。」仕事ができなくなってしまうのです。
何なら永遠にひとと話していたいですけど、そうすると仕事にならなくなってしまう。
すると、費用対効果の関係から、できないことを伝えるという意識をする必要があると考えています。
できないと言ったほうが責任を果たせるから
何でもできますと言うと、どんどん仕事が増えていって、忙しさが増していくことになります。
ただ、本当はやりたくないことで忙しくしていると、
「なんのために独立開業したんだろう。」
とすぐに考えてしまいます。
「顧客数は多く持てません。お客様に集中するために。」
と言ったほうが、責任を果たせることになります。
無責任な対応で、言っていることとやっていることが、「ちぐはぐ」にならないように、
「できないことを伝える。」
ということが大切なことです。
果たす責任があるために、できないことを決める。
こういった営業スタイルも、ひとり事業には必要なことといえます。
責任を果たせる関係性をつくる
何でもできますと言って、本当に何でもできたらカッコいいことですよね。
でも、それはわたしには無理なことです。
できないことを決めて、できないから「できません」と伝える。
営業するなら「できないと言わない。」などとは、考えなくていいとおもいます。
できないならできないと伝えるほうが、お互いの時間を無為に使うこともなくなりますから。
【おわりに】
税理士試験は、受かっていて欲しい人が受かっていると、こっちも気持ちが晴れやかになりますよね。
税理士業界は、まだまだ活躍できる余地があるはずなので、うまく活躍をしていって欲しいです。
【一日一新】
あるフライドチキン