お金が必要なのに融資の申し込み断られてしまうと、商売が一気に行き詰まってしまいますよね。
銀行融資の申込みは、戦略的に時間に余裕を持って行うべき
銀行融資を受ける際には、「明日までに貸してくれないと潰れてしまう。」と銀行員に泣きついてもどうにも出来ないものです。
そうならないためには、「いつまでに融資を受ける必要があるのか」を日々銀行員とコミュニケーションを取るべきです。
その銀行融資には、大きく分けるとその銀行独自のプロパー融資と、信用保証協会付き融資があります。
一般的には、プロパー融資よりも信用保証協会付き融資のほうが、受ける難易度が低くなります。
「時間的にも余裕を持って融資を申し込んだ。」
「それも信用保証協会付き融資だから、今回の融資は難なく受けられるだろう。」
と安心していたのに、信用保証協会付き融資の審査に落ちてしまった。
何故なんだろう。。。
信用保証協会付き融資が断られる場合とは
信用保証協会付き融資が断られる場合はどのような場合か、3つのケースを確認していきましょう。
保証限度額が一杯
信用保証協会付きの融資には限度額があります。
「一般枠の無担保保証で8,000万円で、有担保保証で2億円となっています。」
なので、無担保保証(こちらが圧倒的に多い)の信用保証協会付きの融資残高が8,000万円の枠を使い切っていると、新たに保証協会付き融資が受けられないということがあります。
この際の注意点としては、保証限度額が8,000万円の枠だったとしても、どの事業者も必ず8,000万円の枠目一杯借りられる訳ではないということ。
たとえば、年商が5,000万円の会社で8,000万円まで借りられる可能性というのは、低くなります。
また、一定の用件に該当している場合などは、別枠というかたちで一般枠とは別に、無担保保証で8,000万円で、有担保保証で2億円の追加の枠があります。
これは無担保保証だと、一般枠と別枠を合わせると、1億6千万円の保証協会の枠があるということになっています。
別枠にはいくつかの要件があるので、もし一般枠を使い切ってしまっているのならば、別枠が使えないかなども確認してみましょう。
いずれにしても、保証協会の枠を考えて借入の戦略を立てなければ、融資が受けられないということになってしまいます。
保証枠が一杯になってしまうと、信用保証協会付き融資は無理だと考えたほうがいいでしょう。
債務超過など業績が悪い
信用保証協会付き融資は、一般的には銀行のプロパー融資よりは借りられる難易度は低いものです。
それでも、銀行や信用保証協会は業績の確認をして、融資ができるかどうかの判断を行っています。
「業績が、2期以上連続赤字になっている。」
「それに加えて、債務超過の状態。」
そのような状態で、売上増加や利益計上など財務上の打開策がない場合。
いくら信用保証協会付きの融資といっても、融資を受けられる可能性は低くなります。
さらに、法人税などの税金を滞納していると、確実にその融資の申込みは断られてしまいます。
融資の基準は、あくまでも決算書の内容によるものなのです。
資金使途違反(稟議違反)を過去にしている
前回受けた融資などで、申込みと違う内容で融資されたお金を使った場合など。
この場合も信用保証協会付きの融資とはいえ、受けることは難しくなってしまいます。。。
設備資金で借りたのに、「借入の申込時の資料と実際の設備資金の金額が、融資をされた金額と違う。」
「そもそも融資されたお金で設備投資をしていない。」
このようなことがあると、融資を受けられない可能性どころか、一括返済の要件に当てはまってしまいます。
実際の現場の感覚としては、全額返済までは求められる可能性は低いですが、資金使途違反をした融資を返済するまでは、信用保証協会付き融資が受けられなくなります。
業績を良くしないと、融資を受けるのは難しい
保証枠を使い切り、業績も悪い。
資金使途違反をしてしまったので、その返済が終わるまで追加の融資を受けられない。
残念ながら実際の融資の現場では、目にしてしまうことです。
中小企業のためにある、信用保証協会からも信用をなくしてしまうと、その商売が成功する可能性が圧倒的に低くなります。
成功する可能性が低くなるだけではなく、潰れてしまいます。
信用保証協会付き融資を受ける際には、枠を意識して資金使途違反などは絶対にしてはいけません。
銀行融資の申込みには戦略を持って取り組まないと、致命傷になってしまうので気をつけていきましょう。
【おわりに】
電車に乗っていたら、隣に座っていた二人が個人情報だだ漏れの会議をしていました。
さすがにそれはまずいんじゃないかと。。。
【一日一新】
ある鍋