事業を営んでいるのに、じぶんで経理をしないなんて。。。
そんなじぶんで経理をしていない人でも、貸借対照表のここは確認しようという話をしていきます。
じぶんで経理をしないのは無謀なこと
「創業3年で年商100億円。」
などと言っていても、じぶんで経理をしていないとその本当の意味するところもわからないでしょう。
じぶんで始めた事業なのに、じぶんで経理をやらない。
「いやーだって、面倒だし。時間もないし。」
などといって、経理をじぶんでやらないということは、装備品を持たずに丸腰でバラモスと戦うほど無謀なことです。。。
なので、事業を営んでいるのにじぶんで経理を行わないということは、おすすめできないことです。
とはいっても、様々な理由でじぶんで経理をやらない人もいるでしょう。
そんな人でも、せめて貸借対照表のここを見たほうがいいというポイントがあります。
そうしないと、「会心の一撃を受けて瀕死の状態になってしまう。」ということがありますから。
じぶんで経理をやらなくても、せめて貸借対照表のここは見るべき3選
それでは、せめて貸借対照表のここを見るべき3選を挙げていきます。
預金残高
損益計算書を確認してみて黒字であれば、
「うん。じぶんはうまくやれているんじゃないかなぁ。」
と、じぶんのことを褒めたい気持ちになりますよね。
黒字ということは利益が出ているということですし、税金を支払うことで、さらに世の中にお金を回しているということになります。
しかし、黒字倒産という黒字であっても倒産することはあります。
なぜなら、「お金がなくなり支払いができなくなったから。」ということです。
だからこそ、お金の残高である預金額は必ず確認しましょう。
損益計算書が黒字であってもお金が足りないということは、あり得ることです。
たとえば、銀行融資などの借入金の返済をしていても、元金返済額は経費になりません。
他にも、30万円以上の備品などを買った場合も、買った金額がそのまま経費になるわけではありません。
このように、支出をしているのに経費になっていないというものは、経理をしているといくつもあることに気が付きます。
「よっしゃあ。黒字だぁ。」
と喜んでいたら、「実は経費になっていない支出が多く、思っていたよりも預金額が少なかった。」
ということはありえることです。
このようなことがあるので、じぶんで経理をしなくても貸借対照表の預金額は常に確認しましょう。
借入金残高
銀行などから受けた融資の残高も必ず確認しましょう。
「借入金の残高はいくらあるのか。」
「銀行融資は何行と取引しているのか。」
「完済までは、あと何ヶ月あるのか。」
などといったことも、貸借対照表の借入金の残高を確認しながら、改めて検証していきましょう。
借入金の残高を確認すると、「そろそろ折返し融資を受けようかなぁ。」といったことも検討していくことができます。
返済しなければならない借入金の残高は、あとどのくらいあるのかという確認は必要なことです。
借入金残高を確認することで、「あといくらくらい借りられそうなのか。」ということも、わかるようになっていきます。
現金・役員貸付金・役員借入金残高
「経理はじぶんでは、やらない。」
という場合に注意しなければならないことが、
「よくわからない科目やよくわからない金額が、貸借対照表に載っている。」ということです。
たとえば、「現金残高が、実際にある金額よりも多い。」
役員貸付金や役員借入金といった、「貸した覚えも、借りた覚えもないもの」が記載されている。
ということが起こりえます。
「よくわからないからといっても、なにか不都合なことはあるの?」
と思いますよね。
役員借入金は、社長が会社にお金を貸しているという、
「社長にとっての資産。」
になるので、社長が亡くなったときには、相続財産として相続税の対象となることもあります。
役員貸付金では、銀行からすると、
「うちが融資したお金が社長個人に迂回融資されているのかも。だったら、資金使途違反かもしれない。」
などと、資金使途違反をしているとして、新たな銀行融資が受けられない可能性になることもあります。
現金残高が実際の金額よりも遥かに多い金額となっていると、税務署から、
「社長の給与なのでは。」
ということで、給与とみなされて、所得税や住民税を追加で支払うということにもなりかねません。
じぶんで経理を行っていれば、よくわからない科目や金額になる可能性は低いでしょう。
しかし、じぶんで経理を行わないと、このような「よくわからない」事象が起きてしまい、「想定外の事態」になることもありえます。
まとめ
「じぶんで経理をしていない。」
といっても、今回挙げたような貸借対照表の残高は確認してみましょう。
預金残高は、事業にとっては大きな生命線といえます。
借入金残高を確認することで、次の融資のタイミングを図ることができます。
また、本来はそんなことはありえないはずなのに、「ありえない金額が貸借対照表に載っている。」と、思ってもみなかったことになります。
じぶんの事業だからこそ、じぶんで経理を行うべきです。
もし、じぶんで経理を行なっていなくても、今回挙げたような科目を貸借対照表で確認していましょう。
【おわりに】
雨が多いと車の運転もより気を使います。
先日も、風が強くて雨が降っていたからか、車が横転していました。
ホント気をつけて運転しなければとおもいます。。。
【一日一新】
ある焼肉丼