個人事業主が確定申告後に融資を受けたいなら確認しておいてもいいこと

「確定申告が終わったら銀行に融資を申し込みに行こうと思っている。」という際には、確定申告をおこなう前に知っておいてもいいことがあるといえます。


ぼくが書いたわけではない。


確定申告をどういう戦略でいこうか


個人事業主として事業を営んでいる際には、確定申告を期限までにおこなわなければならないものです。

そんな確定申告について考える際には、いくつかの選択肢が思い浮かんだりもするかもしれません。

「確定申告しなくてもバレないかも。。。」

「プライベートの支出もガンガン経費に入れて節税していこ。。。」

「銀行から融資を受けられるようにしたい。。。」といったような。

そして、銀行から融資を受けることを検討しているのであれば、確定申告をおこなう際に知っておいてもいいことがあったりするものです。



個人事業主が確定申告後に融資を受けたいなら確認しておいてもいいこと


確定申告書を完成させる前に、次のようなことも考えてみるといいといえます。

これから1年間、確定申告書で評価され続ける

「融資を受けたいんですが。。。」

「はい、いつでもどうぞ。」とならないのが銀行融資の仕組みだといえるのです。

なぜなら「じゃあ、確定申告書を見せてもらっていいですか。」と、確定申告書類の中身を確認して融資の審査が下りてから銀行融資が受けられるからです。

なので、銀行融資が受けられるかどうかの分水嶺は「確定申告書の内容」によって変わってくるといえます。

そして、その銀行融資における最重要資料ともなる確定申告書は、

「次の確定申告書が完成するまで、1年に渡って融資審査における最重要資料となり続ける。」といえるのです。

だからか、4月ごろであれば「じぶんにとって確定申告書の内容はフレッシュ」だと感じるかもしれませんし、

12月ごろにもなれば「そんな前の資料でじぶんの事業が評価されなければならないの。。。」と憤りを感じたりするかもしれません。

だからこそ、銀行融資を必要とするような事業であれば、

「これから1年間に渡って銀行融資を受ける際の最重要資料になる。」と未来を見据えて確定申告をおこなっていったほうがいいのです。

税金の支払金額が多いほうが銀行からは評価される

銀行員が融資として取り扱いたい案件は、

「少なくともこの数年は倒産しないであろう事業内容が盤石な会社・個人事業主」からの申込みだといえます。

そんな事業内容が盤石だと評価される個人事業主は「税金を結構支払っているひと。」だといえるものです。

「今回の所得税は多いよなぁ。。。」

「消費税の支払金額がまた増えたよ。。。」

「個人事業税ってなんだよ。。。」と、税金の支払額の多さに国家にたいして愚痴を零したくなるような個人事業主のひとが銀行員から喜ばれるといえます。

「これだけ税金を支払うほど儲かっているなら、融資を実行してもすぐには倒産しないだろう。」と。

なので「節税チャレンジに成功して、所得税や個人事業税の支払金額はゼロ。」といった場合や、

「去年よりも税金が少なくなった。」と確定申告をおこなった際に喜びたくなるような状態だと銀行融資は受けづらくなるといえます。

それこそ、銀行員というのは融資案件を取り扱う際には、

「3年分の確定申告書を比較しながら分析していく。」といったことをおこなうのです。

そのなかで「毎年利益(所得)が下がっていて、税金の支払金額もどんどん少なくなっている。。。」となると心配が募り希望額での融資実行を躊躇し始めるといえます。

「節税しすぎると儲かっているかどうかの判断を銀行員はできない。」と考えて、税金の支払金額を過度に抑えた確定申告をすべきではないと考えていきましょう。

売上金額と融資希望額の関係を見られている

銀行員が考える融資の返済原資というのは「利益(所得)額」だとはいえるものです。

「売上高が大きくなっても、利益がないなら、うちの融資は返済できそうにない。」と考えるからです。

とはいっても、受けられる融資の金額というのは売上金額(年商)によってある程度決まってくるといえます。

運転資金という諸経費の支払に使いたい資金使途であれば、

「年商が3,000万円あれば1,000万円程度の運転資金の融資額が目安額。」

「年商1,000万円では1,000万円の運転資金の銀行融資は厳しい。」というように売上規模で受けられる融資の金額というのは変わってくるものです。

「お店を始める」などの設備資金であれば、年商を超える金額の融資が受けられるといえますが、運転資金であれば年商の1/3程度がひとつの目安になるといえます。

なので「利益額が大切で売上高はそれほど気にされていない。」ということはないのです。

売上高が大きくなるから、それに伴う運転資金が増え、受けられる銀行融資の金額も増えるというのがセオリーなのです。

また、個人事業主の方が銀行融資を受ける際には、

「倒産したときに銀行への支払を保証する。」

といった保険的な意味合いを持つ信用保証協会を利用した融資になることが多いので、振込金額は信用保証料が天引きされて入金されるといえます。


まとめ


銀行融資を検討しているのであれば、確定申告書の作成にも戦略は必要だといえます。


【おわりに】

「人手不足だからできない。」って使ってはいけない言葉だと感じていたりと。

「日本人は10年で1,000万人ペースで亡くなるフェーズに入っており、2120年には日本人の人口は3,000万人を割っている」と聞くといまは人余りくらいなんじゃないかなぁと考えたり。

もっと、インターネットの世界を使っていったほうが幸せになる気がしています。


【一日一新】

毛糸のズボン ――直野祥子トラウマ少女漫画全集

タイトルとURLをコピーしました