銀行員に「ここの社長は勘所がわかっているなぁ。」といった人間力の高さを出していきましょう。
社長の人柄によって銀行員の警戒感も変わる
「いつも不貞腐れていて、会えば金利交渉ばかりしてくる社長。」
「会うたびに笑顔で素敵なお茶菓子を出してくれる社長。」
といった社長がいるとしたら「定期的に訪問したい。」と銀行員が考える社長は、いつも笑顔が素敵な社長だといえるでしょう。
それこそ、支店長のなかには、
「あの社長はどうも好かん。。。」などと社長の人柄だけを判断して融資の実行を拒否するひともいたりするといえるかもしれません。
なので、社長の人柄によって銀行員の警戒感も変わり、銀行融資を受ける難易度も変わってくるといえるのです。
銀行員に社長の人間力の高さを出すポイントはここ
それでは「こんな勘所を押さえて銀行融資対応の人間力を発揮しよう。」といったものを挙げていきます。
節税を言い過ぎない
「節税は大切だろうけど、節税ばかりに意識が行き過ぎている社長は好きじゃないよ。。。」
などというように、銀行員は節税対策に走りすぎる社長に警戒感を持っているといえるものです。
それこそ「税理士が節税策ばかり言いすぎるから、おれたちが融資を実行しづらくなるんだ。」などと、銀行員が税理士にクレームをつけてくることもあったりするといえるかもしれません。
たしかに、税金対策に無策でいるよりは打てる策を打ち「節税」を行なうことは必要でしょう。
とはいっても「お金を使わない節税策はない。」などと言われるように、過度の節税をしていると支払う税金が減る以上にお金が減りまくっていくといえるものです。
そして「支払う税金が減る=当期純利益が減る。」という等式になるので、銀行融資の返済原資が減ることになり希望金額の融資が受けられなくなるといえます。
などというように、銀行員が好む社長というのは「節税よりも利益額を求める社長。」だといえるものです。
にも関わらず、税金を減らすことばかり考えていると利益額の少ない資金繰りが危ない会社だと銀行員に判断されてしまうといえます。
少なくとも、銀行員の前で節税の話ばかりするのは警戒されるものですし、利益を最大限求めていく社長の方が好まれるといえます。
約束を決めたら守る
銀行員というのは、一般的な営業の仕事をしているひとよりも担当件数は多いといえるものです。
だからか「1ヶ月の訪問件数が数百件に上る。」というのは銀行員の日常風景だといえるかもしれません。
そして、多くの社長と打ち合わせをしては様々な約束を取り交わしているものです。
「資金繰り予定表を10日までに貰えますか。」
「次回の打ち合わせは来週の水曜にしましょう。」
「稟議書を進めるために銀行別の借入金一覧表を明後日までに送って欲しい。」といったように。
このような約束を交わしたにも関わらず、期限を守らないと銀行員に警戒感を持たれてしまうものです。
「あそこの社長は約束しても守らないから本気の対応をするのはやめよう。。。」などとも考えられてしまうといえます。
なので、銀行員との約束は必ず守るようにしていきましょう。
もし、守れないようであればその旨を伝えて日程を変えてもらうなどの対応を取るべきです。
それこそ、支店長が同席する予定での打ち合わせで遅刻したりすると、気が短い支店長であれば2度と面談の場に出てこないということもあったりするものです。
そして、取引件数の多い担当銀行員もそんな社長の存在を徐々に忘れていくことにもなるといえるかもしれません。
聞かれる前に試算表を見せる
銀行員との打ち合わせでは笑顔で日常会話を嗜んだ後に、数字の話をしていくべきです。
それこそ、銀行員が打ち合わせを望む理由は「担当先の業績を確認する。」という与信管理の意味もあるのです。
なので、業界の動向や自社の短期的な動向を伝えながら試算表を見せて業績の話を社長自ら行なっていきましょう。
銀行員というのは会計ソフトから抽出した試算表を好むものですが、
業績予測表や売上比較グラフなどがあるのであればそのようなデータも積極的に見せていくべきです。
社長が考えている以上に銀行員というのは数字を見たがっていますし、社長が考えている以上に数字を見せてもらえないのも銀行員だといえます。
だからか「試算表つくってないんだよね。。。」と言われても、
銀行員は何とも思わないといえるかもしれませんが、月々の業績を確認していない社長には警戒感を持つものです。
「何を指標にして経営しているんだ。」と。
だからこそ、試算表は毎月つくるべきですし銀行員との打ち合わせの機会があるのであれば、進んで業績に関するデータを見せていきましょう。
「銀行員はいつもアポ無しで来るから用意ができていなくて。。。」というのではなく、PCの中に常に入れておくべきです。
「打ち合わせのたびに試算表が見れる会社。」という印象を銀行員に持たれると、上司などを連れてきての訪問となる回数も増えていくといえます。
まとめ
今回挙げたことを繰り返し行なっていきましょう。
【おわりに】
サッカーを観るのが好きなのですが、
「ワールドカップのために(日本代表のために)サッカーをやっている感。」の論調が苦手だったり。
ナショナルチームのワールドカップよりも海外のクラブチームの試合のほうが圧倒的にレベルも高いですし、そのレベルの高いチームでポジションを取ることに選手も尽くしてほしいなぁと。
なんてことを、サッカーのアジアカップが始まるので感じたりです。。。
【一日一新】
あること