顧客を向いた商売とは何でしょうか。それは明朗な料金を提示しているかどうか

世の中には、顧客からお金をできるだけむしり取ろうという商売と、顧客を大切にする商売があります。



手数料が多い商売は、不信感を生む


料金が時価なもの。この言葉ほど怖いものはありません。

料金が時価となる飲食店だと会計が終わるまで、料金がいくらになるのかが分からないので、安心して注文もできず、リピートもしずらいものになります。

このように料金が明朗でないものは、顧客側を試しているようで信頼を持ちにくいものになります。

また料金が分かりやすいというのは、売り手側の自信の表れだと思います。

自信があるからこそ、明朗会計で、顧客の側に選択肢を持たせるようにしているのです。

不明朗会計の業種

不動産を賃借しようとするときには、何回やっても、何年経っても嫌な印象が強くなります。

それは、法律を踏みにじるどころか、いかに顧客からお金をむしり取るかというところを感じる部分があるからです。

最近の不動産賃貸契約を結ぶ際には、ぱっと見以前よりも手数料等の附随費用が安くなったように感じます。

たとえば以前は、敷金2ヶ月、礼金1ヶ月が主流でしたが、いまは敷金1ヶ月、礼金0やゼロゼロ物件などもあります。

人口も減ってきており、世帯数もピークアウトに近づいてきているので顧客の側を向いてきているのだという印象を持ちました。

ということはありません。

かつてよりも、附随費用が半端なく多くなっている印象です。というよりも多くなっています。

初期費用として、書類作成費、鍵交換費、消臭剤、室内清掃費用など。

諸費用として、口座振替手数料など。

退去費用として、ハウスクリーニング費用、エアコンクリーニング費用など。

退去費用を徴収するのに、初期費用で室内清掃費用を取るというのは仕組みが分かりません。

また最近は、連帯保証人を付けずに、保証会社に初回保証料として、初回に賃料の50%を手数料として徴収し、さらに毎月の引落時に追加で手数料を取るということにもなっています。

更新時には、更新料と事務手数料がかかることもあります。

仲介手数料に関しては、賃料の0.5ヶ月分が法律で定められた上限ですが、その事実を知っている顧客の少なさを利用してか、賃料の1ヶ月分を取ることになります。

空き家率が、2018年時点で13.6%あるようですが、顧客の側を向いている業界になっているということは無いなという印象です。

明朗会計の業種

NETFLIXなどのサブスクリプションサービスは、明朗会計の代表格でしょう。

どれだけNETFLIXを観ても、観なくても料金は一定。

このように、料金が明確になっていると利用するハードルは下がり、そのサービスのファンにもなっていきます。

顧客を向いて仕事をしているかどうか。

それとも顧客から金をむしり取ることを主軸においているのか。

どちらが永続性のある商売化は、明らかなことだと思います。


商売を営むときには、明朗会計にする


これだけ質が高い仕事をしていると本人たちが思っていても、料金が明確になっていなければ、仕事を受注することは難しくなります。

仕事の質というのは、評価をする顧客によってブレが生じる部分でもあります。

質が評価しにくい部分であるからこそ、評価がしやすい料金は明確にしましょう。

不明瞭な料金体系の業界であればあるほど、明朗会計なだけで競争優位性を保てることになります。

料金が明確だからこそ、世界市場で勝てることになります。

明確な料金で、リピーターを増やす戦略を構築していくことが重要なことです。


【おわりに】

久々にTVKのROCK CITYを観たら、やっぱりかっこよかったです。

伊藤政則さんも全く変わっていないですね。


【一日一新】

りそな銀行

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