「取引銀行の銀行員が融資提案書を持参して融資提案をしてきた。」という場合には、社長がGOサインを出せば審査は通るといえるでしょう。
融資を申し込まれてから動くだけではない銀行員
「来月あたりに運転資金で1,000万円融資をして欲しい。」
などというように、銀行融資を受ける際には社長の方から申込む場合が多いものかもしれません。
とはいっても「社長はいますか。。。」
などというセリフとともに銀行員が不意に訪問してくることもあるものでしょう。
そんな銀行員に対しては「アポを取ってから来てよ。」などと、嫌味のひと言を伝えたくなるものかもしれませんが、
「融資提案書を持って来た。」ということもあったりするものだといえます。
銀行員が融資提案書を持参してきた際には「審査は通る」と考えて受けるべき理由
「銀行員が融資提案書を持参して来た。」という場合には、その融資提案は審査が通る可能性はかなり高いといえます。
そのような「銀行員からの融資提案」は受けておくこともひとつの手だといえるでしょう。
そもそも対象を絞っているから
融資金額や融資金利を記載した「融資提案書」を銀行員が持っていく会社というのは、
「その銀行員の独断で行なっている。。。」ということではないものです。
その銀行(支店)内で協議が繰り広げられて対象を絞ったうえでの融資提案書だといえます。
たとえば「決算書の業績が一定水準を超えている。」といったことや、
「業界の今後の動向も明るい。」などという事業性を銀行内部で評価した上で融資提案書を持って来ているのです。
なので、そのような融資提案書は「ひとまずの様子見としての融資提案」といったものではなく、
「社長のGOサインが下されればあとは融資が実行されるだけ。」という事情になっているといえます。
だからこそ「提案を受けている時点で融資が実行される会社。」といった絞られた対象になっていることを認識すべきだといえるでしょう。
支店の事情としての数字を達成したいから
銀行の支店というのは「あらゆる数字で他の店舗と競わされている。」といえるものです。
そのような数字に対して「他店舗よりもいい数字を叩き出したい。」と考えている支店長もいれば、
「変に下の方で目立つ順位でなければいい。」などと支店長によって捉え方が異なるものだといえます。
ただ、いずれのパターンの支店長だとしても、
「じぶんが拘っている数字だけは達成しておきたい。」と考えているといえるかもしれません。
そのような「重点を置いている支店の数字を達成するため」に支店長や副支店長が中心となって、
「この取引先に融資提案を行なって数字を取って来い。」などのような号令がかかることもあったりするのです。
なので、その店舗の事情を含んでいる融資提案も「融資審査の目線が下る。」といったことを認識して通常よりも条件のいい融資が受けられるといえるかもしれません。
その会社がそれほど融資を必要としていないから
銀行がそれほど求めていない融資先というのは、
「明日、融資が受けられなければ資金繰り倒産してしまう。。。」というような資金繰りに困っている会社だといえます。
「銀行融資は必要になったタイミングで申し込めばいい。」といったような意見もあるものですが、
「会社が必要となっているタイミングでは、実はそれほど融資をしたくない。」と考えているのが銀行員の事情だといえるかもしれません。
なので「それほど融資を求めておらず、キャッシュが豊富にあり、資金繰りに困っていない会社。」は返済可能性が高くなるので、銀行員も融資提案を行いやすいのです。
そのような「いまそれほど融資を必要としていない会社。」に銀行員は融資提案書を持参して融資提案をしているともいえます。
だからか「銀行員はいつも資金繰りにそれほど困っていないタイミングで融資提案をしてくるよなぁ。」と感じたりもするものでしょう。
銀行員が取引を拡大したい会社というのは「資金繰りにそれほど困っていない業績のいい会社。」だといえるものです。
そのような会社に対して「確実に実行が可能な融資提案書を持参してくるのが銀行員の事情。」だと認識しておきましょう。
そして「その提案書よりもさらに条件のいい逆提案をして融資を受ける。」といったことも資金繰りに強い社長として行なっておくべきことだといえるかもしれません。
まとめ
銀行員の提案書をうまく活かすことも社長の本業だといえるものです。
【おわりに】
今日はコロナ禍前以来にライヴ(sigrid)チケットを買ったという1日でした。
【一日一新】
YABIN沼部店