銀行員が一気に後ろ向きなるかもしれない社長の言動3つ

「そのひと言で銀行員の対応が変わる。」などという後ろ向きな言葉もあるものです。


今日の帰り道@秦野。


「融資を実行したい。。。でも。」の繰り返しが銀行員の日常


「あぁ、帝国データバンクにまた騙されたわぁ。。。」などというように数字が欲しくて仕方がないにも関わらず、

「決算書の内容のせいで融資が実行できそうにない。」というのも銀行員の日常だといえるかもしれません。

「業績は悪くないけど借入枠がさすがに満杯。。。」といったことや、

「決算書の内容的に融資は難しい。。。」などというように。

そんな「申し込みはあるのに融資実行に至らない。」というのは、数字を追う銀行員にとってもつらいものだといえるかもしれません。

今月の数字をどうやって達成しようかと。



銀行員が一気に後ろ向きなるかもしれない社長の言動3つ


「手持ち案件はすべて実行したい。。。」とも考えている融資業務をメインとする銀行員。

とはいっても「それを言われたら融資はやりにくくなるよなぁ。」と、銀行員が後ろ向きな対応になるかもしれない言動を3つほど挙げていきます。

他の銀行では断られたんだけどね

「今回の融資は他行でも検討しているから。。。」などと言われると銀行員も、

「この案件を他の銀行に取られるわけにはいかない。」と力が入ったりするものだとはいえます。

そのような言葉とは反対に、

「他の銀行に融資を申し込んで断られたんだけど融資は受けられる?。」などと言われると、その銀行員は後ろ向きな対応になるといえるかもしれません。

なぜなら、銀行というのは他行の動向にかなり気を使っているものだからです。

それこそ「他行が断ったということは何かあるんじゃないか。。。」と、一見して決算書の内容に問題がなくてもより慎重な対応をせざるを得ないといえます。

また、そのようなセリフを聞いた際には信用保証協会の担当者などと綿密に打合せを行い、その会社の情報を集めることにも躍起になるものです。

たしかに「他行で融資を断られた。」といっても、

じぶんの銀行での預金口座の動きや担保状況などの取引振りを加味して融資を実行することはあったりするといえます。

とはいっても「他行に融資を申し込んだら断られたんだけど。。。」と発言してしまうと、

銀行員も警戒してしまうので「銀行員から質問されない限りは社長の方からわざわざ言う必要のないセリフ。」だと考えたほうがいいかもしれません。

どこの会社も多かれ少なかれ粉飾はやってるでしょ

銀行員としての腕の見せ所のひとつは、

「担当先の会社をどのように評価するのか。」ということだったりもするものです。

だからこそ、銀行員は「定期的に取引先を訪問して会社の実情や社長個人の情報を集める。」といったことや、

「その会社の強みと弱みを理解していて、どのようなマーケットを得意としているのか。」といった確認を行なっているといえます。

それとともに「決算書はどのように調理されているんだろう。。。」という、

「粉飾決算の形跡」を見分けられるのかどうかもデキる銀行員への分水嶺だといえるものです。

そのような「ここの会社は粉飾決算なんてしてないよなぁ。」などと願っている銀行員に対して、

「どこの会社も多かれ少なかれ粉飾はやってるでしょ。」などと決算書を不適切に調整している旨の発言をすることで、一気に後ろ向きな対応となってしまうといえるかもしれません。

「ここの社長は粉飾決算に抵抗がないひとなんだなぁ。。。」と。

なので、銀行員に対して「決算書を多少イジっている。」などという発言をするのは控えるべきです。

銀行員というのは「粉飾決算に気づいていない。」ともいえますし「気づいていても面と向かって口にすることはない。」といえる人種なのです。

そうにも関わらず、社長自ら粉飾決算をしている旨の発言をしてしまうことで、

「今後は銀行から丁寧な対応が受けられない。」となってしまうものですから。

政治家に知り合いがいるから融資は簡単でしょ

銀行員と打合せをしている際に「〇〇議員のこと知ってる?」

「彼に口利きをさせれば支店長も融資せざるを得ないでしょ。」などと口走ってしまうこともあったりするのかもしれません。

それこそ「ある議員が日本政策金融公庫に口利きをして融資を不正に仲介していた。。。」などというニュースを見て、議員の力は絶大だと感じたりもしたものかもしれません。

とはいっても、議員の口利きによって銀行の融資判断が変わることはないといえるものです。

むしろ、銀行員というのはその議員の方と面識を持っていたりもするので、

「あの議員さんが口利きなんてするわけないじゃん。。。」などと考えていたりするかもしれません。

なので「議員の傘の下に入れば。。。」などと考えて不用意な発言をすると、それだけで銀行員は後ろ向きな対応になるといえます。

銀行融資というのは「資金使途や決算書などの業績。」によって融資判断の大部分が行われるものです。

にも関わらず「他の第三者を頼りたくなる。」としている時点で、自社の今後の見通しの悪さを認めているものだと考えていくべきでしょう。

だからこそ、銀行員に対しては第三者の権力を利用するのではなく、

「自社の実績と事業性を評価させるような発言。」を社長は意識すべきだといえるかもしれません。


まとめ


「銀行にはなるべく情報を出すべきだ。」

といっても、不用意な発言には気をつけるべきだといえるかもしれません。


【おわりに】

ちょっと思い出した銀行員時代の小話としては、

「あなたいい男ねー。」や「あなたイケメンねー。」などと女性経営者に言われるのが苦手だったなぁと。

その後にどのような言葉で切り替えしたらいいのか、いまいちわからなかったので。。。

(ボクハジブンノコトヲイケメンナンテ、マッタクオモッテイナイデスガ。。。)


【一日一新】

トミカ Honda e(トミカを少しだけ集めていて発売されたばかりのハンターカブを手に入れられなかったので代わりに。。。)

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