経営にも、その「商売が失敗する確率が低くなる法則」というものがあります。
商売には一定の法則がある
なぜかいつも行列ができる飲食店。
ひとり会社なのに、その筋では日本で指折りの人物。
周りから見ると一見ボロボロの会社に見えるのに、決算書は一流の財務状態の会社。
このような商売を行っている方は、経営の基本的なセオリーに忠実なため成功をしていると言えます。
商売には、失敗する確率を低くして、成功する確率を高くするという法則が、いくつか存在します。
今回は、「その商売が失敗する確率が低くなる法則。」を確認してみましょう。
経営でやってはいけない3つのこと
商売では、やってはいけないことがあります。
では、そのやってはいけない3つのことを確認していきましょう。
売上を一本に絞ってしまう
売上をひとつの会社との専属取引や、売上を上げる事業内容をひとつに絞ることは絶対に辞めるべきです。
売上が右肩上がりになっている場合でも、取引相手が1社だけになってしまうと「その取引相手の言いなりになってしまいます。」
この状態では、取引相手の業績がいいと自社の売上は上がります。
反対に取引相手の業績が悪いと、自社の売上も少なくなってしまいます。
さらに取引相手が一社だけだと、価額や支払い条件も相手に取って都合のいいものになってしまい、じぶんには悪い取引になってしまいます。
「回収は早く、支払いは遅く」という資金繰りの格言を実行できないばかりか、その取引相手にとって、資金繰りに与し易い相手となってしまいます。
このように、ひとつの取引シェアを高くする経営はすべきではありません。
また、売上を上げる事業内容もいくつか細かく持つべきです。
たとえば、税理士業だと定期的な関与をし、固定売上が上げられる税務顧問売上。
そのほかにも、スポットで行う確定申告書代理作成や税務相談。セミナーやコンサルティングなどの単発売上。
売上を上げる柱を分けて、リスクを分散することが必要になります。
〇〇業という同じ内容の事業でも、他社よりも売上を細かく分散できないかを考えて見ましょう。
細かく売上を分けることで、間口を増やすことにも繋がります。
売上を分散させると、資金回収の時期もばらつくので資金繰りの改善にも繋がります。
無借金経営をする
商売というのは、お金さえあれば絶対に潰れません。
赤字でも、売上がなくてもお金さえあれば、商売はいつまでも続けることが出来ます。
お金が大切だと分かってもらえれば、積極的に銀行から融資を受ける戦略を取るべきです。
たとえば、いま新しい事業を行おうとしている。
その新規事業には手元の自己資金を使えば、その事業をギリギリ始められるという状態。
「この手元資金は銀行から借りたお金ではないから、手元資金を使えば、利息もかからずリスクは低いはず。」
このような考えではいけません。
手元資金を使って失敗をしてしまうと、どのようなリスクがあるのでしょうか。
それは手元資金がなくなり、その事業を失敗したことにより決算書の内容も悪くなってしまいます。
そのような決算書の内容が悪い状態では、銀行は融資をやりにくいものです。
すると、新規事業に失敗したことでお金がどんどんなくなり、銀行からも借りられないので、資金不足で潰れてしまう可能性が高くなります。
反対にこれが、その新規事業を銀行の融資で行った場合はどうなるのでしょうか。
手元資金で行うときと異なり、借入に対する利息がかかります。
しかし、利息が掛かるくらいしかデメリットはありません。
もし、その新規事業がうまく行かなくなっても、借りたお金を使い切っただけで、手元には投資しようとした手元資金が残っています。
さらに失敗した分のお金は、分割で銀行に返済をしていけばいいので、次の手を打つまでの時間を稼ぐことができます。
また、新規事業がうまく行っている場合にも、手元に残っている資金でさらにその事業を強化したり、他の別事業に投資をすることもできます。
こと経営というものに関しては、手元資金で事業をやりすぎる無借金経営は危険なものなのです。
仮に1年分以上の運転資金が手元にあったとしても、銀行融資を受けて借入をしてみるべきです。
うまくいく可能性が分からなければなおさら手元資金は、大切にしましょう。
なお、借入をし過ぎる過大な投資を避けるべきなのは、言うまでもありません。
ひとを雇う
売上を大きくするためには、銀行融資を積極的に活用し、人をガンガン雇うというのが一定のセオリーとして語られています。
しかし、従業員はすぐ辞めます。
また、あなたが始める事業には、優秀な従業員は絶対に雇えません。
もし優秀な従業員が入ってきたとしても、その従業員は「じぶんで事業を始めたほうが早い」と悟り、すぐに辞めていくものです。
財務上、固定費で1番高額で簡単に削れないものが、人件費。
人は意思を持った人間です。
だからと、みんなで話し合ってということでは、時間が重視される小さな商売ほど成功する確率が低くなってしまいます。
まずは経営者であるじぶんの思う通りにやるべき。
ひとを雇うことによって生じる、社内政治には決して力を向けてはいけないのです。
社内政治に時間を使うくらいなら、社外に対しての時間を使っていく。
あなたの思った通りに働いてくれる、従業員はこの世には存在しません。
この認識を持ち、「その仕事を人がやるべきなのかどうか」を考え、とりあえずで人を雇うのは辞めましょう。
だれもが分かっていることでも、見えなくなるときがある
この「経営のやってはいけない」というようなお話しは、どこかで聞いたことがあることかもしれません。
しかし、人間は不思議なもので分かっていても失敗をしてしまうものです。
それでも経営で失敗をしたくなければ、「売上は絞らず、無借金を追わず、ひとを雇わない。」
この法則は、忘れないで心に留めておきましょう。
これを実践することで、経営に失敗をする確率が低くなりますよ。
【おわりに】
丸亀製麺が好きで良く行きます。
よく注文するメニューが、冷たいぶっかっけうどん。
寒くなったので、初めて温かいぶっかっけうどんを食べたら、冷たいのと味が結構違う感じがしました。
冷たいほうが圧倒的に美味しいかな。。。
【一日一新】
ある厚揚げ