「銀行融資を受けたあとには、預金を全額引き出して預金取引は一切おこなわない。」といった銀行取引は避けていくべきだといえます。
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銀行融資を受けると銀行の動向をつかみやすくなる
銀行融資を受けることによって、その銀行から「お客様」として認識される行為になるといえるものです。
お客様と認識されることで、担当の銀行員がつくことになり、銀行の動向といったものをつかめたりもするといえるかもしれません。
「9月と3月あたりになると営業活動が活発になるなぁ。。。」
「キャンペーンがあると銀行員はやたらやってくるよなぁ。。。」
「そこそこの頻度で担当は代わるものなんだね。。。」ということに気がついたりもするものでしょう。
これらのことは決算書の情報を帝国データバンクなどに公表して、その決算書の内容が良ければ取引のない銀行の銀行員でもおこなってくるものだとはいえます。
「社長、そろそろうちでもひと口どうですか。。。」と。
とはいっても、融資を受けることによってその銀行からの信用が得られて、銀行員とのコミュニケーションが深まっていく行為になるといえます。
銀行融資を受けると預金が増える
銀行融資を受けることによって銀行からの信用を得られて、約定通りに返済をおこなうことで信用力が増えていくといえます。
銀行からの信用が増えていけば、
「特別な条件で。。。」といった預金商品や投資商品、融資商品の提案を受けられたりもするといえるかもしれません。
そして、銀行融資を受けることで信用以外に増えるものといえば「預金残高」だといえるでしょう。
たとえ、いつかは返済しなければならないお金だったとしても、
完済するまでは融資を受けた金額分の預金残高が増えていることになるものです。
だからか、銀行に勤めていた際には、
「これで資金繰りにひと息つけるわぁ。」と社長に言われることも少なくなかったといえます。
預金取引も銀行は欲しい
銀行融資を受けたあとに増えた預金は、資金使途という使い道に当てていくものかもしれません。
設備資金であれば「銀行に振込票を押さえられるか、通知預金になって資金使途通りにしか使えない。」という使い道になるものでしょう。
運転資金であれば「何に使っちゃってもいいっすよ。。。」などと、
事業に関係ある経費の支払いに当てるものであれば何にでも使っていけるともいえます。
だからか、銀行員というのは、
「融資をした直後と比べるとその会社の預金残高は減っていくもの。」といった認識を持って担当先の預金口座を眺めていたりするものです。
「実行された融資が資金使途通りに運転資金として活用されているんだろうなぁ。」と。
とはいっても「融資を受けた資金を即刻全額引き出している。」
「その後入金されるのは、返済日間際に返済に必要な金額だけ。」といった預金口座の流れだと銀行員はモヤモヤするのです。
「うちの銀行との取引は融資を受けるだけの関係なの。。。」といったように。
なので「銀行員は融資実行後の預金の動きを見ている。」と考えて、その預金口座での取引をおこなうことを意識していきましょう。
「オフィスの水道光熱費の引き落としに使う。」といったような経費の支払いや、
「一部の取引先の売上代金の入金口座として使う。」というように、その銀行での預金口座に一定の動きがあるようにしていくべきだといえます。
「あの社長は、融資を受けたあとは預金を引っこ抜くだけなんだよなぁ。。。」と認識されてしまうと、銀行員としても提案が次の取引へ本腰を入れられないものなのです。
なぜなら、預金口座が使われることによって事業の実態がつかみやすくなるものですし、銀行が融資判断のひとつの材料として使う実質金利が上がっていくという情報や銀行のメリットを得にくいからです。
社長が預金口座を意識的に使うことによって、
「もう少し良い条件で融資受けられないの。。。」と強気で銀行融資対応ができたりするといえます。
まとめ
「融資を受けたあとは、その通帳には預金残高がほぼゼロ。」といった銀行取引は避けていくべきだといえます。
預金取引もしながら「もっと、あなたの銀行との取引深耕をおこないたい。」というメッセージを送りながら次の融資につなげていきましょう。
【おわりに】
娘がお客様の焼き肉屋さんがかなり気に入っていて「連れて行って欲しいコール」を頻繁にしてくるという。
ただ、高校生になった娘が自由になる日は週末しかなく。
週末は激混み店なので、連れて行きにくいんだよなぁと。。。
【一日一新】
Netflix オフラインラブ