金利上昇トレンドにあるいま。
「他行の融資提案書ほど金利交渉に向いているものはない。」といえるのです。
金利は上昇トレンド
「これからは金利はどんどん上がっていきますし、原材料は上昇トレンドです。」などとあらゆるお客様に伝えていた銀行員時代。
ただ、その予想はリーマンショックを契機として一気に外れ、金利という存在は市場からなくなっていったものでした。
そんな日本の金融市場も「日銀が追加利上げを決め、政策金利は0.5%と17年ぶりの水準。」といったように金利が戻ってきたといえるものです。
これまでは「ホントに預金利息がつかないよね。」ということがひとつのトレンドで、経理も楽だったものでした。。。
「銀行が日銀に預金を預けると手数料を取られる。。。」といったマイナス金利だった時代も過ぎ去り、金利は付くものとなったのです。
それこそ「2025年はまだ日銀が政策金利を引き上げる可能性がある。」とも言われているように、金利は上昇トレンドにあるといえるかもしれません。
金利交渉で最も効果があるのは他行の融資提案書
低金利時代どころかマイナス金利時代だったいままでは、
「それほど銀行融資の金利に目くじらを立てる必要はない。」といったものだったといえます。
「金利水準よりも融資を受けたい金額のほうを重視したほうがいい。」ということだけを意識していればよかったともいえるでしょう。
そして中小企業の資金繰りとしては「引き続き、金利よりも金額を重視したほうがいい。」と考えたほうがいいといえます。
「資金があるから選択肢は増える。」といったことが事業にはあったりするものだからです。
とはいっても、日銀の政策金利に影響されて融資金利が上昇トレンドにあるいまは、銀行融資の金利にもいままで以上に意識を向けていったほうがいいといえます。
なぜなら「金利は上昇トレンドにあるから、うるさくない社長のところから多めに金利を取っておけ。」などと銀行内部で話し合われているからです。
そんな金利上昇トレンドがあるなかで、いくつかの銀行から融資提案書を貰っているのであればその資料を銀行融資を受ける際に使っていきましょう。
「〇〇銀行はこの金利なんだよね。ほらっ。。。」とメインバンクの担当銀行員に渡すだけで、かなりの効果があるものです。
融資提案書を貰った銀行からもメインバンクからも融資を受ける
銀行というのは、融資シェアや融資量といった昭和の指標をいまだに引きずっている業種だともいえるものです。
だからか「他行に融資を奪われる。」といったことを警戒しているのです。
それこそ「融資を他行肩代わりされた。。。」ということがあると、支店内の雰囲気は極寒の寒冷地といえるほど張り付いていくといえます。
銀行員時代には「んっ、何かあった。。。」と営業周りから帰るとすぐに気がついたりもしたものでしたから。
なので「担当先が他行から融資攻勢を受けている。」ともなると、その金利水準などの融資条件を銀行員は意識せざるをえないといえます。
その情報を得ずに「じぶんの銀行の事情」だけを重視して、融資先が取られてしまうとお通夜状態になってしまうからです。
だからこそ、金利が上昇トレンドにあるこれからの時期は融資攻勢を受けているなら融資提案書を書類で貰うようにしていきましょう。
その際に「金利はどうなっているの。」と金利水準を意識している社長であるといった印象を銀行員に与えていくことも必要だといえます。
「この社長からは金利をボッタクれそうにないなぁ。」と銀行員に印象付けるために。
そんな他行からの融資提案書をメインバンクの銀行員に提示しながら、金利上昇局面で極端に高い金利を取られないように活用していくのです。
「あの銀行からはこんな金利水準で提案されてるんだよね。」と見せていくといいでしょう。
それによって、メインバンクから金利水準を意識した融資を受けながら融資提案書を出してきた他の銀行からも融資を受ける。
基本路線は「まずはメインバンクに伝えて金利水準を下げた融資を受ける。」ということだといえますが、
融資提案書を提示してきた銀行からも融資を受けることで「あの銀行があるから、うちも気を抜けない。」と各銀行に印象付けていくのです。
まとめ
融資提案書を貰ったら取引のあるメインバンクなどに提示して、金利交渉をしていきましょう。
【おわりに】
筋トレをしていたら、右腕の筋を断裂したばりに痛めてしまったという。
こういうときに病院とか行かないんです。なんか嫌いで。。。
ひとまず、アンメルツヨコヨコを信じてしばらく様子を見ていこうかなぁと。
【一日一新】
新しい王様 ドラマ