「3営業日で銀行融資を実行して欲しい。」などというのは、野蛮ですし禁句にすべきでしょう。
銀行は預金を毀損させてはいけない
「銀行は融資に関してのプロフェッショナルだからすぐに融資実行できるだろう。」とも感じたりするものでしょう。
「となりの社長は3営業日くらいで実行されたらしいし。。。」などといった、うわさ話も聞いたことがあるかもしれません。
ただ、3営業日で銀行から融資を受けるのはまず無理だといえるでしょう。
銀行員が融資を実行するには、
- 資金使途を確認する
- その情報を支店長などに上げる
- 決算書を分析する
- 必要書類を準備してもらい預かる
- 関係各所と折衝する
- 稟議を書き上げる
- 稟議についてやんや言われる
- 金銭消費貸借契約を結ぶ
- 実行のオペレーションをしてもらう
といった手順を踏むことになるからです。
たしかに、決算書の分析がすでに完了している状態で融資の申込みを受ける場合には、
多少のスピード感は増すものですが、銀行員というのは1社だけに取り組んでいるわけではないといえます。
様々な仕事の合間を縫って融資案件を進めていくことになりますし、
審査する側も様々な仕事の合間を縫って融資案件を確認していくので、かかる時間はマチマチだったりするものです。
そして「預金を預かっている。」という事業内容の銀行業はその預かった預金を毀損させてはいけないといった使命があるといえます。
なので、時間をかけて融資審査をしていくといえるのです。
3営業日でといわれたら地雷認定かもしれない
ある程度の手順と人手が必要となるといえるのが銀行融資。
だからか「3営業日で融資を実行して欲しい。。。」と言われると、
「中小企業の資金繰りを支えるために精一杯頑張らせていただきます。」などというセリフを言うのではなく「無理っしょ。。。」と考えてしまうのが銀行員だといえるかもしれません。
なぜなら「そんなに資金繰りに追い込まれているなら貸し倒れる可能性が高いってことでしょ。」と銀行員は考えるからです。
なので「とにかく早く。3営業日で。。。」などというひとは、地雷認定をされていると考えたほうが良いといえます。
「3営業日で融資を実行して欲しいと伝えたけど、その場では断られなかったよ。」という場合でも、どうすればいいかの相談を銀行に持ち帰って行っているだけだともいえるのです。
そして、銀行員から電話が来たりするものでしょう。
「先ほどのお話ですが、難しいです。。。」といったように。。。
資金需要は早く伝える
銀行員から「難しいです。。。」と伝えられて、
「上のものを出せ。」と言われても、その融資が進むことはないといえます。
上のものに電話が代わり断れるか、訪問してきての謝絶となったりするからです。
そして、その支店のメンバーが総取り換えでもされない限りは「あの会社の融資案件は取り扱うな。」などといった取り決めがされているともいえます。
なので「銀行融資の申込みは焦ってしまったら受けられない。」と考えたほうがいいものです。
「数字を見れば良いんだからすぐに融資できるでしょ。」とも思われるかもしれませんが、
数字のみの審査で銀行は失敗を繰り返してきたといえるものですし、急すぎる申込みは数字に対しても簡単に難癖を付けることができるのも銀行員の実力だといえますから。
だからこそ、銀行融資は余裕を持ったスケジュールで申し込むべきなのです。
資金が必要となる1ヶ月前には銀行員に伝えていくべきだといえますし、銀行融資を受けたことがない場合ならなおさら時間に余裕を持っての申込みとすべきだといえます。
「早く貸して欲しい。」というのは、
銀行融資対応における禁句のひとつだといえるものですし、その言葉があることによって実行までの難易度はかなり上がってしまうといえるのです。
まとめ
焦れば焦るほど受けられなくなるのが銀行融資だといえます。
【おわりに】
チャンピオンズリーグというサッカーを朝4時から観ていたという。
めちゃくちゃ眠いです(いつもは6時半ごろに起きているので)。。。
【一日一新】
アソビュー!