「迷惑をかけてくるひとは出禁にする。」
というスタンスが心地良かった『常識のない喫茶店-僕のマリ著』を読んで感じたことを書いていこうかなぁと。
買い物をする際に「ありがとう」と言えるひとでありたい
学生時代に接客のアルバイトをしていたときに「こんな大人になろう。」と感じたのは、
「会計時に会釈をするひと」だったり「どうも。」や「ありがとう。」と言ってくれる方だったといえます。
このような仕草やひと言があるだけでも「そのひとの器の大きさ。」というのを感じたものでした。
なので、買い物をする際にはなるべく「ありがとう」や「どうも。」と言葉にするようにしています。
ただ、このような光景も目にするよなぁと。
普段はいい友人なのに「飲食店などで店員の方に横柄な態度を取る。。。」といったことや、
「やたら女性店員をナンパしはじめる。。。」といったひともいたりするものです。
このような「お金を支払う側が上。お金を受け取るほうが下。」といったような考えを持っているひとは、気持ちがいいものではないですよね。
だからこそ、買い物をする際でも相手は「店員」ではなく同じ人間だと考えるようにしています。
『常識のない喫茶店 僕のマリ著』を読んで
「仕事中でも従業員同士の私語をしてもいい。」
「気に入らないお客は従業員の判断で出禁にしてもいい。」などというようなエピソード。
この「常識のない喫茶店。」という本は、はじめは小説なのかと思って読んでいました。
そうではなく、実際に著者の方が働いている喫茶店での出来ごとが書かれているエッセイでした。
そんなこの本の心地良さというのは「店員だって同じ人間だ。」ということを端々に感じることだといえます。
”じぶんが嫌いだと思う客には「いらっしゃいませ」も「ありがとうございました」も言わない”
ということが、この喫茶店ではあたり前なこととして捉えられているそうです。
また、著者の方はこの喫茶店のオーナーというわけではなく、いち従業員。
ただ、この喫茶店は「働いている人が嫌な気持ちになる人はお客様ではない。」という理念があるとのこと。
このような話を聞くだけだと「ただの横柄な従業員が働いている喫茶店の話でしょ。」と感じるかもしれません。
だけど「飲食店」となると「途端に横柄な態度を取るひと。」というのも少なくなかったりするものですよね。
そして「そんな横柄な態度を取る人に真摯な対応を取る必要もないのでは。。。」と感じる場面もあったりするものです。
「ひとりの変なお客さまのせいでお店の空気感が悪くなる。」ということは、ひとりのお客としても残念だったりするといえます。
商売をやっているからといっても「受け取った対価以上の過剰なサービス。」というものを提供する必要ないと感じますし、
「理念に合わないひとはお客さまではない。」ということでいいと思うのです。
そのようなことを体現されているこの本を読み、
「日本の商売のスタンダードはこうあるべきだよなぁ。」と感じた内容でした。
いまの場所が合わなくても、きっと合う場所は見つけられる
この著者の方は新社会人として働きはじめた会社で疲弊してしまったそうです。
そして、その会社をやめた後にふとしたきっかけでこの喫茶店で働きはじめて「少しずつじぶんを取り戻していった。」とのこと。
このようなことってわかるよなぁと。。。
社会人になってからも「精神に負担がかかりすぎる。。。」といったような環境で働くことはなかったと感じていたりします。
たしかに、銀行員時代にあった「朝からのサービス残業。」は想定外の事態だったといえます。
また、税理士業界に転職した際にはちょっとした衝撃を受けたということもありました。
ただ、背が高いことによる威圧感があるからか、
「あからさまに不当な扱いを受けたことはない。」といえるかもしれません。
それでも、独立するまでのすべての職場に対して、
「なんだか合わないなぁ。じぶんの居場所はどこにあるんだろう。。。」ということを感じ続けていました。
それこそ、じぶんは社会人として働いていくにあたって「合わないことが多すぎるんじゃないか。」といったことも感じていたといえます。
そのようなことを感じていましたが、税理士となり独立することで「じぶんに合う場所。」というのを見つけることができました。
なので「常識」といった「なんとなくこうしなきゃいけない感。」というものには、
「どんどん抗っていってもいいんじゃないかなぁ。」ということ考えています。
「ひとに迷惑をかけてはいけない。」ということは、じぶんがお金を出す側でも認識しておくべきでしょう。
「迷惑をかけてくる人は従業員の判断で出禁にする。」というお店のスタンス。
そんな商売をするところがもっと増えれば、楽しさは増していくんだろうなぁと。
まとめ
本屋で「新社会人に読んでもらいたい本。」というようなコーナーにあり気になったので(Kindle)で買ったのですが、おもしろかったです。
【おわりに】
「オシャレなエッセイを書きたい。」
と考えていたりもするので、今回の本のような文章が書けるひとは羨ましいです。。。
【一日一新】
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