株式会社オープンハウスの財務資料を確認してみた

株式会社オープンハウスの財務資料が気になったので確認してみました。


株価鰻登り。


2023年に売上高1兆円を目指している不動産デベロッパー企業


㈱オープンハウスといえば、

「東京に、家を持とう。」といったキャッチフレーズが印象的な企業ですね。

特に、川崎市や23区の方から、

「オープンハウスの家を買った。」ということをチラホラ伺うことがあります。

「いつかは夢のマイホーム。」

というように不動産を所有してみたいという欲は、多くのひとにあるものでしょう。

とはいっても、不動産業界にはあまりいい印象がなく、

「2000年代の不動産ミニバブル。」が弾けたときには銀行員だったので、

「新興の不動産デベロッパー企業。」といわれると警戒をしてしまいます。。。

なので「東京都内に低価格で戸建てを持てる。」ということを強みにしている、

新興不動産デベロッパー企業の㈱オープンハウスの業績を確認してみます。



株式会社オープンハウスの財務資料を確認してみた


それではインターネットで確認できる資料で、株式会社オープンハウスの財務資料を確認してみましょう。

損益計算書を確認してみる

まずは、一番わかりやすい売上高を確認してみます。

売上高を確認してみる

㈱オープンハウスの直近決算2020年9月期売上高は、約5,759億円となっています。

テレビCMを頻繁に行っている認知度も寄与してなのか、売上高は近年右肩上がりといったものになっています。

また、セグメント別にみると「戸建関連事業」の売上が全体の60%超を占めています。

「東京に、家を持とう。」

というテレビCMのイメージがあるので「戸建て事業だけなのかなぁ。」と思いましたが、

マンション事業や収益不動産事業も扱っているようです。

営業利益率は、戸建て事業が10.7%に対してマンション事業は16.5%と、マンション事業のほうが利益率は高くなっています。

営業利益率は10%超

営業利益率は10.8%で、営業利益金額は約621億円となっています。

営業利益率は「二桁あると優良企業。」だと言われているので、高い数字だといえます。

ちなみに、大和ハウス工業㈱の営業利益率は約8.7%になっているので、

㈱オープンハウスの利益率の高さを確認することができます。

大和ハウス工業㈱決算概要

東京都23区の新築マンションよりは「オープンハウスの戸建ての方が低価格。」だということをPRしているようです。

不動産市況を見ていると、2011年からの直近10年間は、

「都内23区のマンション価格はかなり高くなっているよなぁ。」

と感じていましたが、数字として表れていますね。

10年で4割以上、値上がりしています(そして延床面積も狭くなっているんですよね)。

そのような市況のなか、

「むしろ我々の建売平均価格は値下がりしているよ。」というのが、㈱オープンハウスの「強み」だといえそうです。

広告宣伝費比率は高くない

㈱オープンハウスというと「テレビCMでよく観るなぁ。」といったイメージがあるので、

広告宣伝費比率はどの程度なのかを確認してみます。

その広告宣伝費比率は、0.4%ということになっています。

過去5期の広告宣伝費を確認してみると、売上比で0.6%以内に抑えているので、

広告宣伝費に「無節操に資金投入している。」といえないのかもしれません。

同業他社の広告宣伝費比率を確認してみると「大和ハウス工業㈱の広告宣伝費比率は0.8%。」となっています。

なので、同業他社と比較をしても、それほど広告宣伝費に資金投入しているとはいえないのでしょう。

貸借対照表を確認してみる

現預金は約2,192億円ということで、決算日時点では月商の約4ヶ月分の資金を持っているといえます。

また、自己資本比率も40%以上あるので、財務の健全性はまずまずでしょう。

たな卸資産も前期2,500億円に対して、今期2,372億円なので、

「不良在庫が積み上がっているとはいえない。」ということになっています。

売上ベースで棚卸資産回転率を計算してみても「ここ4期は2.1回転から2.4回転。」なので、

「在庫が増えすぎている。」とはいえないでしょう。

「いやいや、在庫のすべてが不良資産化したら業績は一気に傾くよ。」

と揚げ足を取れなくもないですが、少なくともいまの状態ではそのようなことはないといえそうです。

キャッシュフロー計算書を確認してみる

純利益が約594億円に対して、営業キャッシュフローが約487億円なので粉飾の気配もないといえるでしょう。

フリーキャッシュフローも(約487億円−約240億円=247億円)プラスとなっているので、資金繰りの健全性も高いといえます。

財務キャッシュフローが大幅にプラスなのは、M&A資金を調達したのかもしれません。


まとめ


㈱オープンハウスの業績は、広告宣伝費比率が特に高いわけでもなく、

棚卸資産回転率が悪化しているわけではないので、業績に不審な点はなく財務内容は健全だといえます。

たしかに、近年の都内近郊のマンション価格が値上がりをしているのをみると、

㈱オープンハウスの事業には競争優位性があるといえるのかもしれません。

現状は、財務内容が良好で市場でも競争優位性がある企業というのが㈱オープンハウスだといえそうです。

なので、株価も上昇しているのでしょう。

とはいっても、営業マンの質や「販売価格に占める土地代が高い」といわれている状況が気になるものではありますが。。。


【おわりに】

不動産は所有をしたいかといえば、してみたいんですけどね。

あまり不動産業界で働いているひとを信用できないんです。。。


【一日一新】

関東運輸局神奈川運輸支局(陸運局)

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