銀行員は、「今日はどこに訪問しようかな」と悩んでいるから、来てもらうキッカケを作る3つのポイント

銀行員時代、毎日、毎日、どこに行くのかは悩ましいものでした。


そこそこ近くで見るとなんか怖かったりします。富士山って。。。


銀行員は、毎日どこに行こうかと悩んでいる


銀行の融資担当者は、毎日どこに行くか悩んでいるものです。

銀行というは、朝の9時にお店が開店します(なのに出社は7時半でした)。

わたしが銀行員だったときには、お店が開店したら外回りの銀行員は、だいたい「9時15分頃にはもう支店を出て行く」というのが典型的な流れでした。

朝の9時半ごろまで支店に残っていると、場合によっては、

「早く出て行け。」なんて指示されるようなことも(そんなにキツイ口調ではありませんでしたが)。。。

その支店の態勢などにも異なると思いますが、たとえばある支店長の場合だと訪問件数のノルマとして、

「午前中8社、午後に8社の訪問。」

というノルマが課されていたということもありました。

訪問のノルマに関しては、銀行の営業というのはエリアがかなり狭いので、それほど高いノルマでもなかったです。

移動手段はスーパーカブになるので、そのカブで通える範囲といった狭いエリアなので、件数自体は達成できます。

とはいってもそんななかで、困るのが、

「今日どこに訪問しよう。」

特に訪問するアテのない日が、あるということです。

当時のわたしは訪問するアテが特に無い日などは、朝一で支店を出たら、牛丼屋などに朝ごはんを食べに行っていました(すき家でタコライスをよく食べていました)。

他には、ちょっとした食べのものが出てくる取引先(資産家のご自宅だったり、わたしに優しくしてくれる取引先だったり)に訪問していました。

そうは言っても営業日が20日もあると、

「さあ今日はどうしようかな。。。」

訪問に行くところに悩む日というのは、わりとあるものでした。

営業なので、今月の数字を達成するために動き、さらに翌月以降の数字を達成するため動かなければなりません。

そんな、「訪問する取引先をどこにしようか」と悩んでいる銀行員を、積極的にじぶんの会社や事務所に呼ぶことは、銀行員からするとありがたいことです。


銀行員を呼ぶのにベストなきっかけ3選


そんな訪問する取引先に悩んでいる銀行員を、スムーズに呼べるタイミングをお伝えしていきます。

試算表を渡すという口実

わかりやすいタイミングとしては、毎月の経営成績である試算表を渡すタイミングで訪問をしてもらうということです。

銀行員をしていた経験から言っても、試算表などの月次資料を「毎月渡してくれる」会社というのは少数派でした。

なので、毎月試算表を銀行員に渡すということは、訪問をして貰う口実としてはかなりいいものです。

その際に、他の会社の経営者と違いを作るためには試算表をただ渡すだけではなく、

「その月の業績はどうだったのか」や、「これからどうなっていきそうなのか」ということを伝えることです。

試算表を銀行員に渡しているだけだと、

「この社長は、あまり財務内容を理解していないんだなぁ。」

と足元を見られてしまうこともあるので、

毎月毎月「財務にも明るい経営者である」ということもアピールしていきましょう。

資金繰り表を渡すタイミング

資金繰り表を渡すという理由で来てもらうということも、銀行員に取ってはいいタイミングです。

試算表というのは、経理の方が作ったり税理士事務所が作ったりどこか「他人行儀なもの」だったりします。

しかし、資金繰り表というのは会社内の人間が作る「魂」が込もったものです。

試算表だと、どうしても資金の流れとズレてしまうので、試算表を補うというかたちで資金繰り表の作成はしたほうがいいものです。

その資金繰り表を見てもらうために銀行員を呼び、

「資金の谷間を一緒に確認していく。」

というのも銀行員を呼ぶタイミングとしては、いいタイミングです。

資金繰り表を銀行員と一緒に確認することで、

社長、このタイミングぐらいで融資を受けといたほうがいいですよ。

といったアドバイスを貰うこともできます。

資金繰り表を見たり、試算表を見ながら「経営の状態や会社の事業内容などを積極的に銀行に伝える」というのは、銀行員にとってもありがたいものです。

これらの情報が定期的に入ってくるほど、銀行員にとっては融資の稟議書が書きやすくなります。

融資を受けるため

銀行員が1番欲しい情報は、融資を受けたいという取引先がいるということです。

なので、

「近々融資を受けたいと考えているから、来てくれないか。」

銀行員を呼ぶことは、銀行員にとって最高にいいタイミングです。

特に、毎月試算表を渡したり、時折り資金繰り表を渡したりしながらコミュニケーションをとっている取引先が、

「融資を受けたい。」と銀行員を呼ぶというのは、

「よし来たぁ。」

と銀行員にとってやりやすいものです。

定期的に銀行員と打ち合わせをし、ときには経営の相談を銀行員にもする(税理士にも忘れずに)。

普段からここまで、銀行員とコミュニケーションが取れていれば、融資は滞りなく進んでいきます。

また、融資と言っても会社の融資だけではなく、お子様の教育ローンや自動車ローンの相談なども銀行員としてはありがたいものでした。


まとめ


銀行員は、「さあ今日はどこに訪問しようかな。」といったことをいつも考えているものです。

銀行員はそんなことを考えているので、遠慮なく積極的に、

「じぶんの会社に来てもらう」ようにしていくのは銀行員としてもありがたいことです。

銀行との付き合い方が上手な経営者ほど、試算表を渡しながら語り合ったり、資金繰り表を定期的に渡して、資金の谷間について相談をしているものです。

しかし、そういったことができている経営者の方は本当に少ないです。

銀行員が、「どこに行こうかな」と悩んでいるのを知ってもらえれば、遠慮なく積極的に呼んでもらって大丈夫ですよ。


【おわりに】

銀行融資を受ける際や試算表の説明のタイミングで、「税理士さん」がたまに同席するということは悪いことではありません。

ただ、「税理士さん」ではなく、銀行員が行く度に「コンサルタントがいつもいる会社」は、

「わりと程なく倒産をする。」

といった印象がありました。


【一日一新】

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