確定申告をするために、最低これだけ集めておくべき資料6選

1年間の儲けを計算して、税金を支払うための確定申告。

ただ、1年に1回だったりときには一生に1回だったりで、

「何の資料が必要だったんだっけ。」

となりますよね。



確定申告は、資料を揃えるところが基本


2020年に税理士として独立開業したわたしは、個人事業者として初の確定申告を来年(2021)申告します。

「所得税の確定申告ってどうやるんだっけ?」

という気持ちは、税理士のわたしもわかります。

毎月申告をしている法人税の確定申告と比べると、年に1度のイベントなのでいまぐらいの時期だと(12月)、やり方を多少忘れています(多少ね。。。)。

そんな、確定申告はじぶんで作成する場合にも、税理士に依頼をする場合でも、じぶん自身しかできないことがあります。

それは、「資料を揃えるということ。

資料がないと、確定申告の作成ができません。

所得税の確定申告は、1月1日から12月31日までの資料を集めるということが、実際に確定申告書を作成することよりも大切なことなのです。


確定申告書を作成するために最低限集めておくべき資料


それでは、確定申告書を作成するにあたって、

「最低これだけは集めよう。」という資料を確認していきましょう。

売上の資料

確定申告書を作成する上で、絶対に必要な資料。

それは、「売上に関する資料。」です。

経費に関する資料がなくても、税務署は何も問題にしませんが、売上の資料は絶対に必須なもの。

もし、「売上の資料なんて一切ない。」

「いくら売り上げたなんて、わ、わからねぇ。」

ということですと、かなりヤバいです。

売上の資料がないと税務調査があったときに、税務署の職員に「強引に」売上金額を計算されます。

その税務署の金額が間違っていても、その金額が売上の金額となってしまいます。

税務署が計算をした売上金額に基づいて、税金を支払うことになるのは避けたいこと。

売上の資料として具体的なものは、じぶんが発行した請求書や売上表などです。

これらの書類は、必ず作成して保管をしておきまましょう。

月ごとに資料をまとめておくと、確定申告がしやすくなります。

ちなみに売上の金額として支払調書を当てにするのは、やめましょう。

支払調書は、「アテになりません。」

金額が間違っている場合もありますし、取引先に交付する法的な義務はないので、必ず全ての取引先からもらえるものではありませんから。

売上原価(仕入れや外注費など)の資料

売上を上げるためには、売上原価となるものが必要なことが多いです。

モノを売る商売であれば、仕入れの領収書など。

建設関係の商売であれば、外注費などの領収書。

これらの資料は、売上の場合と違って取引先から貰うものです。

もし、これらの資料を取引先から貰えなければ、貰えるように取引先に働きかけましょう。

それでも、貰えなかった場合には、じぶんでしっかりと売上原価の資料を作成しておきましょう。

EXCELなどで、相手先と日付、内容、金額を書いておけば、「何もない。」という状態よりは遥かにマシなことになります。

銀行預金通帳

ほとんどの場合、売上代金の入金や、売上原価の支払いなどは、預金口座を通して行なっていることでしょう。

そのために、預金通帳は使い終わっても捨ててはいけません。

必ず取っておくべきです。

もし、ひとつの銀行口座に事業用とプライベートの入出金が入っていると、「厄介な。」ことです。

預金通帳は、事業用のものを必ず作成しましょう。

また、銀行口座は経費支払い用や貯蓄用、税金支払用などと、「いくつか」作ることをおすすめします。

現金やクレジットカードで支払った領収書・レシート

預金口座を直接通さないで支払った、支払いの資料も必要なものです。

現金で支払った、交際費や新聞図書費。

クレジットカードで支払った、コインパーキング代や交通費など。

これらの支払いは、領収書などがないと闇に葬り去られてしまいます。

クレジットカードで支払ったものは、まだクレジットカード明細があるから救いがあります。

しかし、現金で支払ったものは、領収書などをなくした場合には支払った証明がしにくいもの。

もし、領収書をなくした場合には、出金伝票をコンビニなどで買い、「相手先、日付、内容、金額」を書いておきましょう。

ちなみに、領収書といってもレシートだけで問題ありません。

わざわざ領収書をもらわずにレシートなら、レシートでいいです。

また、経理の手間や、領収書紛失のなどことを考えると、なるべくならクレジットカードで支払うことをおすすめします。

クレジットカードなら、クラウド会計で連携できるので経理も多少楽になります。

給与台帳(給与明細)

従業員を雇っている場合には、給与台帳か給与明細は取っておきましょう。

給与台帳がないと、いくら支払って、いくら源泉所得税を預かったのかが全くわからなくなります。

給与台帳がないとなると、「源泉所得税の支払い漏れの心配もある」ので、ないとかなりの不利益になってしまいます。

年金や国民健康保険などの資料

年金や国民健康保険などの支払いの明細も必要なものです。

これらは、多くの場合「いくら支払ったかの証明書が送られてきます。

送られてきたら必ず取っておきましょう。

生命保険料や地震保険に入っている場合も、同じく取っておきましょう。

これらは、いままで確認してきた資料と比べると、再発行をしてもらえる可能性は高いものですが、手間になってしまうので、なくさないようにしましょう。


すべては資料があるかどうか


確定申告をスムーズに終わらせるためには、資料がきちんとあるかどうかになります。

資料があれば、「適正な」申告ができるかもしれませんが、資料がないとそうはならないこともあります。

確定申告の基本は、資料を揃えておくこと。

その資料もなるべく、月ごとに分けて保管しておきましょう。

そうすれば、「あれっ資料がない。」と焦らなくてすみますよ。


【おわりに】

取っておかないと取り返しがつかないものって、結構ありますよね。

IDやパスワードだったり、お金だったり。

確定申告の資料もそのうちのひとつです。


【一日一新】

壱角家 ラーメン

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