税理士試験の発表をどう受け止めるか

今年(2020年)の税理士試験合格発表は、12月18日。

試験結果を見たいような、見たくないような気持ちだったりしますよね。


光は必ず差す


人生のかなりの時間を要した税理士試験


「銀行員をやめて、将来は起業が可能な税理士を目指そう。」

「じぶんの能力なら、軽く2、3年で受かるっしょ。」

などと考えて、税理士として独立して生きていくために、税理士試験を受けることにしました。

そんなことを考えていたにも関わらず、税理士試験を受け始めた2011年から最終的に合格したのは2019年。

かなりの時間を費やすことになりました。

正直、何度も、

「じぶんの能力や環境で税理士試験に合格するのは、厳しいのではないか。」

「あのまま銀行員で、支店長になる方が簡単だったかなぁ。」

と思い悩むときもありました。

さらに早く税理士になって独立するために、2015年からは大学院に進学をすることにしたので、

「2017年には、税理士として独立かぁ。」

などと考えていたのに、最後の1科目になかなか合格することができず。。。

本当に心が折れそうになった瞬間が、数多くありました。

特に、最後の科目としていた消費税法に関しては、模試の結果も常にいいのに本試験では不合格という通知を毎年受けると、

「大人になってまで、試験でこんな思いをするのは、本当にしんどいなぁ。」

税理士試験には厳しい印象しかありませんでした。

毎年、試験を受け終わった瞬間は肩の荷が降りたような感覚を味わい、12月の発表まではなんともいえない気持ちで過ごす。

そして、12月の合格発表の際には、

「この封筒開けたくないなぁ〜。」

と思いながら開封をしていました。

もし、もう一度人生をやり直すとしても、税理士として生きてはいきたいですが、税理士試験はもう受けたくないかなといった感じです。

それでも去年(2019年)に、税理士試験の最後の科目に合格して、税理士登録ができました。

税理士になって、独立すると人生が変わるというのは、本当だと感じています。

まだ、ピカピカの税理士1年生ですが試験を受け続けてきて、「間違いはなかったなぁ」と心の底からいうことができます。


税理士試験に合格した場合の動き方


今年の試験で、税理士試験に合格をした場合。

これはもう気持ちいいですよね。

5科目合格をしたら、とにかく年内に税理士登録の資料を集めて、最寄りの税理士会で登録の手続きを進めましょう。

登録の資料は、わたしは最寄りの税理士会に電話で確認をし取りに行きました。

登録をしたあとに知りましたが、税理士登録freeeといったサイトもあります。

独立をするかしないか関わらず、最終合格したのであれば、まずは登録をした方がいいです。

登録するには、書類を提出してから2〜3ヶ月ほどはかかるので、ウキウキしながら過ごすことができると思います。

そして、独立を考えているのであれば、出来るだけ早く独立をしてしまいましょう。

税理士業界は現在23〜24万人が働いているようですが、そう遠くないうちに10万人も必要ない業界になるといえます。

そのような未来が見えているなかで、旧態依然とした税理士業界の常識に囚われて、

「事務所に奉公してから独立しよう。」

などといったことは、考えてはいけません。

つまらない業界の波に、じぶんの力を発揮することなく飲み込まれるくらいならば、独立した税理士として、じぶんなりのポジションを見つけておくべきです。

また、科目合格をした人でも、もし今回の試験で3科目に合格をしたのならば、

迷わず大学院に進学をしましょう。

大学院に進学することを、負け犬などと考えてはいけません。

税理士になるために、何の科目を受けたなどといったことはなんの自慢にもなりません。

それよりも、早く税理士になるべきです。

大学院の講義も決してムダなものではありません。

わたしは大学院に進学をしなければ、あれほどの判例をみることはなかったといえます。

さらに、国税の税法に対する考え方を身につけるということも、大学院の講義で学ぶことができました。

また、論文を書くにあたって、おそらく好きな税法学者の方も見つかるはずです。

わたしは、三木義一先生のことを知れて良かったと感じています(残念ながらお会いしたことはありませんが。)

なによりも、早く税理士になるということを目的として動いていきましょう。


税理士試験に不合格だった場合の動き方


税理士試験に不合格だった場合。

特に真剣に勉強し、ある程度の手応えを持って受験したのに不合格になってしまうと、

「もうすべてにやる気がなくなる。」という感じになると思います。

その気持は痛いほどわかります。

なんだか全身から力が抜けていって、もうどうでもいいような気持ちになりますよね。

そんなときは、年内は特に勉強をしなくてもいいと思います。

ゆっくり休んで、年明けからまた勉強を再開すればいいのです。

人生は、それほど短くはないですし、受かるまで受け続ければじぶん合格率は100%です。

また、落ちたことに対して、他人にとやかく言われる筋合いはないです。

周りの状況によっては、「もう受験するのをやめたら。」

といったことや、かつては受験をしていた税理士事務所の同僚に、

「税理士になっても食えない時代になっている。このままこの事務所にいても充分食べていけるっしょ。」

といわれても、絶対に税理士になりたいのであれば、そのような周りの意見はすべて受け流しましょう。

税理士になって、食えるかどうかは、税理士になったひとしかわからないものです。

2020年現在、税理士ピカピカの1年生のわたしは少なくとも食えています。

精一杯勉強をして、不合格であったのなら次に向かえば良いのです。

受けるのをもうやめるというのも、ひとつの人生です、

でも、受け続けていれば、結果は付いてきます。

税理士は一部のサイヤ人のような方々が、ブログなどで税理士となったあとのカッコいい背中を魅せてくれています。

そのような方々を見て、

「じぶんもそうなりたい。」といったことや、

「じぶんならもっとやれるはず。」

とモチベーションを高くもってほしいです。

今年の結果が悪いものだったとしても、これから先はどう動くか。

これは、周りの意見ではなく、じぶんの心の奥底にある想いを大切にして生きていってほしいです。

少なくとも、「税理士の山口です。」

などと自己紹介が出来たり、名刺交換ができることは

「超気持ち良いものっす。」


【おわりに】

アーセナルは、本当に点が取れる気がしないですよね。

ここまで勝てないなら、エジルの視野の広さを堪能しているほうが面白いです。


【一日一新】

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