将来起業を考えているなら、まず銀行に勤めるのがおすすめな理由

日本で生きていくらなら、まずは就活をして新卒でしか入れないような会社に就職するメリットは、あると感じています。


ここに勤めていたわけではありません


働くということは、思っていたよりも楽しいこと


大学4年の3月31日。

明日が来ることが、途轍もなく憂鬱でした。

物心ついてから学生の身分で、ある程度のことを好きにやって来れたのに、明日からは毎日同じ時間に起きて、同じ場所に行く。

それを考えただけでも、「とうとう大人になっちゃったんだ。」

と明日からは、何も楽しいことがないような気分だったことを覚えています。

しかし、いざ働いてみたらそんな憂鬱なことはありませんでした。

特に何をしたいか分からないけど、就職しなければならない。

将来起業しようと考えているけど、まだ何をやりたいか固まっていない。

そのような人ほど、銀行への就職はおすすめだと言えます。


銀行への就職がおすすめな理由3選


取引相手が会社経営者

銀行の仕事をおすすめする1番の理由は、取引相手が会社経営者だということです(上場会社だと財務部長だったりする)。

他の業種に勤めると、取引企業は名前の知れたグローバル企業だったりするでしょう。

ただ、その取引相手は一担当者であることが多く、そのほとんどの人はサラリーマンです。

これが、銀行に就職すると取引相手は、ほぼ会社経営者です。

会社経営者とサラリーマンは何が違うのでしょうか。

規模の大小にかかわらず、会社経営者は自らの人生を掛けて商売をしているので、話しをしているだけでも非常に勉強になるものです。

「〇〇という商品は、おれが世の中に広めた。」

「うちの部品は、国内の自動車だけでなく、海外の自動車にも使われていて、この部品がないと車が動かない。」

このような話しを、直接苦労して編み出した人から聞けるということは、他の職業ではなかなかないことです。

人生を掛けて何かに向かっている、ひとつの道を極めている。

そのような経営者と直接会い、取引ができるということは貴重な体験です。

銀行員は、この会社経営者と会うことができるという部分で、得られるものが非常に多い職業だといえます。

会社経営者の方の話しを聞くと、人生とはどのようなものか、というテーマも少し見えてくる気がしたものでした。

融資や預金為替を通じて、お金の動きを学べる

銀行が取り扱っている商品は、お金です。

特に起業を考えているなら、銀行融資での資金調達は避けて通れないものだとも言えます。

銀行に就職をすると、その融資業務をメインで取り扱うことになるので、融資業務の実態を学ぶことができます。

決算書の読み方。危ない会社、伸びている会社の現場での見分け方。

そして、融資を実行するには何がいちばん大切なことなのか。

この部分を給与を貰いながら学べるのが、銀行です。

また、担当する取引企業数も数百社に及ぶので、決算書や企業動向のケーススタディとしても学ぶことが非常に多いものです。

多くの決算書を分析して、会社経営者にヒアリングができる。

これによって、企業というものはどのような過程を経ていくのかを、学ぶことができるものです。

貸したお金がどうなっていくのか。

預金者から預かったお金をどう運用していくのか。

そして、お金は世の中にどう回っていくのか。

これは、銀行でしか味わえない経験です。

同期の男女比が絶妙

仕事をする上で、もしかしたらいちばん大切なことは、人間関係です。

その人間関係も、同い年の人がいるのか、歳が近い人がいるのか。

そして、異性がどのくらいいるのかというようなことは、働きやすさを図る上でとても大切なことです。

社会に出ると、出会いがないというお話をよく耳にします。

職場に女性しかいない。男性しかいない。

銀行だと、そのようなことはありません。

男女比でいうと、支店では女性の方が多いようなかたちです。

また、同期の結束も強く、ある種学生のノリのようなかたちで、飲み会などがありいい感じで同年代とコミュニケーションを取ることができます。

それ故、社内結婚というものも多いです(わたしは違いますが)。

同じような年代の人が多くいて、男女比も絶妙な職場というものは意外と少ないものです。

そのような職場なので、変に鬱屈しているというようなこともなく、みんな爽やかな印象です。

このようなかたちだと、働きやすさというものもあると感じるものでした。


働いている場で、じぶんの性格も変わってくる


会社経営者と多く接して、人生を学びながら、お金の動きを学べる。

働く場所によって、じぶんの性格というものも変わってくると感じています。

銀行の仕事は長時間労働になりますし、朝にサービス残業があることは、かなりの衝撃でした。

しかし、何をやりたいか分からない。

世の中がどうなっているのか見てみたい。

そして、適度の出会いがある。

そんな銀行への就職は、おすすめだと言えます。

新卒でしか入れない、銀行に就職して次の道を探る。

そのような生き方も十分ありだと思います。


【おわりに】

銀行融資が得意と謳うコンサルタントでも、銀行に勤めたことがある人とそうでない人で、話の中身がぜんぜん違うように感じることがあります。

そういったことも、銀行に勤めて税理士になったからわかるものだと思います。


【一日一新】

ミニ雪見だいふく 

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