不景気だからこそ起業するんだ。
そんな勇ましい人もいます。
しかし、それはちょっと考えを改めるべきです。
起業をするにはタイミングがある
脱サラして、いざ独立だ。
資格を取ったから、さあ独立しよう。
長年の夢だった、カフェを開こう。
このように起業を考えているのであれば、何かしらのじぶんのタイミングがきっかけになって、起業をすることだと思います。
やっと独立できる資金が貯まったから、起業できる。
会社を辞められることになったから、起業できる。
たしかに、じぶん自身が起業をしたいと思うタイミングで起業することが、いいタイミングだと思います。
モチベーションが高く、成功する可能性も高くできることだと思います。
しかし、起業が成功する確率が高いのは、その業界動向、資金の過多、販路が確保されていることなどいくつかの要因があります。
景気が悪すぎる時には、起業に向いていない業種もある
景気に左右されない事業を作ることは、非常に難しいことです。
たとえば、いまのような状況だと、長年の夢だったカフェを開業したとしても、お客様は来店しにくい状況です。
そのカフェにどんなに美味しいコーヒーやフードがあっても、来店してもらえなければ、そのカフェの良さにお客様が気付くことは難しいです。
内装にどれだけ拘っていても、そこに気付いてもらうことも難しいと言えます。
このように、じぶんは自信たっぷりでも、経済の大きな潮流には勝てないということがあります。
だれもがその業界に対して、お金を使うことを控えている状態だと、じぶん自身がどれだけ頑張っても成功する確率は低くなります。
むしろ、失敗をしてしまうでしょう。
景気が悪いということは、多くの人がお金を使おうということを辞めているということです。
そのような状況で、不景気でもじぶんには勝ち目があるというのは危険な思考です。
不景気が過ぎ去っていくまでの十分な資金があれば、成功するかもしれません。
しかし、起業したての状態で資金が豊富ということはまずないことです。
起業をしようとした業界が、あきらかに不景気ならその起業はやめるべきです。
もしそれでも、起業をしたいのであればバッタ屋のように不景気こそ潤うような業界で起業しましょう。
たとえばアパレル業界が、販売不振で店舗閉鎖が相次いでいる。
それならば、その商品を景気が良い時ではありえないほどの低価格で仕入れることが出来るのは、不景気な時だからでしょう。
待つことが出来るというのも、賢い選択
ここまで準備をしてきたのだから、絶対にやる。
その気持ちはわかります。
ただ、じぶんの気持ちを抑えて、待つことができるかどうかというのはとても大切なことです。
どうしても、じぶん自身の力ではどうにもならないときがあります。
その際には、ひとまず待って、その間に新しいスキルを身につけるなどをすればいいのです。
不景気なときこそ起業だ、はやめましょう。
決して、カッコイイことではありません。
無謀な挑戦をするのではなく、待つ。
その待っている間に、新しい技術を身につければ、景気が回復するタイミングでより強い起業ができるはずです。
待つことができれば、事故は十分避けることができます。
気持ち的には絶対にやりたい。
けど、ここは待つべきだな。
それこそが、成功できる人間の思考です。
【おわりに】
タイミングというのは難しいです。
不景気でもやろうと覚悟を決めていると、もう止まることはできないということの方が多いですよね。
ただ、あまりにもその業界の状況と自分のタイミングが合わなければ、起業を一旦思いとどまる勇気も必要です。
【一日一新】
あるサラダ