たったひとりの影響で、その組織が変わる

世界に名だたる大企業。地元を代表する企業。

 

 

そんな組織で働けたらと憧れますし、実際にそういった企業で働けたら誇らしい気持ちにもなりますよね。

しかし、信頼のできる企業だと思って取引を始めようとしたら、どうにも違和感を感じる。

また、取引するには小さすぎる企業だと思って取引をしたら、思いの他満足のいく対応だった。

対企業と言っても、その担当者でその組織の印象が大きく変わることってありますよね。

 

企業相手の取引でも、担当者で印象が変わる

 

いままで信頼できる企業だと思って取引をしていたのに、担当が変わると対応が急変し信頼できない企業という印象になったりします。

誰が担当しても、同じ品質の商品・サービスの提供を目指すというのは、企業組織論としては重要な要素であります。

しかし、それは難しいと感じ場面の方が多いでしょう。

こんなに大きな企業でも、担当者でこうも印象が変わってしまうものかというのは、残念なことでもありますし、納得のいくものでもあります。

 

たったひとりの人間の影響で、大きく組織が変わることもある

 

たとえばアーセナルという、イングランドのサッカーチーム。このチームは常にボールを保持し、殆どの選手で攻め上がり、その攻撃に迫力があるものでした。

しかし、ほぼ全員で攻めていくため、攻めている途中でボールを奪われると、守備に人手が足りずあっさり得点を奪われてしまうという弱点があり近年はその攻守のバランスが著しく悪いものでした。

そこへ、今期に加入したルーカス・トレイラという選手がいます。

この選手は守備に定評があり、全員で攻撃をしているときにも、不用意に見方がボールを取られると、危険な場所にひょいっと入ってきてボールを奪い返します。

また、ボールを奪ってから味方にすぐパスでつなげるので、守備から攻撃へのチームの切り替えが早くなりました。

この選手が入ったおかげで、攻守のバランスも良くなりましたし、試合中にトレイラ選手を目で追うようになりました。

本当にいい補強だったなと思います。

 

空気を乱すひとが一人でもいると組織が暗くなる

 

小さな組織ほど、一人一人が組織に与える影響は大きくなります。

このような組織で、人のあげ足ばかりを取る人がいるとその組織の空気感が悪くなります。

特に自分はいいのに、人はダメという人がいる場合。

このようにアクの強い人がいると、トップがどんなに優れた人格者でも、そのアクの強い番頭とされるナンバー2だと、その組織はあまり活発なものにはなりません。

みんなで、楽しくうまく仕事をしていたのに、そういった人の何気ない一言で組織の空気が暗くなるということってありますよね。

 

大きな組織で、一人一人に実力があるのが理想

 

大きな組織で、一人一人の役割がはっきりしていて、その一人一人が実力を如何なく発揮できている組織は理想的です。

サッカーチームでいうと、シャビとイニエスタがいて、メッシがいるという往時のバルセロナが、この例に当てはまるかと思います。

ただ、一人一人の得手不得手を組織力でカバーし合うというのは、組織論としては重要ですが、そのような組織は、その組織が大きくなる程に難しさが増していくと思われます。

 

ひとりでも、局面では大企業よりも上回ることがある

 

大企業でも、全ての応対者がパーフェクトな対応をとるというのは、実際にはかなり難しいです。

というよりそんな組織は、存在しないかもしれません。

そうであるならば、たったひとりであるがゆえに腕を磨き余人を持って代えがたい人となる。

その様な人が、その商品・サービスを提供し、ひとりであるがゆえに足りない部分を、外部の専門家と連携をしてそのプロジェクトを遂行していく。

ITや今後より発展していくAIなどによって、ひとりの組織が多くのひとりの組織と連携をして仕事をして世の中にいい影響を与えていくということも増えていく。

土佐藩人ではなく日本人だと、竜馬がゆくで主人公は言っていましたが、ひとりでも決して小さくないということもあります。

 

【おわりに】

司馬遼太郎の小説は、面白いです。

今まで避けてきましたが、もっと前に読んでおけばよかったと思います。

小説なのに史実の伝記を読んでいるような筆力が凄まじいです。

 

【一日一新】

くら寿司 ワイン

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