銀行員から「この経費を削減して欲しい。」などと指示を受ける前に動くべきだといえます。
銀行員は期待に満ち溢れて訪問をしている
「銀行員が会社に訪問に来る。」
という場合には、その銀行員は前向きな意図を持ってくることの方が多いといえるかもしれません。
「そろそろ新規の資金需要の提案を行いたい。」
「何なら金融商品の購入見込みはどうか。」
「何としてでも来年の新卒社員の給与口座を。」などというように、
「今日で何かしらの成果を支店に持ち帰らなければ。。。」といったことを考えて銀行員は担当先を訪問している場合も少なくないといえます。
このような「前向きな提案を持って行ったにもかかわらず社長と会えなかった。」という場合には、
諦めが悪く「改めて別の時間帯に再度訪問する。」といったことや「日を改める。」ので銀行員も特に深く考えることはないものです。
ただ「業績のモニタリング。」のために訪問をしてくる銀行員も担当先の業績によってはあったりするものです。
銀行員はなぜ経費についてとやかく言うのか
「提案を持って来るわけでもなく業績のことを深く聞いてくる。」
「なかでも経費の削減にうるさい。」などというように、銀行員が打ち合わせのなかで経費ついて細かな指示を出すこともときにはあったりするものです。
では、なぜ銀行員が経費について事細かな指示をするのかを挙げていきます。
担当の銀行員だけの意思ではないから
「いまの担当が経営にかなり口出しをしてくる。」
「特に経費について削減しろとうるさい。。。」などということを感じている社長もいるものかもしれません。
たしかに、銀行員の中には「若いくせにかなり上から目線。」で対応してくる担当者もいたりするものでしょう。
そのような上から目線で来る銀行員に対しては同じ土俵に上がるのではなく、冷静に淡々と対応をしていけばいいといえます。
銀行員というのは数年単位で人事異動を繰り返していくものなので、
「この銀行員との付き合いもあと数ヶ月程度。」などと考えて無用な争いを避けていくべきでしょう。
とはいっても「事業計画書の提示依頼や経費削減などの依頼。」を受けているのであれば、それは態度が大きい銀行員だからというわけではありません。
なぜなら、そのような資料の提示や行動の結果を求めるというのは銀行内部(上司など)の指示であることも少なくないからです。
「銀行内部を説得させるだけの資料や行動の結果がほしい。」
ということからの細かい指示となるので、その依頼に応じなければ今後の取引にも影響が及ぶと考えた対応をとるべきでしょう。
将来的な資金繰りを懸念しているから
「来期は必ず役員報酬を下げて欲しい。。。」
などという経費削減に関する依頼を銀行員から受けることもあったりするものでしょう。
この場合には「経費削減を実行しないと資金繰りが行き詰まる。」との考えから銀行内部でも話し合った上で提案しているともいえます。
そして、このような提案を蔑ろにしていると、
「銀行からの指示を聞かない社長。」などというようなレッテルを貼られて、新規の融資取引が行いづらくなることもあるものです。
だからこそ、銀行というのは「お金だけではなく情報も蓄積されている組織。」だという認識はしておいたほうがいいといえます。
とはいっても「その提案が銀行員独自の意見なのか銀行内部の意見なのか。」の判明が難しいこともあったりするものでしょう。
もしかしたら「今回の提案は、銀行内部の意見ではなく担当者の独断で、うちの会社へ経費削減の要請をしているようだ。」
といったように、銀行内部の意見ではなく担当者の裁量で行っていることもあったりするものです。
もし、その銀行員独自の提案だったとしても「社長をいじめるため。」というよりは、
「会社の資金繰りを考えて。」という認識で経費に関する助言をしているものだといえます。
事業を営んでいると、
「プライベートなお金以外にも会社のお金も自由に使えるからサイフは2つ。」などと感じることもあったりするものかもしれません。
たとえば「ほぼ100%プライベートな海外旅行だけど、視察という名目で。」ということにして経費にすることもあったりするものでしょう。
そのような「本来には事業に関係ない」
と感じるような経費が決算書に紛れ込んでいるかどうかは見極められてしまう場合もあるものだといえます。
そして、そのような支出が事業に悪影響を与えることを懸念しているのも担当の銀行員なのです。
だからこそ業績の報告を銀行にする必要がある
「銀行員から経費についてとやかく言われる。」
というのは、銀行融資取引をしているとあったりするものかもしれません。
また、そのような助言を受けるのは、
「損益計算書が赤字に陥っており、このままいくと債務超過も免れないかもしれない。」などという懸念を担当の銀行員や銀行内部の人間が考えているからだともいえます。
なので、銀行員から耳障りなことを言われたくないのであれば、
「言われる前に説明する。」というスタンスを貫いていくべきだといえます。
今後の銀行融資取引は、人口減少とともに担当の銀行員との人間関係が疎遠になっていくことも想定されるものです。
また「数字の意図を読み込めないAIのみによる審査。」という融資商品も増えていくものでしょう。
そのようなことが想定されているなかで、銀行からの継続的な伴走支援を受けるためには、
「経費の多寡について指摘されたらもうおしまい。」だと考えて取引を深耕していくべきです。
「業績を定期的に報告し、事業計画や資金繰り計画を順次提示。」しながら資金繰りの安定化を図るべきだといえます。
まとめ
「銀行員に言われる前に言う。」ということを実践しなければ、経費について事細かな指示を受けることもあるものです。
【おわりに】
年内の打ち合わせが今日で終わったので、あとは法定調書をひたすら仕上げていこうかなぁと。
【一日一新】
ファンタ ミステリーブルー