「銀行の対応が冷たい。」と感じる原因はどこにあるのかということを書いていきます。
できることならすべての会社に融資を実行したい銀行員
「雨の日に傘を取り上げる。。。」などとも言われることのある銀行。
その銀行業務のなかでもメインの仕事のひとつとなるのが融資業務だといえます。
だからか「手持ちの融資案件と実行予定金額はいくらなのか。」
「今週新規獲得した融資見込み案件は何件なのか。」
「あの融資稟議書類はいつ回覧できるのか。」
などというやり取りが、融資をメインとして取り扱う銀行の部署では頻繁に行われているものです。
そして「今月実行予定の融資案件はかなり寂しいなぁ。。。」ということがあると、肩身が狭くなるともいえる銀行員。
その融資業務で、人事査定が変わるともいえるなかでの銀行員というのは「融資案件はいくつも抱えていたい。」などと考えているといえます。
なぜ銀行は社長の会社に冷たいのか3選
それでは「融資業務をメインとしている銀行員は、みんな融資案件にウェルカム。」のはずなのに、
「なぜ銀行は社長の会社に冷たいのか。」といえる理由を3つほど挙げていきます。
取引銀行を間違えているから
事業を営んでいると、
「取引先はなるべく大きな会社の方がいい。」ということを考える場合もあるものでしょう。
そして「取引銀行〇〇メガバンク。」などというように、
「会社のHPに日本の一流メガバンクを掲載しておきたい。」といった理由からもメガバンクと取引を好む社長もいるものかもしれません。
たしかに、取引先の都合や為替取引にはメガバンクの方が向いているということもあったりするものでしょう。
とはいっても、多くの企業に取ってメガバンクは融資取引をするには大きすぎる銀行だといえます。
「日本の企業で年商10億円以上の会社は約1割。」などと言われていても、
「年商10億円程度の会社でもメガバンクとの融資取引は向いていない。」ともいえるのです。
なので、年商が10億円前後までの会社がメガバンクと融資取引をしていても冷たい対応を取られるといえます。
なかには「メガバンクだと信用保証協会付き融資も地銀や信用金庫より金利が低い。」ということで、
プロパー融資が受けられなくても、メガバンクとの取引を好まれる社長もいたりするものかもしれません。
ただ、メガバンクの銀行員とすれば、
「年商10億円前後くらいまでの会社であればノルマ達成に対して微々たる影響しかないから時間を使っていられない。」
というスタンスになってしまい、人間味のある対応を望むことは難しいといえます。
だからこそ「じぶんの会社と融資取引を行なう銀行の規模。」にも戦略を持つ必要があるのです。
決算書に銀行が嫌がる科目(役員貸付金など)が記載されているから
「取引銀行は地銀や信用金庫なのに、うちの会社に冷たいんだよなぁ。」ということを感じる場合もあったりするものでしょう。
「会社の規模と金融機関の規模がマッチしているにも関わらず、銀行が冷たい。。。」ということもあったりするものです。
そして「決算書は一応黒字なんだけどなぁ。」という場合にもかかわらず、銀行員の冷たさを感じることもあるものかもしれません。
このように「取引銀行も適正規模で赤字決算でもないのに銀行が冷たい。」
と感じる場合には、決算書の中身が良く思われていないからということもあったりするものです。
たとえば、銀行員が決算書のなかで目にしたくない科目を挙げるとすれば「役員(社長)貸付金。」というものがあるといえます。
役員貸付金というのは「会社から社長がお金を借りている。」ということを表している科目。
そんな役員貸付金には、
「あぁ、たしかにいま会社のお金をちょっと借りているんだよね。。。」といったこともあれば、
「じぶんも意味がよくわかってないんだけど、役員貸付金が載っちゃってるんだよね。。。」ということがあったりするものかもしれません。
ただ、銀行というのは「会社のお金と個人のお金は厳密に分けるべき。」という考えを持っているものです。
にもかかわらず「役員貸付金」が決算書に記載されているということは、
「お金の管理が杜撰な社長が経営している会社。」だという認識を銀行員は持ってしまうといえます。
さらには「うちが融資した事業用資金の一部を社長が個人的に流用している。」などというように、
「資金使途違反を疑う。」のも役員貸付金が決算書に記載されている際の弊害だといえるでしょう。
なので「決算書に役員貸付金が載っているのはかなりまずい。。。」と考えて、決算対策をすべきだといえます。
「役員貸付金はいつ解消されるのか。」といったことも銀行員は求めてくるので、必ず返済計画を示しながら対応をしていくべきでしょう。
「決算書が銀行にどのような印象を与えるのか。」
ということを考えて銀行対応をしなければ、経営者保証を外す難易度は高まるばかりですし、銀行の対応も冷たくなるばかりだといえます。
銀行員に会うたびに融資をして欲しいと懇願しているだけから
銀行員というのは、
一旦営業店を飛び出したら「できる限り融資案件を持ち帰りたい。。。」などという希望を持ちながら日々の営業活動をしているといえます。
そのような銀行員の特性を理解しているからか、
銀行員に会うたびに「運転資金を貸して欲しい。。。」などと伝える社長もいたりするものです。
そして、そのようなセリフから銀行員が親身になって動いてくれることもあったりはするものでしょう。
とはいっても、多くの銀行員は「融資を申し込むなら明確な資金使途と返済原資を示して欲しい。」ということを考えていたりするものです。
なので、融資の申込みというのは、
「いつまでに、いくら必要で、どのような融資の種類で、返済原資は何か。」というものを自ら示す必要があるといえます。
にもかかわらず、会うたびに「融資をして欲しい。」というセリフだけであれば、
「会うたびに本気なのか冗談なのかわからない話をしてくる面倒な社長。。。」などという印象を持ってしまうこともあったりするのです。
銀行融資を受けたいのであれば、事前準備は怠るべきではないでしょう。
少なくとも、必要金額については明確な論拠が必要だといえますし、できる限り書類を準備して銀行員に渡すべきだといえます。
「融資をして欲しい。」という言葉だけで、
銀行員に求められた資料を提出することがないのであれば、銀行員も徐々に冷たい対応を取ってしまうものです。。。
「銀行員は常に融資を実行したいと考えている。」といっても、
それ以上に「じぶんが担当している間には焦げ付かせる(貸し倒れる)わけにはいかない。」ということも考えているともいえます。
だからこそ「この資金は絶対に必要で、うちに融資をしても焦げ付くことはない。」ということを具体的な論拠を持って銀行員に説明すべきなのです。
まとめ
思い当たる節を探ってみましょう。
【おわりに】
クレジットカードをゴールドかプラチナにしようかと検討しているのですが、調べれば調べるほど何がいいのか全然わからず。。。
いまのメインカード(年会費無料のもの)も常時1.2%還元で、その会社の経済圏を利用すると10%以上ポイント還元される場合もあるので不満もないといえばないのですが。。。
【一日一新】
ミスタードーナツの福袋