「どうせ信用保証協会付きだろ。」と考えて担当の銀行員を蔑ろにしてはいけない理由

「うちは信用保証協会付き融資だから目の前にいる担当の銀行員なんて関係ないっしょ。。。」

などと考えるのはやめていきましょう。


日が落ちるのが早くなった気が@都筑PA。


銀行融資のメジャー商品といえる信用保証協会付き融資


「銀行融資を受ける。」という際には、

信用保証協会の保証を担保とした融資のほうが、プロパー融資よりもメジャーな融資形態だといえるでしょう。

だからか「銀行融資といっても結局は保証協会次第でしょ。。。」と考える事業者の方もいるかもしれません。

それこそ、新規開拓にやって来た銀行員に「うちは協会の枠がいっぱいだよ。。。」などと伝えると、

「2度とその銀行員が訪問に来ることはない。」などということもあったりするものです。

すると、さらに確信するのかもしれません。

「銀行は融資の審査なんかしていないんだろう。」と。

そして、そのようなことを感じているからか「担当の銀行員を蔑ろにする。」ということもあるかもしれません。

とはいっても、銀行融資対応において目の前にいる担当の銀行員の存在を蔑ろにしてはいけないといえます。



「どうせ信用保証協会付きだろ。」と考えて担当の銀行員を蔑ろにしてはいけない理由


それでは「どうせうちは信用保証協会付き融資だから。」と考えて、目の前にいる銀行員を蔑ろにしてはいけない理由を挙げていきます。

実際に融資の審査をするのは信用保証協会ではなく銀行だから

「どうせうちの融資は協会付きだから銀行は審査をしないんでしょ。。。」

などということを考えて、担当の銀行員に融資対応を行うこともあったりするものかもしれません。

ただ「信用保証協会付き融資。」

といっても、実際にその融資をする資金を用意して貸し付けるのは銀行です。

なので「協会付き融資」といっても融資の回収可能性への責任を取るのは、実際にお金を出すその銀行だといえます。

にも関わらず「保証協会の判断がメインなんだから早く協会に書類を上げろよ。。。」などという態度を取っていると、その銀行員のやる気はなくなってしまうものです。

たしかに、コロナ融資などの「信用保証協会の保証が100%付いた融資。」であれば、

銀行員も「それほど熱心に審査をせず、受けた申込みをひたすら保証協会に上げていく。」ということもあったのかもしれません。

とはいっても、平常時の協会付き融資というのは、

返済可能性があるのかどうかの判断。」を決算書などの数字や社長の人柄などから審査して、銀行が融資の可否を決めるものです。

すると目の前の銀行員に、

「どうせ協会付きだから銀行は対して審査をしないんだろ。。。」というような態度を取っていると、受けられる融資も受けられなくなることもあるといえます。

信用保証協会の枠が空いているかは関係ないから

「保証協会の枠にまだ空きがあるから融資は受けられるだろうなぁ。。。」と考えて銀行に融資の申込みをしたとしても、

その銀行員が「保証協会にその案件を必ず上げるのか。」といえば、そうとも限らないといえます。

銀行員とすると、たとえ保証協会の枠が空いていたとしても「この融資は取り扱わない。」ということはあるものです。

だからこそ「保証協会の枠が空いているから。」といっても、担当の銀行員への資金使途などの説明を怠ってはいけないといえます。

銀行というのは「その融資案件を取り扱うかどうか。」といったことは、支店の内部で日々頻繁に情報のやり取りがされているものです。

そして、信用保証協会に持ち込むまでもなく、

「この取引先は保証協会の枠は空いているけど、いまは融資をしない。」といった判断になることもあるといえます。

なぜなら、保証協会の枠よりも銀行内部の審査における判断の方が重視されるからです。

なので「保証協会の枠はまだ空いているし。。。」と考えて、担当の銀行員に融資申込み理由などの説明を怠ると、

その融資申し込みは「信用保証協会を経由することなく銀行内部で否決されている。」場合もあるといえます。

プロパー融資の道がさらに遠のくから

銀行員にとって接しやすい会社というのは、

「積極的にコミュニケーションを取ってくれる社長がいる会社。」だといえるものです。

たとえば、融資案件を進めている際に、

「社長の個人資産について質問をしても積極的に回答してもらえる。」といったことや、

「質問するまでもなく事業動向について、資料を提示しながら説明をしてくれる。」という会社ほどありがたいものはないといえます。

ただ「銀行融資はいつも協会付き。」という会社ほど、

「銀行員に対する業績の説明や資金使途の根拠などのコミュニケーションが不足している。」といえるものです。

それこそ「プロパー融資を受けている会社ほど定期的な業績の報告。」があるものですが、

「融資はいつも協会付き。」などという会社ほど業績の報告はないといえるかもしれません。

なので「ある程度の売上規模になっているのに融資はいつも協会付き。。。」

となっているのは「担当の銀行員とのコミュニケーションが不足しているから。」という場合もあるものです。

「銀行に業績の報告をしても、それほど今後の融資には影響しない。」

などと考えて担当の銀行員を蔑ろにしていると「プロパー融資の扉は開かれない。」といえるでしょう。

だからこそ銀行融資対応というのは、担当の銀行員にじぶんの会社のファンになってもらうような対応をすべきだといえます。

「どうせ、うちはいつも協会付きだし。」

となってしまうのは「担当の銀行員への対応が甘いから。」ということも考えられるものです。


まとめ


「どうせ、うちは保証協会付き融資しか受けられないから。」

などと考えて、銀行融資の対応をするのは控えていきましょう。


【おわりに】

東名高速道路の大和トンネル付近を車で走っていると、

飛行機やヘリコプターが「こっ、これはもしかしたら墜落しているんじゃ。。。」というくらいの低空で飛行していて、いつもびっくりするよなぁという。。。


【一日一新】

あること

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