「赤字決算だけど銀行融資が受けられた。」
ということもあるものです。
そんな「赤字決算なのに融資を受けられた。」ときこそ、お金の使い道には注意すべきだといえるでしょう。
赤字の状態で融資を受けられたならいつも以上に慎重になるべき
「前期の決算書は赤字だったけど銀行融資を受けられた。」
というようなこともあるでしょう。
そして、融資が受けられたことで資金繰りにひと息つけて安心することもありますよね。
とはいっても「銀行融資を受けられたから。」ということで気持ちを大きくしすぎてはいけません。
銀行が融資をするということはその事業の可能性を見込み、
「この会社の事業を支援したい。」と考えて融資を実行したといえます。
なので「銀行から融資を受けたお金」というのは、事業を強くするために使わなければなりません。
赤字決算で銀行融資を受けた場合にはこんな無駄遣いに注意すべき3選
「これでひと息つけた。」
と銀行融資を受けた際には考えることもありますよね。
とはいっても、赤字決算にも関わらず銀行融資を受けた場合には、
「気が大きくなったことで、こんなお金の使い方をしてはいけない。」というものを挙げていきます。
役員報酬を増額する
「前期は赤字だったけど、本来の実力を出せばうちは十分に黒字化できる。」
「それにしても役員報酬をもっと取りたいんだよなぁ。」
「よしっ。銀行融資が受けられたから役員報酬を増額しよう。」
ということを考えられる方もいることでしょう。
たしかに前期が赤字だったとしても、
「今期以降は黒字見込みで、節税対策も考えて役員報酬を増額する。」ということは、悪くはない手段だといえるかもしれません。
とはいっても「当初は黒字見込みだったのに役員報酬の増額が影響し、今期も赤字になってしまった。」
ということで「役員報酬の増額も影響し2期連続赤字。」になると、銀行から次回以降の融資を受けることは難しくなるといえます。
なぜなら「赤字にも関わらず支援したのに役員報酬を増額するとは、あの社長は真剣に事業を営んでいない。」と銀行員に考えることになるからです。
「日常生活面でやむを得なく役員報酬を上げざるを得なかった。」
ということもあるかもしれませんが、
「赤字決算が続いている中で役員報酬を増額する。」のは、銀行員に対してマイナスの印象しかあたえません。
なので、前期が赤字決算だったのであれば、銀行融資が受けられたからといっても役員報酬を増額すべきではないといえます。
「本気で事業を営んでいるのであれば、黒字化した上で役員報酬を増額すべきだ。」
ということを銀行員は考えているものです。
高級輸入車を買う
「じぶんは社長だから高級輸入車に乗るのは礼儀のひとつだ。」
という考えで、高級輸入車を社用車として使うということもあるでしょう。
たしかに、経営者という立場にいるのであれば、ある程度質の高い車に乗る意義というものもなくはないといえます。
とはいっても、赤字決算にも関わらず銀行融資が受けられたことで、
「本業とは関係ない高級輸入車を買ってしまった。」
という場合には、銀行員から「本気で事業を行っていない経営者。」だと見なされてしまいます。
なので、決算書が黒字化できるまでは「高級輸入車を買うべきではない。」といえます。
もし「絶対にこの輸入車に乗りたい。」
ということを考えているのであれば、その期の決算書は黒字であるべきです。
「礼儀」として高級輸入車を乗るには、その事業が黒字である必要があります。
決算書が黒字であるからこそ、銀行員もその事業を評価することになるのです。
決算書が赤字にも関わらず労力をかけて融資をした銀行員からすると、
「高級輸入車を買った。」ということは、非常に印象が悪くなるといえます。
「あの社長は事業に集中せず、じぶんの欲望に勝てない経営者。」
と見なされてしまうと、次の銀行融資は受けにくくなるといえるものです。
生活費や遊興費に使う
「決算が赤字だったけど銀行融資が受けられた。」
「だから今期は研修という名の旅行にいっぱい行こう。」というような、
「本来の事業とは直接関係ない遊興費や生活費に事業資金を使っている。」というのも銀行員からの評価は悪くなるといえます。
「研修旅行は節税になるから無駄な支出ではないでしょ。」
ということを考えるかもしれませんが、
「前期が赤字決算となっている場合には、節税などということを気にしている場合」ではありません。
事業というのは赤字であったとしても資金があれば続けていけるものです。
とはいっても「銀行融資を受けたことにより得たお金。」というのは、
返済をしなければならないものですし、今後も定期的に借り換えていく必要があるものだといえます。
それなのに「銀行融資で得たお金を事業資金とはいえない生活費や遊興費などに使ってしまう。」と、
やはりその後も赤字となってしまうといえるでしょう。
「いやいや交際費を使うことによって、じぶんの視野が広がり事業も強くなっていくはずだ。」
ということはないとはいえません。
しかし、赤字にも関わらず銀行融資が受けられたということは「最後のチャンス」だともいえます。
その最後のチャンスとなる銀行融資で得たお金を、
「事業とは関係ない支出で消費。」してしまっては黒字化できず、次の銀行融資を受けることがかなり難しくなるといえるでしょう。
まとめ
赤字会社であるほど、銀行融資が受けられたりすると、
「本来の事業資金の使い道としては正しくないように思える使い方。」
というようなことをしている事業者の方も少なくないように感じます。
なので「赤字なのに融資が受けられた。」ということを喜ぶのではなく、
赤字にも関わらず融資が受けられたというのは、
「これが最後のチャンス。」だと考えて、事業のために真剣にお金の使いみちを考えるべきです。
そして、無駄なお金を使わないためには、
「融資を受けたお金は別の口座に分ける。」
などということをして「普段は目に見えないところに置いておく」というのもひとつの手だといえます。
【おわりに】
今日の横浜はかなりの大雨でした。
その雨の音が大きすぎてYouTube撮影を諦めました。。。
やはりブログの方がどんな環境でもできるものだなぁと。
【一日一新】
ローソン 中身たっぷりホイップあんぱん
