「一所懸命やってるんだけど、いまいち売上が低迷してるんだよなぁ。」
そのような状況では、やらないほうがいいこともあります。
事業にはうまくいかないときもある
「最近何をやっても、いまいち数字に結びつかないなぁ。」
という時期も、事業を営んでいるとあることでしょう。
そのような売上が低迷しているときほど、
「いままで以上に色々なアイデアが出てくる。」ということもあるかもしれません。
とはいっても、売上が低迷しているということは、長期的にはお金は減少に向かっているといえます。
なので、取るべき手段を間違えてしまうと、より事業の状態が厳しくなってしまうので注意が必要となります。
売上低迷期にやってはいけないこと3選
それでは、売上が低迷しているときにやってはいけないことを3つほど挙げていきます。
銀行借入の繰り上げ返済する
売上の低迷が続くと「お金」も減っていくことになるといえます。
そのお金の減少を確認していると「経費にもならない銀行融資の返済額」が鬱陶しく感じることもあるでしょう。
「これだけ銀行融資の返済のために支出しているのか。」ということを。
そうすると、「手持ちのお金がある間に銀行借入の繰り上げを返済しようかなぁ。」
といったことを考えるかもしれません。
たしかに、銀行借入れの返済は借入時に収入にならない代わりに、返済時には経費にならないものです。
なので、「経費にならない支出をするなんてもったいない。」ということを考えるのかもしれません。
「銀行借入れの返済は気持ちが悪いなぁ。」と。
とはいっても、売上が低迷していてしばらくは我慢のときを迎えるのであれば、
お金はなるべく多く持つようにしましょう。
銀行借入の繰り上げ返済にお金を使ってしまうと、まとまったお金が流出してしまいます。
売上が低迷しているときこそ、
「繰り上げ返済をするのではなく、それとは反対に銀行融資を受けてお金を持っておくべき。」なのです。
銀行借入の返済というのは、毎月の分割払いにきっちりと返済していれば、売上が低迷していても一括返済を求められることはありません。
売上低迷期には「銀行借入の返済が気持ち悪いから繰り上げ返済をする。」
のではなく「銀行から融資を受けてより多くのお金を持っておく。」という姿勢でいきましょう。
銀行融資を受けずに設備投資をする
「いまの低迷期を脱するには、最新の設備を入れるしかない。」
といったことを考えることもありますよね。
売上が低迷しているというのは、
「自社の製品や商品が市場のニーズにあっていないから販売が伸びない。」といったことや、
「コストがかかり過ぎている。」ということなのでしょう。
なので「市場にマッチしていない設備を入れ替える。」というのは悪い手段ではないはずです。
とはいっても、その設備投資を自己資金で行なってはいけません。
「売上が低迷しているし、失敗したときのリスクを低くするために今回は自己資金でやる。」
と考える気持ちもわからなくはないです。
ただ、銀行というのは「設備投資を行いたいから融資の申込みをしたい。」といった資金使途には前向きになりますが、
「設備投資をしたんだけど、いまいち売上が伸びずに業績が危ないから融資をして欲しい。」
といった資金使途では、銀行融資を受けられる可能性がかなり変わってくるといえます。
設備投資を行うなら「まずは銀行に対して設備資金を資金使途とした融資を受ける。」ように動くべきでしょう。
希望的観測で人を雇うこと
「もう少し人が増えたら売上が増えるはずなんだよなぁ。」
というようなことを考えることもあるでしょう。
たしかに「店舗展開しているわりには従業員数が少ない。」といったことや、
「事務員は揃っているけど営業が少ない。」といったこともあるでしょう。
なので、「人さえいれば。」と考えることになるのかもしれません。
とはいっても、売上が低迷しているときには、売上の変動に関わらずかかってくる固定費を増やし過ぎてはいけないものです。
そして、人件費というのは基本的には固定費ということになります。
売上が低迷しているのに固定費が増えてしまうと、より業績が低迷しお金も減っていくことにもなります。
また「従業員。」といっても、それは「意思を持った人間。」でモノではありません。
人間なので、仕事を覚えるまでに時間がかかります。
意思を持っているので「せっかく育てたのに辞めてしまう。」ということもあるでしょう。
それにも関わらず、意思を持った人間をモノのように、
「雇さえすればなんとかなる。」というようなことを考えるべきではないでしょう。
売上が低迷しているときこそ、固定費の無駄に気をつけるべきですし、
「人をモノのよう。」に考えて、固定費である人件費を増やすべきではないといえます。
まとめ
売上が低迷しているときほど「打開策を必死に探す」ことになりますよね。
そして、どのような手段を取るにしても、順番を間違えないように対応をしていきましょう。
【おわりに】
東京地方税理士会の事務局もコロナで一時閉鎖とのこと。
真夏でも感染が収まらないというのは、改めて怖いなぁと。
【一日一新】
新東名 駿河湾沼津SA上り
