事業を始めてみると、やることがいっぱいありますよね。
その創業時こそ「銀行融資を受けておくべきだ」という理由を書いていきます。
事業には立替え払いが多くあるから
創業時にどれだけ創業計画を練り上げても、事業を始めると「思ってもみなかったような」支出が出てくることがあります。
たとえば、
「買う予定のなかった、PCを買わなければならなくなった。」
「使えると思ってインストールしたソフトが、合わなかったため別のソフトにした。」
といったように、創業計画には想像できなかった支出というものは、どうしても出てきてしまうものです。
さらに厄介なことが、「売上は順調なはずなのにお金が足りない」という、お金になるまでの資金サイトの問題です。
たとえば、
- 4/20に売上
- 5/31に9/30払いの受取手形を貰う
- 9/30に入金
というような取引だと、売上代金の入金まで約5ヶ月半待たなければなりません。
この5ヶ月半の間にも、仕入代金や家賃、ときには従業員への給与も支払わなければなりません。
それまでの間も、当然お金が必要になりますよね。
多くの業種では、資金サイトというものが生じてしまうもの。
だからこそ、資金サイトの穴埋めとして銀行から創業融資を受けておくべきなのです。
その運転資金は、次のような計算式が使われることが多くあります。
もし、この運転資金が1,000万円になることがわかっている場合には、創業時に1,000万円の銀行融資を受けたほうがいいといえます。
事業のチャンスを逃さないため
「じぶんには、世の中を驚かせる事業のアイデアがある。」
「そのためにいま、お金を貯めているんだ。」
こういった話を聞くと、「コイツ頑張っているなぁ」とは思います。
とはいっても、お金を貯めている間に、
「他人がその類まれなるアイデアを思いつき、事業を始めてしまったら。。。」
せっかくのチャンスを失うことになります。
この事業のチャンスを失わないためには、銀行融資を受けて創業し、事業の展開を早めるべきなのです。
「お金が貯まるまで待っている。」
といっても、時間はどんどん流れていきます。
創業時に銀行融資を受けておくことで、チャンスの時間を失わずにすみますし、お金を得ることができます。
人生には、それほどチャンスは来ないものです。
もし、そのチャンスを掴めそうならば、創業融資を受けてなるべく早く事業を始めるようにしましょう。
お金が貯まるまで待ってくれるほど、世の中は甘くないといえますから。
万が一の事態に備えるため
「銀行融資を受けろといっても、銀行融資は利息の支払いがもったいない。」
「だからなるべく、銀行のちからを借りずに創業する。」
たしかに、事業ではムダな支出は避けたほうがいいといえます。
しかし、一旦事業を始めてみると、
「当初の売上予想で、大口取引先となるはずだった取引先との取引が急に終わってしまった。」
というようなことも起こりえます。
また、万全の準備をして始めたのに、「地震などの災害で材料が入ってこなくなった。」
「新型コロナウイルスの影響で、人の流れが変わってしまった。」
などといったように、万が一ということが起こり得るものです。
銀行融資の利息がもったいないからと、銀行融資を受けずにいつもぎりぎりの資金繰りでいると、すぐに事業が行き詰まってしまいます。
また、
「事業を始めて3年。何とかぎりぎりの資金繰りでやってきたけど、もう銀行融資を受けなければやばい。」
といった状態で、銀行融資の申込みをしても融資を受けることは難しいものです。
だからこそ、創業時に融資を受けておいて、自己資金をうまく貯めておきながら事業を営むべきなのです。
「利息がもったいない。」
「自己資金でイケるところまでいく。」
という考えだと、万が一が起きたときには事業が窮地に追い込まれてしまいます。
まとめ
事業を始めようとしているときほど、お金をできるだけ多く持ち、こころに余裕を持たせるべきです。
その手段として、銀行融資を受けることを選択肢にすべきです。
いざというときに銀行は融資を出しにくいものですが、明確な事業計画がある創業時には銀行融資は受けやすいものですから。
【おわりに】
欧州サッカーのスーパーリーグ構想。
サッカーに限らず、個人やチームが強くなると既存の組織に不満を持つといったことはわかります。
わたしも開業したことで得たものは多くありますし。
だけど、めったに観られない他国の強豪と対戦するから、欧州チャンピオンズリーグは面白いんですよね。
資金配分がうまくいっていないのであれば、そこを改善してチャンピオンズリーグを存続させたほうが観る側にとっては幸せです。
わたしにファイナンス面のアドバイスを求めてこないかな。。。なんてね。
【一日一新】
ニューヨークパーフェクトチーズ