売れない在庫は赤字覚悟で売り切るべき3つの理由

売れると見込んで仕入れた商品や製品。

「売れると見込んだ」ものなので、愛着もありますよね。

だからといって、ずっと在庫のままにしておくべきではありません。


不動産も赤字でも売る。


事業の醍醐味は目利き


事業の醍醐味のひとつは、「売れる見込みがあるものを仕入れて、売る」ということですよね。

「目利きをもった、じぶんにしかわからないルートがある。」

「これから流行りそうなものを見つけられる自信がある。」

などといったように、「これは売れる」と考えたので、仕入れを行うことでしょう。

そして、その仕入れたものが思い通りに売れなくても「腐るもの」でなければ、

「永遠に在庫として置いておく」ということができます。

「また流行が来るまで、置いておく。」

「値引き販売なんて、負けた気がするから置いておく。」

理由は様々でしょうが、在庫として置いておくということはあるものです。

在庫というと、ただの「モノ」に感じているのかもしてませんが、それはすべてお金です。

もし、目利きに失敗をして不良在庫になってしまったら、赤字でも売ってしまうべきです。



売れない在庫は赤字覚悟で売り切るべき理由


それでは、売れない在庫があるなら赤字覚悟で売り切るべき理由を挙げていきます。

倉庫代がかかるから

在庫を置いておくには、その場所が必要になります。

特に倉庫などを借りていると、「売れない在庫のためにも家賃を支払っている」ということが生じてしまいます。

「いやいや、うちの倉庫は大きいからまだまだスペースに余裕があるよ。」

と思われるかもしれませんが、それならばそもそも「もっと小さい倉庫で十分なのではないか」と考えてみるべきです。

また、在庫のために倉庫を借りていないといっても、オフィスに在庫を置いていたりすると、

「オフィスが手狭になってきたから、もっと広いオフィスに移転しようかな。」

といったようなことも、考えてしまうものです。

モノを置くには、その置き場所が必要です。

売れない在庫を持ち続けていることで、その在庫を置くスペースが必要になり、

「売れない在庫のために」わざわざ、その家賃を日々支払っているということになります。

「赤字で売れよと言われてもなぁ。。。」

と感じるかもしれませんが、在庫を置いておくことで、日々追加の経費がかかっています。

売れない在庫ために、さらに追加の支出を避けるためには、たとえ赤字だったとしても「さっさと」お金に変えるべきです。

人件費がかかるから

在庫を置いておくには、倉庫などのスペースが必要になりますが、それに付随して在庫を管理する人件費もかかっていることになります。

在庫があることで、

「売れる状態で、保管できているのか。」

「適正な数がきちんとあるか。盗難されていないか。」

などといったように、在庫の確認ということにも人手がかかるものです。

また、たとえば「適切な温度で管理しなければならない在庫」であれば、その温度管理などに人件費や空調費などもかかってくるものです。

「在庫はモノだから、家賃くらいしか追加の経費はかかっていない。」

とおもっていても、意外に人件費などもかかっているものです。

人件費をムダなところにかけないためにも、「売れない在庫」として長く持つことはやめるべきです。

売れるかどうかわからない在庫を持ち続けると、「こころも落ち着かない」ということで、ムダな疲労も増えてしまうものです。

税金が減るから

不良在庫を在庫として持ち続けると、お金にもなりませんし、お金が出ていくことになります。

しかし、その在庫に見切りをつけて赤字で売ると、

仕入金額 > 売上金額

となり、損をすることになりますよね。

売ったことによって損をするので、

「在庫として持ち続ける。」

という選択をしているのかもしれませんが、赤字で売ると、赤字なので税金が減るという効果があります。

特に、「今期は想定外に黒字が出て、税金の支払いがやばいかもしれない。」

となっているのであれば、

「不良在庫を赤字で売る。」

「不良在庫を処分する。」

ということで損失をつくり、税金を減らしましょう。

赤字販売をすることでお金が手に入り、税金が減るだけではなく、今後もかかるであろうムダな支出も減らすことができます。


まとめ


思い入れがある商品だからといって、在庫として持ち続けていると、知らない間に追加のお金がかかっているものです。

ムダな経費や、時間を使わないためには、旬が過ぎてしまった在庫は赤字販売をしましょう。

赤字で売ることで、お金になり税金が減りますし、何よりも気分もスッキリすることになります。


【おわりに】

今日(2021年4月15日)が確定申告の期限でした。

ひとつ確定申告の話を。

約1万人分の確定申告書類に「税理士としてハンコを押す」だけで、売上として5,000万円を受け取るというプロジェクト。。。

このような話って本当にあるものなんだなぁと。

5兆円じゃなくて、5,000万円ですからね。。。やらないっすよね(やってはいけないことですし)。


【一日一新】

あること

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