「去年は賞与を貰ったんだけど、今年は貰えない。」
なんてことになると従業員としては、「仕事のやる気が失われる」ということになったりしますよね。
とはいっても、会社とすると賞与は一時的に多額の資金が出ていくので悩ましいもの。
だからこそ賞与の支払いは、銀行から賞与資金として融資を受け、資金繰りを平準化することをおすすめします。
賞与の支払いは、資金繰りを痛めることがある
「今期ここまで順調に来ていて、従業員に賞与も払えそうだなぁ。」
でも、「来月のまとまった入金がないと、今月の賞与の支払で一時的に資金繰りは不安になるなぁ。」
といったように、「損益計算書の業績が好調だから賞与を支払いたい。」
それも、「よくやってくれた従業員のために、前期よりもプラスして賞与を支払いたい。」
だけど、「資金サイトの関係で、資金繰りが不安になる。」
ということは、事業を営んでいるとよくある悩みのひとつですよね。
特定の月にまとまった金額を支払うことになる賞与の支払いは、資金繰り的には厳しいもの。
だからこそ資金繰りを安定させるためには、賞与の支払いは賞与資金として、銀行融資を受けながら支払うという財務戦略を取ったほうがいいのです。
賞与の支払いは、賞与資金として銀行融資を受けるべき理由
それでは、賞与の支払いは銀行融資を受けて行ったほうがいい理由を挙げていきます。
資金繰りを安定させるために賞与資金の融資を受ける
従業員に賞与を支給をしようとすることは、業績はいいから行うことだといえます。
ただ、業績が良いからといって、賞与の支払いで会社の預金残高を減らしすぎることは、危険なことです。
いつ何が起きるかわからないからこそ、「ある程度の預金残高を持っておく」というのが、資金繰りのコツになります。
なので、資金繰りを安定化させるために賞与の支払いは、銀行から賞与資金として融資を受けて支払うべきです。
「いやっ、銀行から借りてまで賞与を支払うのはどうなんだろう。」
とおもわれる人もいるかも知れません。
自己資金で賞与を支払うと、一括で資金が出ていってしまい預金残高が急激に減ることにもなりかねないもの。
それを賞与資金として6ヶ月間の割賦返済として融資を受けることで、支払いを平準化できることになります。
支払いを平準化しながら、預金残高を一定の水準でキープしておく。
この資金繰りの原則を無視してしまうと、
「来月の売掛金の入金まで、今月の賞与の支払いは待ってもらえないか。」
などとなってしまうと、従業員の志気にも関わりますし、業績も落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
賞与資金の融資を受けてかかる利息は、
「経営安定のための保険料」だと考え、支払いを平準化させることを重視して、賞与資金として銀行融資を活用しましょう。
賞与資金は、プロパー融資として受けやすく銀行融資の入り口になるから
銀行員が、新規開拓で使いやすいセールストークのひとつが、
「賞与資金はいかがですか。プロパー融資で対応できますけど。」
といったことです。
そもそも賞与を支払うというのは、業績がいいからということになるので銀行員としては、
「まずは短期資金として賞与資金の融資を行い、取引の深耕を図りながら、次の融資を狙う。」
ということを見込んでいます。
また、賞与資金は通常6ヶ月間などの短期資金としての融資になるので、銀行としても貸し倒れる心配が低い融資になります。
そのため、プロパー融資を行いやすい商品のひとつになります。
だからこそ、賞与資金をプロパー融資で受けておいて資金繰りを安定化させ、融資の返済実績をつくっておくということは、大切なことです。
特に、「いまいちいまの銀行との取引に納得がいかないことがある。」
ということを感じているのであれば、賞与資金として新規の銀行からプロパー融資で賞与資金を借りるというのもいい戦略といえます。
それによって、資金繰りも安定化させ返済実績をつくりながら、取引銀行を変えることもできますから。
ちなみに賞与資金はプロパー融資で受けるべきです。
賞与資金に信用保証協会の枠を使ってしまうことは、もったいないことです。
まとめ
賞与の支払いのために自己資金を使い預金残高を減らすなら、銀行融資を受けて賞与を支払うべきです。
「賞与を支払うのに銀行から融資を受けるなんて間違っていないか」といっても、そんなことはありません。
賞与の支払いこそ賞与資金として銀行融資を受けて、資金繰りを安定化させ、さらに銀行取引を深めて行くべきものなのです。
場合によっては、永遠に賞与資金を借り続けるというのもありですよ。
【おわりに】
マンガのドラゴン桜2が最終回を迎えました。
いやー、おもしろかったです。
娘に読んでもらうためにコミックも買わなきゃ。
株式投資に興味があって、やったことがない人がいたらこのマンガもおすすめです。
【一日一新】
サスナデリコム ハトオレ