このままでは、事業が行き詰まってしまう。
一発逆転を狙うしかない。
だから「宝くじに賭けよう。」は、経営でやってはいけません。
事業を営んでいると波はあるもの
事業を営んでいると、いいときも、悪いときもあることだとおもいます。
その際には、「あれをしておけばよかった、これをやめておけばよかった。」
と考えることもあるでしょう。
計画性を持って事業を営んでいても、予想外の波に飲み込まれるときもあるでしょう。
だからといって、じぶんの力が及ぶ範囲外の部分に頼りすぎるのは危険なことです。
「いま資金が足りない。」
「事業で取り返すのも厳しいかもしれない。」
こう思ったとしても、宝くじに資金繰りの命運を託してしまっては、事業継続はより難しいものになってしまいます。
経営で宝くじに賭けるのはダメな3つ理由
事業の業績が悪からといって、宝くじを当てて、起死回生を目指してはダメな理由について、説明していきます。
借りられるときに借りていないから
事業が行き詰まるのは、赤字になったから。
ではなく、資金が無くなったからです。
たとえ何期赤字が続いていても、資金が底をつかなければ、事業は永遠に続けることができます。
なら、「自己資金を多く貯めてから事業を始めたほうがいいよね。」と思うかもしれません。
それはそのとおりです。
ただ、「自己資金が貯まるまで、事業を始めない、新規事業を行わない。」
ということをしていると、その市場自体が無くなってしまい、活躍しようとしていた場所が無くなってしまいます。
だからこそ、時間を失わないため、市場を失わないために、銀行融資を活用して資金が枯渇しないようにした方がいいのです。
そして銀行融資は、「銀行が融資を実行しやすいときに借りておく。」
というのが、資金繰りの基本になります。
その融資が実行しやすいときというのは、決算書が黒字のときです。
銀行は「融資をするなら、融資したお金は必ず返してもらいたい。」と考えています。
なぜなら、「貸したお金が返ってこなくて、貸し倒れが続くと、預金者にお金を返すことができずに取り付け騒ぎになってしまう」からです。
なので、黒字のときに借りて、「問題なく返せますよ。」というアピールが必要です。
いま資金が必要かどうかではなく、「いつ経営危機がくるのかわからないから、あらかじめ借りられるときに借りておく。」
というのが、資金繰りの鉄則。
一発逆転を狙っているというのは、借りたいときに借りるという資金繰りとしてはダメなスタンスです。
資金調達は、借りられそうなときに目一杯借りておきましょう。
確率が低いから
たとえば、宝くじで一番代表的なのは、年末ジャンボ宝くじ。
これのテラ銭は約55%ほどだそうです。
これは一発逆転を狙って100万円の事業資金で、10億円を当てようと宝くじを買った場合に、手数料として55万円超を抜かれるということです。
じぶんで事業を営んでいて、手数料を55%も取られるということは、かなり少ないのではないでしょうか。
手数料がかなり高いというのが、宝くじ。
さらに1等の当選確率1/2000万といわれています。
当選確率はかなり低いといった印象です。
もし、事業を始めるときに1/2000万の確率でしか成功できないといわれたら、起業を考えないですよね。
人生を2000万回もやり直すといったことは、無理なことでしょう。
1/2000万の確率に賭けて宝くじを買うのは、事業ではありません。
宝くじに賭けるよりも、本来であれば事業が成功するの方が確率は高いものでしょう。
計画性がないから
事業を営んでいると、
「いままでならば出会えることがなかった人。」に出会えることもあります。
また、なんとなく思い描いていたようなツールに出会うこともあるでしょう。
だからといって、無計画に出会ったものに時間やお金をかけ続けていると、あっという間に資金が枯渇してしまいます。
一発逆転に頼らなくていいように、事業計画を作成しておきましょう。
事業計画のなかで一番のポイントは、1会計期間のなかでは新規事業という新しいことをやるのは「ひとつまで。」にしておくということです。
新しいことを、「世の中にない大チャンスだから。」と何でもやっていると、資金が足りなくなってしまいます。
事業の基本は一発逆転ではなく、事業計画を持つこと
事業を営んでいると、思っていたときよりも業績が悪くなってしまうということもあるでしょう。
そうなることも、ある程度予測して、計画性を持つべきです。
どこの市場に居場所があって、その居場所で儲けられるかどうかといったこと考え続ける。
たとえ、宝くじを買おうとしなくても、宝くじのような成功する確率の低いビジネスに、社運を賭けるのはやめましょう。
傷口が広くなるだけです。
一発逆転に頼らないためには、銀行融資を積極活用して、新しい事業は1会計期間にひとつまで。
これが鉄則です。
【おわりに】
ゼルダ無双なかなか面白いです。
年末年始に読もうとしてた、専門書を読む時間がなくなるかも。。。
【一日一新】
ゼルダ無双 厄災の黙示録