自信があっても、伝えないとわかりません。
運転資金が5、6ヶ月ということは、珍しいことではない
ある製品やサービスを売上げた後に、その売上げから何日後に入金があるのかということは、経営の生命線になります。
すぐに入金があれば、またすぐに売上に変える資金に活かすことができます。
理想としては、売上げ前に入金があること。
もしくは、売上げた時点で入金があることです。
このような資金繰りだと、仕入れ代金もすぐに作ることができますし、他の経費の支払いも売上げ資金から支払えるので、黒字倒産になる可能性はほとんどありません。
しかし、そう簡単に行かないところが、資金繰りの、経営の難しいところです。
売上げた後、月末に締めて、翌月末に入金がある。
と思いきや、その翌月末に手形でもらうことになっている。
その受け取った手形の入金期日は、120日後になっている。。。
そうすると、売り上げた日から最大で、半年後にやっと入金になると言うことがあります。
せっかく利益が出たのに、半年間も飲まず食わずでいかなきゃいけないなんて、厳しすぎますよね。
厳しすぎというよりも、下手したら倒産してしまいます。
それでは経営が行き詰まってしまうので、銀行で手形を割り引くのか、運転資金を借りるのか、入金を早めてもらうというような、経営努力をするという選択肢を取る必要が出てきます。
先に売上げ資金を貰うということが、経営上いかに重要なことになるのかが、実際に起業すると身に染みることだと思います。
たとえば、注文住宅や新築マンションなどは、完成品を見ることなく、先に資金を支払って購入することが通例になっていると思います。
これは、事業者側からすると建築という莫大なコストがかかるものなので、先に資金を入手してから建築することが経営上安全なことなので、このような仕組みになっていると言えます。
だから、購入する側は、完成品をみることなく先に資金を払うことになっているのです。
経営管理の面でいうと、建築側はこれで安心して仕事ができるということになります。
でも、購入する側の方は不安になりますよね。
カタログがどんなに立派でも、モデルルームがどれだけ立派でもその通りに出来るのかどうかは、分からないものですから。
人生最大の買い物を、現物を見て確かめることなく購入しなければならないというのは、不思議な商慣習です。
だから、わたしも家の購入に踏み切れないのです。。。
しかし財務面から見ると、それも事業者側から言うと、健全な製品を届けるためと言えるのかもしれません。
製品・サービスに自信があるなら銀行員に積極的に伝えよう
自社の製品・サービスにに自信があるなら銀行員に積極的に伝えていくべきです。
うちの部品がないと、あの車は動かないんだ。
うちのネジがないとあの自動ドアは動かせない。
うちの飲食店がないと、近所の人のが息抜きできる憩いの場がなくなる。
銀行員は、本当のことであればこのようなことを言われて悪い気はしません。
むしろ良い話しを聞いたと考えます。
自社の製品やサービスについて、じぶん自身はよく分かっていることだと思います。
しかもそれがなければ、世の中を支えることが出来ないということも分かっていることでしょう。
しかし、それが社外の人間になると、その製品・サービスの良さが全く分からないということがあります。
そのようなことは良くあることなので、自社の製品・サービスに自信があるなら、世の中に何度でも伝えていくべきです。
特に銀行員というのは、多くの企業を財務面からも実地面からも見ています。
そういう職業でも、一見すると他の企業と御社との違いが分かりにくいというのが、中小企業ということになります。
そこで、他の企業と明確な違いがあると、その会社やひとを応援したくなるものです。
じぶんの技術に自信がある。
資金があれば、それを適切に使いもっと事業を強くできる。
こんな自信があるならば、銀行員に何度でも訴えていきましょう。
味方になってくれる、銀行員は必ず見つかります。
銀行員と税理士は経営者の味方
銀行員は、真っ当な事業を行っている事業者の味方です。
とくに信金マンや地銀の銀行員は、中小企業を応援したいと考えている人間は多くいます。
しかし、銀行員は孤独な商売とも言えます。
企業訪問をしても、煙たがられたり、積極的に事業者の方が事業について説明をしてくれないと、どのような違いが他社とあるのか分からないものです。
そうすると、どのように対応をしたら良いのか分からず、通り一辺倒な対応しか出来ないということにもなります。
銀行員に壁を感じさせるような対応は、事業の成長機会を逃していると認識をするべきです。
税理士も同じように、中小企業をバックアップしていきたいと考えています。
そのために、少しでも経営改善に繋がる決算にしたいとコミュニケーションを図りたいと考えています。
また、どのような特徴のある会社なのかを常に気にしています。
銀行員が味方になってくれる。
税理士が味方になってくれる。
そのような状態を目指すためには、自社の製品やサービスについて積極的に伝えていくべきです。
これができると、運転資金が重たくても、なんとかしようと動いてくれるものです。
企業の99.7%を占めるという中小企業は財務面が弱いものです。
財務が悪くても、事業に真剣に取り組んでいることが、銀行員や税理士に伝えることができれば、改善を図ることは可能です。
じぶんの、自社の強みを積極的に伝えて、味方を増やしていく。
これによって事業をもっと、強くしていきしょう。
【おわりに】
運転を良くするので、たまにYouTubeで交通事故の動画を見るようにしています。
事故動画を見ると運転するのを躊躇しますが、他山の石とすることで身を引き締めています。
ただ、運転をしていると交通事故というリスクはついて回るものなので、本当に気をつけたいと思います。
【一日一新】
横濱家 チャーシューメン大盛り